火曜日, 12月 09, 2008

国家公務員、3万5千人削減へ=第2次勧告を決定・分権委


時事通信2008年12月8日(月)18:30
 政府の地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)は8日、国の出先機関の見直し案などをまとめた第2次勧告を決定した。地方への権限移譲などで業務を縮小し、出先機関の職員を3万5000人程度削減すべきだと提言。現行の9機関は統合などで廃止し、うち国土交通省地方整備局など6機関は、企画・立案部門を「地方振興局(仮称)」に、直轄公共事業の実施部門を「地方工務局(同)」にそれぞれ統合するとした。3年程度の準備期間を設けて実行に移すよう求めた。
 丹羽委員長は同日夕、首相官邸で麻生太郎首相に第2次勧告を提出した。
 政府は勧告を受け、2008年度中に出先機関改革の工程表となる計画を策定する。ただ、各府省や族議員が改革に抵抗しており、調整は難航必至。また、統廃合後も多くの出先機能は依然残るため、大幅な権限移譲で国と地方の二重行政廃止を求める地方側にも不満が残りそうだ。


■関連ニュース

出先3.5万人削減2万人強は自治体へ 分権委2次勧告(朝日新聞) 12月09日 00:55

3万5千人削減目指す 地方分権委が第2次勧告(共同通信) 12月08日 23:15

地方振興局創設を勧告へ 分権委、出先機関見直しで(共同通信) 12月04日 20:38

「地域振興局」創設へ 整備局、農政局 業務の一部再編(産経新聞) 12月04日 08:05

分権 首相の本気度問う 全国知事会議が意見交換(西日本新聞) 11月19日 17:30


「族」議員がどーのこーの言われると、つい、もっと削れるだろ!と声を荒げたくなる。 少なくとも、増税だの赤字国債発行だのという話が出る前に、無駄を省くのは当たり前のはずなのに、所詮この程度かと落胆させられる....。

出先3.5万人削減2万人強は自治体へ 分権委2次勧告
朝日新聞2008年12月9日(火)00:55
 政府の地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)は8日、国の出先機関の改革などに関する第2次勧告をまとめ、麻生首相に提出 した。出先にいる約9万6千人の職員のうち、36%にあたる3万5千人程度を減らすという目標を掲げた。このうち2万3千人余りは自治体に移管するとして いる。
 出先が手がけている事務や権限を自治体に移すのにあわせ、それに携わる職員も移管して分権を進めることがねらいだ。同時に、国と自治体が同種の仕事をする「二重行政」を排し、国と地方を通じて公務員を削減することもめざしている。
 すでに政府が決めている7700人の削減をまず実現。その後、1万人程度を自治体に移す。出先の見直しを含む今回の分権改革では、09年度中に新分権一 括法案を国会に提出する方針で、さらに3年程度の準備期間を置いたうえで実現させる。その後も削減を進め、全体では2万3千人余りを自治体に移し、1万2 千人弱を「スリム化」することをめざす。
 その前提となるのが出先の事務・権限の見直しだ。検討対象とした321の事務・権限のうち自治体へ移管すると仕分けしたのは74、廃止・縮小は47、本省への移管は1。重複するものを除き計116を見直す方針を示した。
 ただ、移管や廃止・縮小とされた事務・権限は、丸ごと移したり、なくしたりするのではなく、その一部にとどまるものが多い。また、焦点となってい た国直轄国道や1級河川の都道府県への移管については、国土交通省に都道府県との協議を急ぐよう促すにとどめ、どこまで移すかは書き込まなかった。このた め、勧告では大規模な職員削減を実現する道筋を示せてはいない。
 一方、出先の事務・権限を減らしたあと、国に残る部分の受け皿についても記した。国交省の地方整備局と北海道開発局、農林水産省の地方農政局の企 画機能など、6機関の業務を統合し、県域を超えたブロックごとに「地方振興局」(仮称)を置く。整備局などの直轄公共事業実施部門は切り離して統合し「地 方工務局」(同)とする内容だ。
 都道府県単位で置かれている地方農政事務所や都道府県労働局、運輸支局は廃止とされた。ただ、労働局のもとにあった労働基準監督署などは残り、ブロック 単位の機関のもとに置く。ブロック機関も残さず完全に廃止する方針を示したのは定員30人の中央労働委員会地方事務所だけだ。
 もし、権限の移管などが十分に進まないまま出先の統合が進めば、巨大な組織が生まれるおそれもはらんでいる。
 勧告では、出先機関見直しの工程表を今年度中に策定することを政府に求めた。その際に、政府がどこまで勧告に沿った内容とするかが焦点となる。(今村尚徳)

■関連ニュース

国家公務員、3万5千人削減へ=第2次勧告を決定・分権委(時事通信) 12月08日 18:30
「地域振興局」創設へ 整備局、農政局 業務の一部再編(産経新聞) 12月04日 08:05
国道移管「合意」は12% 国と地方協議、目標下回る(産経新聞) 12月03日 08:05
国の規制、半数「不要」 地方分権委 道路、公営住宅など(産経新聞) 12月03日 08:05
国の「縛り」、48%が不要=自治体の業務執行で-法令見直しを勧告へ・分権委(時事通信) 12月02日 20:30


1 件のコメント:

おっけぃ さんのコメント...

工程表の年度内策定を指示=出先機関改革で総務相に-麻生首相
時事通信 2008年12月9日(火)14:30

 麻生太郎首相は9日の閣僚懇談会で、政府の地方分権改革推進委員会が第2次勧告をまとめたのを受け、鳩山邦夫総務相(地方分権改革担当相)に、国の出先機関改革の工程表を今年度中に策定するよう指示した。また、関係閣僚に対し「勧告に従って、出先機関改革や地方への義務付けの見直しを進めていく」と述べ、協力して早急に準備を進めるよう求めた。

 これに関連し麻生首相は、官邸内で記者団に対し「改革をやれば、既得権益を持つ方がいろいろ言うことは常につきまとうものだ」と強調。「正式に勧告をいただいたので、それを実行する」と、勧告に沿って出先機関の統廃合などを進める考えを示した。 

できるの?