木曜日, 10月 09, 2008

日米同盟か国連主義か、 麻生vs小沢の激しい駆け引きが始まった

「
ダイヤモンド・オンライン

 予算委員会が始まった。国会はいよいよ本格的な論戦に入る。本臨時国会の会期は68日間。審議中の補正予算案のほかに、すでに給油継続法案、消費者庁設置法案などが提出されている。

 昨日(10月7日)、その予算委員会の席上で、菅直人民主党代表代行の質問に答える形で、麻生首相の注目すべき発言があった。

「民主党との間に争点を設定しないといけない。国際貢献への考え方など、きちんと正確にした上で、どちらが政権担当能力があるか明らかにすることが必要だ」

 結論から言おう。麻生首相が念頭におく国際貢献とは、給油継続法案である。本コラムでも再三指摘したとおり、麻生首相はこの法案の継続に政治家としての信念を賭けている。

 北東アジアから、中央アジア・コーカサス、トルコ、中・東欧、バルト諸国まで延びる線上の国々への積極的な国際貢献を通じて、日本外交の地位を高めようというのが、麻生首相の著書『自由と繁栄の弧』の真髄だ。当然ながらその中にはアフガニスタンへの支援も含まれている。

『自由と繁栄の弧』構想の屋台骨でもある同地域での国際貢献の必要性はまた、日米同盟を第一義とする「麻生外交」の最優先課題でもある。

◇ 給油法案継続は厳しいといまだに主張するマスコミ

 それは、総裁選の最中からのみならず、小泉内閣の外務大臣時代からずっと訴え続けてきたことだ。だからこそ、国会がどのような状況にあろうと、い くら「解散風」が吹こうと、同法案が提出されたことに驚きはないし、審議入り(未定)することにも何ら疑問を感じないのである。

 少なくとも、ダイヤモンドオンラインの読者ならば、麻生首相がそうした考えを持っていることはすでにご存知だろう。次は、もはや記すのも嫌になっているのだが、そうでない読者のために一応書いておく。

 新聞・テレビではいまだに、

〈解散が避けられない現在、同法案の審議入りは不可能だ〉
〈自衛隊の海外活動に批判的な公明党・創価学会の反対があるので審議入りは厳しい〉

といった論調が残っている。

 冒頭解散、早期解散の是非について、これ以上、本コラムで扱う必要もないだろう。1ヵ月前(9月11日)の記事を参照していただければ十分である。

 もうひとつのマスコミ論調に対しても、すでに結論は出ている。

 先月(9月)3日、山崎拓衆議院議員を座長とする自民・公明の与党合同プロジェクトチームは、臨時国会での給油法の継続を合意している。

 さらに9月19日、同法案の継続は閣議決定もされている。

 これらは共に福田政権時の出来事である。だが当然に、麻生幹事長(当時)の意向を無視しては為されない話だ。

◇ 給油法の成立が麻生首相の最重要課題

 また、9月25日には麻生首相自身が、国連演説で、次のように語っている。

「我が国は、アフガニスタンの復興支援に当初から力を注ぎ、インド洋では補給活動を続けてまいりました。私はここに、日本が今後とも国際社会と一体となり、テロとの闘いに積極参画してまいることを申し上げるものです」

 給油法案の前身のテロ特措法は、アフガニスタンにおける日本の貢献という点について言えば、確かに一定の評価は受けている。

 思えば、安倍首相は小沢民主党代表との党首討論を熱望し、その政治生命をかけてまで同法案を継続しようとした。

 福田首相も同じく、小沢代表との大連立構想を模索してまで、給油法案の継続を企図した。だが、ともに失敗に終わり、内閣の倒れる主要因となった。

 同法が、日米同盟を基軸とする自民党、とりわけ麻生首相にとって最重要であることに変わりはない。

 ということで、同法の成立を前提として、今後の国会を占ってみよう。

 同法は、来年1月15日でもって期限が切れる。

 答えから言ってしまえば、「ねじれ国会」の状況からして、同法案成立の可能性は2つだけである。衆議院での3分の2再議決か、あるいは民主党の賛成である。

 仮に、衆議院が解散されれば、期限内での同法案の成立はもはや不可能となる。日程的に政治空白が生じるばかりか、仮に選挙の結果、自公連立政権が 続いたとしても、現在の圧倒的な議席数は失い、再議決の権利も失ってしまうからだ。もちろん、同法に反対している民主党が総選挙に勝って政権を獲得すれ ば、自民党は下野することになり、同法は消滅するだろう。

『自由と繁栄の弧』の執筆者のひとりとも言われるのが、谷内正太郎前外務事務次官だ。その谷内氏は、9月30日の読売新聞とのインタビューで、次のよう語っている。

「(民主党と)自民党と外交政策で大きな違いがあるとは思っていない。ただ、小沢代表は、国連中心主義の傾向が強いと思う。世界中が賛成しても、常任理事国が1ヵ国でも反対すれば実現できないという国連の実態からすれば、国連至上主義的な考えは慎重であるべきだ」

 谷内氏の言葉は、麻生首相の予算委員会での答弁と見事に符号する。ついでに述べれば、麻生首相は所信表明演説(9月29日)の中でも次のように語っている。

「今後日本の外交は、日米同盟から国連に軸足を移すといった発言が、民主党の幹部諸氏から聞こえてまいります。わたしは、日本国と日本国民の安寧 にとって、日米同盟は、今日いささかもその重要性を失わないと考えます。事が国家・世界の安全保障に関わる場合、現在の国連は、少数国の方針で左右され得 るなど、国運をそのままゆだね得る状況ではありません。

 日米同盟と、国連と。両者をどう優先劣後させようとしているか。民主党には、日本国民と世界に対し、明確にする責任があると存じます。論拠と共に伺いたいと存じます。

 第二に伺います。海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動を、わたしは、我が国が、我が国の国益をかけ、我が国自身のためにしてきたものと考え てきました。テロとの闘いは、まだ到底出口が見えてまいりません。尊い犠牲を出しながら、幾多の国々はアフガニスタンへの関わりを、むしろ増やそうとして おります。この時に当たって、国際社会の一員たる日本が、活動から手を引く選択はあり得ません。

