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麻生太郎首相は19日午前、ともに元厚生事務次官の山口剛彦さん夫妻と吉原健二さんの妻の連続殺傷事件について「2つの話が結ばれているのかいないのか 分からない。(年金行政と)結び付いているか確証がない」と述べ、政治的な意図も含め2つの事件の背後関係の解明を急ぐ考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
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首相「いたましい事件」 朝の散歩取りやめ
麻生首相は19日午前、元厚生事務次官やその家族が連続して3人殺傷された事件について、「いたましい事件だ。亡くなった方のご冥福、けがされた 方の回復をお祈り申し上げる」と述べた。事件の背景については、「単なる傷害殺人事件なのか、そうじゃないのか。それ以上のことはわからない段階でコメン トはできません」「年金の取り組みは現場でやっているが、これと直ちに(事件が)結びついているという確証が我々にはない」として、年金行政との関連は断 定を避けた。首相官邸で記者団に語った。
一方、首相はこの日、日課としている自宅周辺での朝のウオーキングを取りやめた。記者団には「(警備に)負担がかかると思ってやめた」と説明した。
◇
【元厚生事務次官やその家族らの殺傷事件】
――昨日、厚生元事務次官の夫婦殺害事件と同じく、厚生元次官の妻が刺されるという二つの事件について、総理の受け止めと政府の対応を。
「なんとなく、二つの話が結まっているのか、結ばれていないのか、偶然なのかよくわかりませんけど、いずれにしても痛ましい事件。片っ方の方と、ま、詳 しい話しか断片的にしかわかりませんけれども、とにかく亡くなられた方のご冥福、けがをされておられる奥さんの方の回復、心からお祈りを申し上げるところ です。受け止め方につきましては、これが単なる傷害殺人事件なのか、そうじゃないのか。ちょっと、それ以上のことはわからない段階でコメントはできませ ん」
――今後、政府の官邸対策室の立ち上げなど検討する考えは。
「昨日、情報収集室は夜、立ち上げているはずですけれども」
――今朝、自宅周辺のウオーキングを自粛したが、今後の考えについて。
「負担がかかる、負担がかかると思ってやめただけですけど」
――2人の元次官はこれまで年金問題について取り組んできた。年金問題をめぐっては、宙に浮いた年金問題の解決に時間がかかっている。これまでの取り組みと今後の対応について考えを。
「年金の取り組みは引き続きこれまでもやっておられるんで、今の現場で一生懸命やっておられるということだと思いますが、何回も言うようですけど も、これと直ちにそれを結びついているかどうかという確証は、あなたにはあんのかも知れないけど、我々には確証はありませんから、そう言うことは言えませ ん」
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政府の福祉政策等の取り組みが、これを機に180度方向転換などということはないだろうが、関係者に与える衝撃は、相応に大きかったに違いない。 昨今のばら撒き景気対策を初めとする政府の動きがクローズアップされるにつけ、厚生労働省の取り組みから、世論が遠のいていたのは事実。 かの景気対策を、与党議員の中でも「弱者救済策」と説明する向きがあったが、弱者救済を叫ぶべきと感じている議員の多さの証明だったのではないのか?! 関係のない事件かもしれないが、責任ある対応を望みたいものだ。
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