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山井和則衆院議員は金融・経済、年金・医療に関する集中審議が行われた衆院予算委員会で5日午後、質問に立ち、麻生首相および舛添厚生労働大臣にその認識を質した。
山井議員は、「消えた年金」、「消された年金」の被害者救済について、記録訂正から年金支払いまでに時間がかかること問題視。舛添厚労相は、「年金支払 いまでの全体的な平均として、7カ月程度要する、複雑な事例については10カ月~1年以上のケースもある」として、迅速に対応できるよう努めると答えた。
山井議員は、今年9月の時点で年金の再裁定に関する累積未処理数が62万件にも及んでおり、1カ月の平均処理数の2万5千件で処理しきれない実態を指摘、「平均寿命まであと3年、生きているうちに年金を払ってほしい」という76歳の男性の痛切な訴えも併せて紹介した。
これに対し、麻生首相は「当然の感情であり当たり前の話」として、基本的には年金記録が判明したならすぐ支払うのが常識との見解を示した。舛添厚労相は、今後さらにスタッフを増員すると述べ、未払い年金の迅速化に向けて努力する姿勢を重ねて強調した。
山井議員は次に、今年5月に記録訂正により年金受給権を得ることが判明したにもかからず社会保険庁が放置、未払い年金総額(60歳からの概算)が 1300万円以上でありながら、支払ったのが11月中旬、亡くなったのが11月の初旬であった93歳の女性の例を取り上げ、「今の政府は年金、老後の生活 どう考えているのか」と、国民を軽視する姿勢を厳しく非難した。
また、本人が亡くなったため死亡届を出しに事務所を訪れた際に400万円以上の年金の未払いが発覚した例も紹介。「400万円あれば老後の暮らしはかな り違ったはず」と述べ、ねんきん特別便の送付のみならず、民主党が主張する紙台帳とコンピューターの照合を早急に行うよう強く要求した。
続いて、山井議員は後期高齢者医療制度を取り上げ、75歳以上の高齢者に対して資格証明書の発行するその制度の見直しを主張。75歳以上の高齢者に対し ては、病気にかかる率も高いことから全額負担で、医者にかかることを抑制せざるを得なくなって亡くなる方も出てくる危険性を指摘、さまざまな事情により保 険料を滞納した場合にも自己負担にならないようするべきだとした。麻生首相は、年齢の線引き、年金からの天引き等に関しては納得が得られるよう制度の見直 しを検討している段階だと説明した。
最後に、山井議員は戦後の日本社会を築いてきた高齢者の方々に対し、「生きている間に年金全額を支払い、保険証は取り上げず国民皆保険として医療にかかってもらえる原則をつくっていくべきである」と求め質問を終えた。
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これはどうでせう?
15 年前
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