 民主党は、それでもいいと考えるのでしょうか。見解を問うものであります」

■麻生総理の所信表明演説(首相官邸ホームページ)

◇ 外交政策をめぐって自民・民主の攻防が始まる

 麻生首相の狙いは、日米同盟を基軸とした「麻生外交」と、国連中心主義のISAFを唱える「小沢外交」との論争でもって、自民党と民主党の差異を見せ付けようということである。それが、昨日の予算委員会での麻生首相の発言に繋がっている。

 さらに進んで、この国際貢献策の違いを争点化したまま「総選挙」に突入、というシナリオこそ、麻生首相が思い描いてきた戦略なのだ。

 きょう(10月8日)、民主党は麻生首相の戦略のウラをかいたのだろうか、同法案の衆議院採決に同意する意向を明らかにした。

〈民主党の山岡賢次国対委員長は八日午前、インド洋での自衛隊の給油活動を来年一月以降も続けるための新テロ対策特別措置法改正案の処理で、週内の衆院通過を容認する姿勢を示した〉(10月8日付「東京新聞」夕刊)

 予算委員会の攻防の水面下では、与野党国対のこうした激しい駆け引きが始まっているのだ。

 臨時国会最大の焦点が、ようやく新聞・テレビにも登場しはじめたようだ。

」

どっこい、最大の焦点は、そんなもんじゃなかったって話。

火曜日, 10月 07, 2008

首相「週刊誌の読み過ぎ」=矢野氏問題で公明揺さぶり-国民新・亀井氏

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2008年10月7日(火)22:30  国民新党の亀井静香代表代行は7日の衆院予算委員会で、矢野絢也元公明党委員長が言論活動を妨害されたとして創価学会や学会幹部を提訴している問題を取り上げたが、麻生太郎首相は「週刊誌の読み過ぎ」などとかわした。

 亀井氏は、矢野氏の発言として「創価学会が宗教施設を使って選挙活動をしていた」と指摘。さらに、矢野氏が幹部に活動を妨害されたとし ていることに関し、最高実力者の池田大作名誉会長が会員に説いた言葉を紹介して「幹部は親の心子知らずというか暴走したのではないか」などとただした。 

[時事通信社]

関連ニュース 」

関連ニュースは、比較的生き残ってるのかな?

【衆院予算委】道路財源の削減額を質す 前原副代表

「
 前原誠司副代表は、7日午後衆院予算委員会で、麻生首相に、道路特定財源を一般化するとの福田内閣の方針を麻生内閣でも引き継ぐのかを質したうえで、いくら道路予算を削るのか、その決意を問い質した。

 首相は、「12月の予算編成を見れば答えは出る」と答え、事実上答弁を拒否した。

 前原議員は、冒頭、日本の大きな制約要件である(1)国・地方あわせての778兆円の負債、(2)人口減少、(3)少子高齢化、(4)不況と物価高――を挙げ、どう認識するのかと質した。首相は、「資源を合わせて5つだと思う」と状況認識は共通していると答えた。

 また、前原議員は、この制約があるがゆえに、財政再建も経済成長も歳出改革も同時に取り組まなければならないと主張した。これにも首相は、賛意を示した。

 そのうえで、前原議員は歳出改革の象徴として道路特定財源の一般財源化を取り上げ、国土交通省の概算要求で道路建設関係の予算が昨年より1.11倍であ ることを指摘、これでは福田前首相が語っていた、道路特定財源を一般財源化し、社会保障、少子化対策にも使う、とする主張にはならないとして、首相に見解 を質した。

 金子国土交通相は、「一般財源化しても道路予算を、半分、三分の一することは政治にできるわけではない。一般財源として要求している」と開き直り、首相も削るとは明言しなかった。

 前原議員は、舛添厚生労働大臣が後期高齢者医療制度をめぐって、抜本的見直し、75歳での区切り撤廃と発言していることを取り上げ、制度をいったん廃止すべきだと主張した。

 前原議員は、最後に、首相の道路財源に関する答弁には「本当に残念、がっかりした。箱もの行政か、人に安心・安全の民主党かの政権選択になる」と結び、政権交代への意欲を表明して質問を終えた。
」
やっつけ?

月曜日, 10月 06, 2008

麻生首相、追加景気対策に前向き 衆院予算委、論戦本格化

「
2008年10月6日(月)20:32

衆院予算委 麻生首相が答弁
(共同通信)

 麻生首相は6日の衆院予算委員会で、08年度補正予算案に続く追加的な景気対策について「対応は避けられない」と前向きな姿勢を示した。公明党の北側幹事長への答弁。この後、民主党の長妻政調会長代理が質問に立ち、与野党論戦が本格化した。長妻氏は、野党に提供する資料をめぐる全省庁への自民党による事前相談指示問題で追及。首相は「問題はない」と述べ、今後も続ける考えを明らかにした。

関連ニュース

」

腹立つと何とかしてやりたいと思うんだけど、所詮ブログに貼って「このやろう!」って叫ぶのが関の山かな.....。



金曜日, 10月 03, 2008

衆院解散より景気対策優先

参院首相答弁 2008年10月2日(木)14:24 YOMIURI ONLINE

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麻生首相は2日午前、参院本会議での各党代表質問に対する答弁で、「衆院解散という政局より、景気対策など政策の実現を優先したい」と述べ、緊急経済対策を盛り込んだ2008年度補正予算案の成立を当面の最優先課題とする意向を表明した。

 首相は、消費者庁設置関連法案、インド洋での海上自衛隊の給油活動を延長するための新テロ対策特別措置法改正案の成立を目指す姿勢も強調した。

 年金制度改革に関し、消費税率を10%に引き上げて基礎年金財源を全額税方式とする持論については、「良い方法と考えている。しかし、国民に広く納得してもらうことが必要で、一つの選択肢として議論を進めてほしい」と述べ、将来的な検討課題とする考えを示した。

 民主党の輿石東参院議員会長に答えた。輿石氏は質問で、参院での補正予算案の審議に関し、「審議拒否も引き延ばしもするつもりは毛頭ない」と語った。

 また、自民党の山崎参院幹事長に対する答弁で、民主党の小沢代表が1日の衆院本会議の代表質問で補正予算案への賛否などを明らかにしなかったことについて、首相は「誠に残念だ。衆院予算委員会で小沢氏と議論し、国民に違いを見せることを期待する」と語った。
」

どう表現したらイイんだろう、やっぱり麻生太郎ってちょっと感覚的に「異なる」人だと思う。
似たところで、小泉純一郎なんてのも思い出すけど、何だかんだ言っても彼は「わかりやすい」人だった。
ついでに就任当初は「期待感」なんてのも漂わせてた。

こんなに「生理的に」いけ好かない、なに考えてるんだか今一つ掴めない総理大臣も初めてだ。
一つ一つのトピックを見る限り、そんなに人の道から外れた人ではないとは思えるんだけどね....。

首相「村山談話を継承」、補正成立優先も強調 代表質問 2008年10月2日22時12分 asahi.com
「
麻生首相は2日の衆参代表質問で「緊急総合対策を速やかに実施し、物価高、景気後退の直撃を受けた人々に安心をもたらすことが当面最も重要」と答え、08年度補正予算案成立を最優先する姿勢を強調した。歴史認識については首相は95年の村山首相談話を「私の内閣でも引き継いで参ります」と明言した。

 首相は参院本会議での輿石東・参院議員会長(民主党)らへの答弁で「予算関連法案のほか消費者庁設置法案、インド洋での補給支援法案、国民生活を守るため、国際社会での責任を果たすため課題は山積している。解散という政局より、景気対策など政策の実現を優先したい」と補正予算案などの課題を優先する考えを繰り返した。

 首相は小沢民主党代表が1日に示した政権公約を批判。月額2万6千円の「子ども手当」には「5兆6千億円もの財源が明確ではない」、高速道路料金の無料化についても「無料化して収入がなくなることについては税金にツケ回しするだけ。現実的なご提案ではない」と指摘した。

 衆院本会議の代表質問では共産、社民両党から歴史認識をめぐる質疑が相次いだ。

 共産党の志位委員長は首相の所信表明演説から「戦前、戦後、118年の統治の伝統の連綿たる集積の末端に連なるもの」との発言を取り上げ、「日本の統治の原理が戦前の天皇主権から戦後の日本国憲法にもとづく国民主権へと百八十度転換した歴史認識をお持ちでないのか」と指摘。麻生首相は「憲政にもとづく首相の任命が1世紀を超えて続いているという伝統、その集積と重みと末端に連なる責任の重さを申し述べたかっただけであります」と答えた。

 続く重野安正氏(社民)も日本の植民地支配と侵略への反省と謝罪を表明した村山首相談話に対する姿勢をただすと、首相は「ご指摘の談話や小泉首相談話は、先の大戦をめぐる政府としての認識を示すもの。私の内閣でも引き継いで参ります」と明言した。
」

んで、持ち上げたりすると、とたんにボロが出る。

麻生首相、「大東亜戦争」と表現 戦争観問われ 008年10月1日2時21分 asahi.com
「
麻生首相は30日、首相官邸で記者団から過去の戦争観を問われ、「日清、日露(戦争)と、いわゆる大東亜戦争、第2次世界大戦とは少し種類が違うと思う」と語った。首相は「明治憲法以来約120年。時代を振り返って、日本の歴史として誇れる歴史もあれば、誇れない歴史もある」との考えを示した。

 「大東亜戦争」は当時の政府が決めた正式呼称だが、戦後、GHQ(連合国軍総司令部)が公文書での使用を禁止。教科書では「太平洋戦争」「第2次世界大戦」の呼び名が一般的になっている。

 河村官房長官は30日の記者会見で「首相は吉田茂元総理の薫陶を子どものころから受けており、教育勅語をそらんじることができる我々同じ世代の唯一の国会議員だ。第2次世界大戦を当時の大人たちが大東亜戦争と表現していた。そういうことかなと思う」と語った。
」

異なるとか、好かんとか言う以前に、やっぱり住んでる世界が違うんだろうね。
人格形成にゃ本人の資質ってのもあるんだろうけど、育った環境はどうしたって影響する。
二世三世議員が問題視されて久しいものの、この辺りも「格差」には違いないよね。

景気対策優先してくださるのはともかくとして、権力の座への執着心でないことを、心より願うよ全く....。

解散「わたしが決める」

「 消費者庁、早期成立に全力−代表質問で麻生首相 2008年10月1日(水)16:32

麻生太郎首相は1日午後の衆院本会議で、衆院解散・総選挙の時期について「わたしが決める」と述べ、米国発の金融不安を受けた国内外の経済動向や、2008年度補正予算案への民主党の対応などを見極めた上、自らが判断する意向を示した。消費者庁を創設するための関連法案に関しては「早期成立に全力を尽くす」と強調した。民主党の小沢一郎代表、自民党の細田博之幹事長に対する答弁。

 小沢氏は代表質問で「1年足らずの間に2人続けて政権を投げ出した自民党の総裁が、総選挙を経ないで三度、首相の座に座っているのは信じ難い光景だ」と批判。麻生政権の正統性に疑問を呈するとともに、速やかな衆院解散・総選挙を求めた。

 これに対し首相は、内閣の交代が続いたことについて「国民に迷惑を掛けたことは改めておわびする」と陳謝。その上で「わたしは、確固たる政権担当能力を持ち日本の未来に責任を持てるのは自民党だと固く信じている」と、政権運営への決意を表明した。

 自らの所信表明演説での「逆質問」に小沢氏が直接答えなかったことに関しては「誠に残念だ」と述べた上で、補正予算案や消費者庁創設、インド洋での給油活動継続に対する賛否を明らかにするよう重ねて求めた。


[時事通信社] 」

妙な所信表明から、ことの成り行き記録してみたくなった。
まぁどこまで続くか判らんけど....。

公務員制度改革は風前の灯火 政治空白につけ込む官僚の勝利か【町田徹コラム】

「
ダイヤモンド・オンライン2008年10月3日(金)09:15
 かねて懸念された通り、国家公務員の制度改革を骨抜きにしようとする動きが本格化してきた。
 抵抗勢力の官邸官僚たちはここへきて、解散・総選挙が11月半ばにずれ込み「政治の空白」が長引く可能性が高いことに付け込んで、この間に、改革の指針だったはずの基本法の精神を無視した杜撰な原案を早急にでっちあげて抜本改革を葬り去ってしまおうと暗躍している。
 このために、官邸官僚たちは、公的な会議の場で平然と詭弁を弄したり、動画配信する議事から不都合な部分をカットして世論の監視を阻んだり、権謀術数の限りを尽くしているのだ。

◇ 改革への情熱が乏しい麻生首相を歓迎する官僚

 公務員制度改革は財政改革などと並ぶ重要な課題とされるが、小泉純一郎元首相が在任中取り上げることを嫌ったとされるほど当初から官僚の抵抗が予想されていた。
 こうした中で、安倍晋三元首相が火中の栗を拾う形で、議論がスタート。
 現在進められている改革は、福田康夫政権下の今年6月に成立した「国家公務員制度改革基本法」が基本的な枠組みを成している。
 主な柱としては、(1)各省別の人事をやめて、内閣官房に内閣人事局を設置、幹部職員の一元管理を行う、(2)幹部候補が固定されがちだったキャリア制度の廃止、(3)国家戦略スタッフの設置――などがあげられる。
 そして、国家公務員制度改革推進本部(本部長・首相)の顧問会議(座長・御手洗冨士夫日本経団連会長)が、その具体案作りの監視役となっている。
 ただ、福田前首相の突然の辞任表明と、福田前首相以上に公務員制度改革に対する情熱の乏しい麻生太郎氏の政権獲得を好機と見て、官邸官僚が勢いを回復、改革の骨抜きに動くのではないか、とみられていた。


 そして、最初の鍔迫り合いが起きたのが、9月12日付けの本コラムで紹介した同5日の第1回顧問会議だ。

 まず、仕掛けたのは官邸官僚たちだ。会議の役割や議事の公開といった側面から改革を骨抜きにしようと試みた。

 具体的には、会議の冒頭で、官僚が行う「事務局説明」で、顧問会議の座長を設置するかしないか、報告書・提言書を作成するかしないか、懇談会で定 着していたインターネットによる会議の中継を行うか否か、といった項目にあえて言及せず、それらをすべて見送ろうと目論んだのだ。そうすれば、顧問会議は 単なる言いっ放しのお飾りの会議になり、世間の監視の目にさらされることもないからだ。

 ところが、こうした抵抗勢力の意図を見破った、顧問会議のメンバーは黙っていなかった。作家の堺屋太一氏、評論家の屋山太郎氏、桜井正光経済同友会代表幹事らが強く反発し、座長の設置やインターネット中継の実施を認めさせたのである。


◇ 総選挙の政治空白を利用し改革を止めようと画策


 9月23日の第2回会議も、官邸官僚たちは手練手管をいかんなく発揮した。

 まず、顧問会議メンバーから強い反発を受けて、この日からの実施を確約していた議事のインターネット中継が、「会議の開催直前に、インターネットへのアクセスが不能になった」ため、行われなかった。

 そして、官邸官僚は会議中、公務員改革基本法が定めた「内閣人事局の設置」について、詭弁を弄した。同法は、「法施行後1年以内(つまり来年6月 まで)に、内閣人事局を設置するために必要な法制上の措置を講じる」となっているが、これを強引に「早く作れということになるから、(平成)21年度中に 設置しないといけない。そうすると、年末の予算編成に間に合わせないといけない。つまり、11月に(内閣人事局の)要綱を決定する必要がある」と説明した のだ。


 だが、これは、詭弁・曲解の類に他ならない。実際の基本法に従えば、政府が持つオブリゲーションは、「来年6月までに法案を出す」ことだけなのだ。法案を成立させるかどうかは、国会の判断であり、基本法はそこまで政府に責任を負わせてなどいない。

 では、なぜ、官邸官僚は、「要綱の11月決定」に拘ったのか。まさに、この時期までに、解散・総選挙が想定されており、政治の空白期間にあたると みられているからだ。総選挙後はどんな政権が成立するかわからず、抵抗勢力にとってのリスクが小さいとは言い切れないから、さっさと骨抜き改革案を作って しまい、これで改革騒ぎにピリオドを打ってしまおうというのである。


 だが、この11月要綱決定案には、顧問会議メンバーの作家の堺屋太一氏、桜井正光・経済同友会代表幹事、高木剛・日本労働組合連合会会長、評論家 の屋山太郎氏、ジャーナリストの川戸恵子氏らが一斉に猛反発し、傍聴していた記者たちが「最後は紛糾だ」と話題にしたほどだった。


◇ 内閣が変われば担当大臣の発言も完全無視


 ところが、官僚の悪知恵は尽きるということがないらしい。中継でなく、録画になった今回の議事の配信動画をみると、この紛糾場面はカットされ、御手洗座長がメモでも読み上げるかのように淡々と議事をまとめたように編集されているからである。あの日のクライマックスの雰囲気はまったく伝わらない動画 となっている。

 そして、官邸官僚たちはこの日の会議の最後に、増田寛也総務大臣(当時)と茂木敏充公務員制度改革担当大臣(同)の2人が行った大臣発言も完全に 無視する構えだ。2人は、顧問会議メンバーたちが反発した11月要綱決定というスケジュールについて、「議論を尽くすことが大切だ。(スケジュールは)政 治的判断(で行う)」などと引き取ったのに、麻生政権の誕生によって、両大臣が交代したのをよいことに、この発言の無視を決め込んでいるのである。


 現在、官邸官僚たちは水面下で、顧問会議の下に設置が決まったワーキンググループ、顧問会議、公務員制度改革推進本部と議論を積み上げて、最終的に11月半ばに要綱を決定、これにより事実上、公務員制度改革を実質的に幕引きする計画を進めているという。


 長年にわたって、事実上、政府を牛耳り、日本を支配してきた官僚たちに改革を迫る試みは、頓挫の危機に瀕している。


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いよいよ天王山迎える公務員改革 甘利大臣を追い込む官僚の権謀術数【町田徹コラム】(ダイヤモンド・オンライン) 10月31日 10:45
」
なまじ利害が一致し易いプロの政治家さん方に、官僚機構の改革は無理だって.... 政権交代でもして、勝手分からぬ手合いに、引っ掻き回される荒療治の方が、手っ取り早いとおもうなぁ....

木曜日, 10月 02, 2008

これが所信表明?

こんなもんネット検索できると思ってなかった。
読みたがる需要があるから、掲載するんだろうけど....。

「(就任に当たって)
 わたくし麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽をいただき、第九二代内閣総理大臣に就任いたしました。
 わたしの前に、五八人の総理が列しておいでです。一一八年になんなんとする、憲政の大河があります。新総理の任命を、憲法上の手続にのっとって続けてきた、統治の伝統があり、日本人の、苦難と幸福、哀しみと喜び、あたかもあざなえる縄の如き、連綿たる集積があるのであります。
 その末端に連なる今この時、わたしは、担わんとする責任の重さに、うたた厳粛たらざるを得ません。
 この言葉よ、届けと念じます。ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん方のもとに。
 申し上げます。日本は、強くあらねばなりません。強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。
 日本は、明るくなければなりません。幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、わたしども日本人とは、決して豊かでないにもかかわらず、実によく笑い、微笑む国民だったことを知っています。この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。蘇らせなくてはなりません。
 日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。人々の暮らしに、落ち着きと希望を。そして子どもたちの未来に、夢を。わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進する所存であります。
 わたしは、悲観しません。
 わたしは、日本と日本人の底力に、一点の疑問も抱いたことがありません。時代は、内外の政治と経済において、その変化に奔流の勢いを呈するが如くであります。しかし、わたしは、変化を乗り切って大きく脱皮する日本人の力を、どこまでも信じて疑いません。そしてわたしは、決して逃げません。
 わたしは、自由民主党と公明党の連立政権の基盤に立ち、責任と実行力ある政治を行うことを、国民の皆様にお誓いします。

(国会運営)
 はじめに、国会運営について申し上げます。
 先の国会で、民主党は、自らが勢力を握る参議院において、税制法案を店晒しにしました。その結果、二か月も意思決定がなされませんでした。政局を第一義とし、国民の生活を第二義、第三義とする姿勢に終始したのであります。
 与野党の論戦と、政策をめぐる攻防は、もとより議会制民主主義が前提とするところです。しかし、合意の形成をあらかじめ拒む議会は、およそその名に値しません。
 「政治とは国民の生活を守るためにある。」民主党の標語であります。議会人たる者、何人も異を唱えぬでありましょう。ならばこそ、今、まさしくその本旨を達するため、合意形成のルールを打ち立てるべきであります。
 民主党に、その用意はあるか。それとも、国会での意思決定を否定し、再び国民の暮らしを第二義とすることで、自らの信条をすら裏切ろうとするのか。国民は、瞳を凝らしているでありましょう。
 本所信において、わたしは、あえて喫緊の課題についてのみ、主張を述べます。その上で、民主党との議論に臨もうとするものであります。

(着実な経済成長)
 緊急な上にも緊急の課題は、日本経済の立て直しであります。
 これに、三段階を踏んで臨みます。当面は景気対策、中期的に財政再建、中長期的には、改革による経済成長。
 第一段階は、景気対策です。
 政府・与党には「安心実現のための緊急総合対策」があります。その名のとおり、物価高、景気後退の直撃を受けた人々や農林水産業・中小零細企業、雇用や医療に不安を感じる人々に、安心をもたらすとともに、改革を通じて経済成長を実現するものです。
 今年度内に、定額減税を実施します。家計に対する緊急支援のためであります。米国経済と国際金融市場の行方から目を離さず、実体経済への影響を見定め、必要に応じ、更なる対応も弾力的に行います。
 民主党に要請します。緊急総合対策実施の裏付けとなる、補正予算。その成立こそは、まさしく焦眉の急であります。検討の上、のめない点があるなら、論拠と共に代表質問でお示しいただきたい。独自の案を提示されるももちろん結構。ただし、財源を明示していただきます。双方の案を突き合わせ、国民の前で競いたいものであります。あわせて、民主党の抵抗によって、一か月分穴があいた地方道路財源を補てんする関連法案を、できるだけ速やかに成立させる必要があります。この法案についての賛否もお伺いします。
 第二段階は、財政再建です。
 我が国は、巨額の借金を抱えており、経済や社会保障に悪い影響を与えないため、財政再建は、当然の課題です。国・地方の基礎的財政収支を黒字にする。二〇一一年度までに成し遂げると、目標を立てました。これを達成すべく、努力します。
 しかし、目的と手段を混同してはなりません。財政再建は手段。目的は日本の繁栄です。経済成長なくして、財政再建はない。あり得ません。麻生内閣の目的は、日本経済の持続的で安定した繁栄にこそある。我が内閣は、これを基本線として踏み外さず、財政再建に取り組みます。
 第三段階として、改革による成長を追い求めます。
 改革による成長とは何でありましょうか。それは日本経済の王道をゆくことです。すなわち、新たな産業や技術を生み出すこと、それによって、新規の需要と雇用を生み出すことにほかなりません。「新経済成長戦略」を強力に推し進めます。
 阻むものは何か、改革すべきものは何か。それは規制にあり、税制にある。廃すべきを廃し、改めるべきは改めます。
 強みは何か。勤勉な国民であり、優れた科学と技術の力です。底力を解き放ちます。日本経済は、幾度となく厳しい試練に対して果敢に応じ、その都度、強くなってきました。再び、その時が来たのであります。
 以上、三段階について申し上げました。めどをつけるには、大体三年。日本経済は全治三年、と申し上げます。三年で、日本は脱皮できる、せねばならぬと信じるものであります。

(暮らしの安心)
 暮らしの安心について、申し上げます。
 不満とは、行動のバネになる。不安とは、人をしてうつむかせ、立ちすくませる。実に忌むべきは、不安であります。国民の暮らしから不安を取り除き、強く、明るい日本を、再び我が物としなくてはなりません。
 「消えた年金」や「消された年金」という不安があります。個人の記録、したがって年金給付の確実さが、信用できなくなっております。ひたすら手間と暇を惜しまず、確かめ続けていくしか方法はありません。また、不祥事を行った職員に対しては、厳正なる処分を行います。わたしは、ここに頭を垂れ、国民のご理解、ご協力を請い願うものです。あわせて、年金等の社会保障の財源をどう安定させるか、その道筋を明確化すべく、検討を急ぎます。
 医療に信を置けない場合、不安もまた募ることは言うまでもありません。わたしはまず、長寿医療制度が、説明不足もあり、国民をいたずらに混乱させた事実を虚心に認め、強く反省するものであります。しかし、この制度をなくせば解決するものではありません。高齢者に納得していただけるよう、一年を目途に、必要な見直しを検討します。
 救急医療のたらい回し、産科や小児科の医師不足、妊娠や出産費用の不安、介護の人手不足、保育所の不足。いつ自分を襲うやもしれぬ問題であります。日々不安を感じながら暮らさなくてはならないとすれば、こんな憂鬱なことはありません。わたしは、これら不安を我が事として、一日も早く解消するよう努めます。
 次代の日本を担う若者に、希望を持ってもらわなくては、国の土台が揺らぎます。
 困っている若者に自立を促し、手を差し伸べます。そのための、若者を支援する新法も検討します。最低賃金の引上げと、労働者派遣制度の見直しも進めます。あわせて、中小零細企業の底上げを図ります。
 学校への信頼が揺らいでいます。教育に不安が生じています。子どもを通わせる学校を信頼できるようにしなければなりません。保護者が納得するに足る、質の高い教育を実現します。
 子どもの痛ましい事件が続いています。治安への信頼を取り戻します。
 ここで、いわゆる事故米について述べます。事故米と知りつつ流通させた企業の責任は、断固処断されるべきとして、これを見逃した行政に対する国民の深い憤りは、当然至極と言わねばなりません。わたしは、行政の長として、幾重にも反省を誓います。再発を絶対に許さないため、全力を挙げます。
 すべからく、消費者の立場に立ち、その利益を守る行政が必要なゆえんであります。既存の行政組織には、事業者を育てる仕組みがあり、そのため訓練された公務員がありました。全く逆の発想をし、消費者、生活者の味方をさせるためにつくるのが、消費者庁であります。国民が泣き寝入りしなくて済むよう、身近な相談窓口を一元化するとともに、何か商品に重大な事故が起きた場合、その販売を禁止する権限も持たせます。悪質業者は、市場から駆逐され、まじめな業者も救われます。
 行政の発想そのものをめぐる改革であればあるだけ、甲論乙駁はもっともであります。しかし、国民の不安と怒りを思えば、悠長な議論はしていられません。消費者庁創設に、ご賛同いただけるのか否か。民主党に問うものです。否とおっしゃるなら、成案を早く得るよう、話合いに応じていただけるのか。問いを投げかけるものであります。

(簡素にして温かい政府)
 行政改革を進め、ムダを省き、政府規模を縮小することは当然です。
 しかし、ここでも、目的と手段をはき違えてはなりません。政府の効率化は、国民の期待に応える政府とするためです。簡素にして国民に温かい政府を、わたしはつくりたいと存じます。地方自治体にも、それを求めます。
 わたしは、その実現のため、現場も含め、公務員諸君に粉骨砕身、働いてもらいます。国家、国民のために働くことを喜びとしてほしい。官僚とは、わたしとわたしの内閣にとって、敵ではありません。しかし、信賞必罰で臨みます。
 わたしが先頭に立って、彼らを率います。彼らは、国民に奉仕する政府の経営資源であります。その活用をできぬものは、およそ政府経営の任に耐えぬのであります。

(地域の再生)
 目を、地域に転じます。
 ここで目指すべきは、地域の活力を呼び覚ますことです。それぞれの地域が、誇りと活力を持つことが必要です。
 しかし、その処方箋は、地域によって一つずつ違うのが当たり前。中央で考えた一律の策は、むしろ有害ですらあります。だからこそ、知事や市町村長には、真の意味で地域の経営者となってもらわなければなりません。そのため、権限と責任を持てるようにします。それが、地方分権の意味するところです。
 進めるに際しては、霞が関の抵抗があるかもしれません。わたしが決断します。
 国の出先機関の多くには、二重行政の無駄があります。国民の目も届きません。これを地方自治体に移します。最終的には、地域主権型道州制を目指すと申し上げておきます。
 農林水産業については、食料自給の重要さを改めて見直すことが、第一の課題となります。五〇パーセントの自給率を目指します。農業を直ちに保護の対象ととらえる発想は、この過程で捨てていかねばなりません。攻めの農業へ、農政を転換するのです。
 一〇月一日に発足の運びとなる観光庁の任務に、観光を通した地域の再生があることを申し添えておきます。沖縄の声に耳を傾け、沖縄の振興に、引き続き取り組みます。
 昨今は、集中豪雨や地震など、自然災害が相次いでいます。被災された方に、心よりお見舞いを申し上げます。復旧・復興には、無論、万全を期してまいります。

(持続可能な環境)
 環境問題、とりわけ地球温暖化問題の解決は、今を生きる我々の責任です。自然と共生できる循環型社会を、次の世代へと引き継ぐことが求められます。資源高時代に対応した、経済構造転換も求められます。
 なすべきは、第一に、成長と両立する低炭素社会を世界に先駆けて実現するということ。第二に、我が国が強みを持つ環境・エネルギー技術には新たな需要と雇用を生む力があることを踏まえ、これを育てていくこと。そして第三に、世界で先頭をゆく環境・省エネ国家として、国際的なルールづくりを主導していくということです。

(誇りと活力ある外交・国際貢献)
 次に、外交について、わたしが原則とするところを、申し述べます。
 日米同盟の強化。これが常に、第一であります。以下、順序を付けにくいのをお断りした上で、隣国である中国・韓国やロシアをはじめアジア・太平洋の諸国と共に地域の安定と繁栄を築き、共に伸びていく。これが、第二です。
 人類が直面する地球規模の課題、テロ、温暖化、貧困、水問題などに取り組む。第三です。
 我が国が信奉するかけがえのない価値が、若い民主主義諸国に根づいていくよう助力を惜しまない。第四です。
 そして第五に、北朝鮮への対応です。朝鮮半島の安定化を心がけながら、拉致、核、ミサイル問題を包括的に解決し、不幸な過去を清算し、日朝国交正常化を図るべく、北朝鮮側の行動を求めてまいります。すべての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現を図ります。
 以上を踏まえて、民主党に伺います。
 今後日本の外交は、日米同盟から国連に軸足を移すといった発言が、民主党の幹部諸氏から聞こえてまいります。わたしは、日本国と日本国民の安寧にとって、日米同盟は、今日いささかもその重要性を失わないと考えます。事が国家・世界の安全保障に関わる場合、現在の国連は、少数国の方針で左右され得るなど、国運をそのままゆだね得る状況ではありません。
 日米同盟と、国連と。両者をどう優先劣後させようとしているか。民主党には、日本国民と世界に対し、明確にする責任があると存じます。論拠と共に伺いたいと存じます。
 第二に伺います。海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動を、わたしは、我が国が、我が国の国益をかけ、我が国自身のためにしてきたものと考えてきました。テロとの闘いは、まだ到底出口が見えてまいりません。尊い犠牲を出しながら、幾多の国々はアフガニスタンへの関わりを、むしろ増やそうとしております。この時に当たって、国際社会の一員たる日本が、活動から手を引く選択はあり得ません。
 民主党は、それでもいいと考えるのでしょうか。見解を問うものであります。

(おわりに)
 わたしが本院に求めるものは、与野党の政策をめぐる協議であります。内外多事多難、時間を徒費することは、すなわち国民に対する責任の不履行を意味します。
 今、景気後退の上に、米国発の金融不安が起きています。わたしどもが提案している、緊急総合対策を裏付ける補正予算、地方道路財源を補てんする関連法案を、速やかに成立させることが、国民に対する政治の責任ではないでしょうか。
 再び、民主党をはじめ野党の諸君に、国会運営への協力を強く要請します。当面の論点を、以上にご提示しました。お考えをお聞かせ願いたく、わたしの所信表明を終えます。
」

水曜日, 10月 01, 2008

焦点:旧政府系金融機関、当面は高い信用力維持

「
2008年10月1日(水)13:37

 [東京 1日 ロイター] 10月1日から新組織としてスタートする旧政府系金融機関について、クレジット・アナリストの間では、民営化に伴うリスクがあるものの、当面は高い信用力が維持される見通し、との見方が多い。

 2008年度下期には複数の機関が財投機関債など債券の発行を計画しているが、投資家の需要は従来通り強く、順調に消化されそうだ。一方、起債スプレッドに関しては、今後のビジネスモデルを点検しながら決定される方向になりそうだ。

 <政府系金融機関は株式会社化、民業補完を原則>

  政府系金融機関の見直しは、小泉政権下で打ち出された構造改革の柱の1つで、貸し出す資金の効率的な配分を民間に委ねる目的で進められてきた。政府系金融 機関を含む特殊法人の整理合理化計画では163法人のうち118法人が見直し対象となった。1日までの再編で17法人が廃止、4法人が統合、43法人が民 営化、39法人が独立行政法人となる。

 今回の統合・再編で、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行の国際金融部門の4機関が日本政府全額出資の特殊会社として、株式会社日本政策金融公庫に統合されるほか、日本政策投資銀行は5─7年の移行期間を経て完全民営化される政府出資の株式会社となる。公営企業金融公庫は解散し、地方公共団体が出資する地方公営企業等金融機構に生まれ変わる。

 統合について、日本政策金融公庫は「民業補完を原則としつつ政策金融をきちんと実施していく。株式会社となることでガバナンス(統治)を重視し、透明性が高く、効率的な事業の運営を目指す」と述べた。

 <株式会社政投銀、無担保で財投機関債を発行>

  株式会社になった日本政策投資銀行は、2008年度下期に700億円の財投機関債の発行を計画している。起債運営について、同行は「投資家の需要を探りな がらマーケットの動きをみて適切な条件で発行したい。金融商品取引法の適用を受け、情報開示の必要があるため、有価証券届出書方式で起債することになる」 と話した。10月からはこれまでの一般担保付きではなく、無担保として発行される。

 日本政策金融公庫は、2008年度下期に財投機関債の発行を予定していない。資金調達について、同公庫は「財政融資資金と財投機関債などを適切に組み合わせた調達を基本とし、ALM(資産と負債の総合管理)、調達コストの観点から検討していく」と述べた。

  地方公営企業等金融機構が発行する債券(除く政保債)は、地方債として位置付けられる可能性がある。2008年度について、運用者側はこれまでどおり財投 機関債として分類する見通しにあるが、マーケットでは、2009年度上期からは地方債に分類されるとみている。同機構に関して、みずほ証券・金融市場調査 部チーフクレジットアナリストの香月康伸氏は「財投計画に入らないため、発行体の起債は自由度が増す」とみている。下期は1000億円の発行を予定してお り、一般担保付で発行される。

 <日本政策金融公庫など高い信用力を維持、起債スプレッドへの影響に注目>

 マーケットでは、多くの投資家が日本政策金融公庫、日本政策投資銀行、地方公営企業等金融機構の発行する債券への運用方針を、信用力の面で従来の機関が発行した債券への運用方針から大きく変えないとみている。

  信用力について、三菱UFJ証券・デットリサーチ部シニア・クレジットアナリストの安蒜信彦氏は「日本政策金融公庫、日本政策投資銀行は当面、政府が全額 出資するなど政府サポートがあるため、高い信用力を維持できる」と話す。地方公営企業等金融機構についても、信用力への評価はこれまでどおり高い。

 格付投資情報センター(R&I)は9月30日、日本政策金融公庫の発行体格付けをAAA、地方公営企業等金融機構をAAA、日本政策投資銀行をAAに新規格付けした。

  起債スプレッドへの影響について、日興シティグループ証券、コーポレート・ボンド・リサーチ、シニアクレジットアナリストの江夏あかね氏は「旧組織から変 わったとしても高い格付けを維持するなど短期的には影響はほとんどない。マーケット環境面からも質への逃避で運用資金が流れやすくなっており、これまでど おりタイトなスプレッドで起債は可能」とみている。一方、ある国内証券の起債担当者は「政府出資から民営化される点をスプレッドに徐々に織り込んでいくこ とになる。ビジネスモデルを慎重に分析する必要が出てくる」と述べた。日本政策投資銀行は2日に中期計画のビジネスコンセプトを発表する予定。

 (ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者 片山 直幸記者;編集 橋本 浩)

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?!
リンク先込みで貼り付けできるの?
ちょっとメモっときたい記事だっただけなんだけど....。

麻生・小沢両党首が全面対決、代表質問は所信表明合戦に

好きにしろってか
「
2008年10月1日(水)15:53

麻生・小沢両党首が全面対決、代表質問は所信表明合戦に
(トムソンロイター)

 [東京 1日 ロイター] 国会は1日午後の衆院本会議で、麻生太郎首相の所信表明演説に対する各党代表質問が行われた。しかし、トップバッターにたった民主党の小沢一郎代表は、麻生首相が民主党に逆質問を展開した所信表明演説を批判。

 「明白な理念も具体なビジョンや政策も全く示されていない。唯一、具体的なものは民主党に対する誹謗(ひぼう)中傷だけだ」とした上で「(自身の)所信を申し上げることにより総理への答弁としたい」と述べ、政治理念と政権構想を語る異例の所信表明合戦となった。

 <小沢「速やかに総選挙を」 VS 麻生「解散は私が決める」>

 小沢代表は質問の冒頭から、安倍・福田両政権が1年足らずで政権を投げ出したとし「与党が政権を担う能力を失ったならば、直ちに野党に政権を渡し、総選挙を行うのが議会制民主主義の道筋だ」として衆院解散・総選挙を迫った。

  自公政権による政策で「格差大国」になったと糾弾し「小泉(純一郎)政権以来の市場万能と、弱肉強食の政治で生じたこの格差と不公正を放置すれば、日本の 経済・社会は根底から崩れ、国民生活が崩壊する。だからこそ、今、日本を変えなければならない」と強調。そのための新しい仕組み作りの核心は「税金の無駄 使いを際限なく再生産している官僚任せの財政運営構造を大転換し、国の予算の総組み替えを断行すること」と語った。

 その上で小沢代表は総選挙の最大の争点は「無駄遣いを続ける今の税金の使い方を許すのか、民主党を中心とする政権に代え税金の使い方を根本的に変えるのか。その選択だ」と主張した。

 これに対して麻生首相は、首相が短期間で交代したことで国民に迷惑をかけたと陳謝しながらも「そのことと自民党が政権担当能力を失ったがどうかは全く別の話だ。日本の未来に責任を持てるのは自民党であると固く信じている」と反論。

 所信表明演説で喫緊の課題として質した「補正予算案、消費者庁法案、インド洋での補給支援活動継続」への賛否に対して、小沢代表が立場を明確にしないことを批判。「いたずらに審議を長引かせ、結論を先送りするのは国民に対する責任の不履行だ」と語った。

 小沢代表が「速やかに総選挙を実施し主権者たる国民の審判を仰ぐのが常道だ」と迫ったのに対し、麻生首相は「解散は、私が決める」とはねつけた。

 <民主の政権公約実現には20.5兆円の財源要>

 小沢代表はこの日の代表質問の中で、民主党の政権構想の実行手順(工程表)と財源を説明し、財源の裏付けがないとの批判に対抗した。

 小沢代表によると、政権構想実現に必要な経費は、初年度の2009年度が8.4兆円、4年後の2012年度には20.5兆円になるとし、その財源は税金の無駄の排除や「埋蔵金」も活用し、一般会計と特別会計をあわせた国の予算212兆円の組み換えでねん出するとした。

 政策実現は3段階に分け、第1段階の2009年度にはガソリン税などの暫定税率を廃止し、2.6兆円の減税を実施。さらに高速道路の無料化や子供手当ての創設、医療改革などは2009年度から一部実施し、第2段階(2010年度─2011年度)に完全実施するとした。

 農業の個別所得補償は2009年度に法律を制定し2012年度に完全実施することや、消費税の税収全額を年金財源とする最低保障年金制度は、制度設計、法案化、法律制定を行い、2012年度に実施することなども明らかにした。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子)

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