土曜日, 12月 06, 2008

一時しのぎの雇用対策 産業界、助成・奨励金の効果疑問視

「
産経新聞2008年12月6日(土)08:05
 総額2兆円に上る与党の雇用対策案が5日、麻生太郎首相に提出された。派遣社員の正社員化に対する助成金の支給などが柱だが、一過性の助成金や奨励金が 民間企業の雇用拡大につながる見込みは少ない。金融危機の拡大に伴う景況感の悪化で、産業界の現場からは「受注減で仕事そのものがない」など、深刻な声が 上がっており、目先のばらまきよりも抜本的な景気刺激策の実現が不可欠だ。(内田博文)

 与党案に盛り込まれた非正規社員の正社員化に対する助成金支給をめぐっては、今月1日に麻生首相が、日本経団連の御手洗冨士夫会長、日本商工会議所の岡村正会頭を官邸に呼び、雇用対策を要請した際にも「(就職氷河期の)若者の雇用支援で、政府も補助金を出すので正社員
化をしてほしい」と強調している。
 だが、その際にも御手洗会長は「経済界も雇用維持に努めるが、景気回復が何よりの対策だとお願いした」と語っており、一層の景気対策を求める産業界とはかみ合っていない。
 実際に、日本商工会議所が行う早期景気観測調査(11月分)では、「雇用の不足」との回答割合から「雇用の過剰」との回答割合を引いた雇用DIはマイナ ス10・8と、就職氷河期だった平成15年に匹敵する水準。特に規模の小さい中小企業からは「雇用どころか受注減で仕事そのものがない」(建設業)との声 があがっている。
 それだけに「一時的な助成金の見返りに、正社員化による長期的なコスト増を負うのは難しい」(大手メーカー)、「払い切りではなく、継続的に助成が出るような制度でないと厳しい」(家電労組)のが産業界の本音だ。
 自動車業界で非正規従業員の解雇が、金融危機が始まった9月以降で1万人を超えるなど、既に多数の失職者が生じている一方、対策案の財源となる一般会計分の1500億円は、来年の通常国会に提出される第2次補正予算案で計上される予定。「雇い止めで年を越せない人もおり、一刻も早い実施が不可欠」と、政府・与党のスピード感を疑問視する声もある。
 JPモルガン証券の菅野雅明チーフエコノミストは「製造業を中心に戦後最大の減産が進んでおり、雇用情勢は年末から来年1~3月期にかけて急速に悪化する」とした上で、「与党の対策案は痛み止めに過ぎず、どれだけの効果があるかは疑問だ」としている。

 ≪与党の雇用対策案ポイント≫
 一、雇用安定に向けた対策を3年間実施、保険2事業で1兆円、一般財源で1兆円の計2兆円規模を確保
 一、中小企業が派遣社員を正社員として雇えば1人当たり100万円、有期雇用なら50万円支給。大企業は半額
 一、雇用保険の非正規労働者の適用基準を「6カ月以上の雇用見込み」に緩和。再就職が困難な場合の給付日数を特例的に60日分延長
 一、失業した非正規労働者や中高年者を対象に、自治体が一時的な就業機会を創出
 一、「ふるさと雇用再生特別交付金」を実施、安定的な雇用機会創出
 一、内定を取り消された学生を採用した企業に特別奨励金を支給

■関連ニュース

3年で100万人雇用創出へ=事業規模1兆円超-与党原案(時事通信) 12月03日 14:30
派遣正社員化に100万円助成 政府、与党の新雇用対策原案(共同通信) 12月03日 02:05
ポスト成果主義 スタンドプレーからチームプレーに 非正規社員の正社員化は、“まやかし” 平野光俊 神戸大学大学院経営学研究科教授に聞く(前編)(日経ビジネスオンライン) 11月09日 09:00
年長フリーター、就職支援 35歳超…高齢化深刻/派遣会社が「仕事学校」(産経新聞) 11月08日 08:05

」
「「派遣切り」は止められるのか~雇用不安の深層を湯浅誠氏(NPO自立生活サポートセンター・もやい事務局長)に聞く
ダイヤモンド・オンライン 2008年12月4日(木)10:50
 「派遣切り」という言葉が、頻繁にメデイアに登場する。新入社員の内定取り消しが、後を絶たない。雇用不安の深層を、湯浅誠氏に聞いた。NPO自立生活サポー トセンター・もやい事務局長として生活困窮者を支援しつつ、雇用問題に積極的発言を続ける湯浅氏は、「非正社員と正社員の労働条件の切り下げ競争が進んで いる」と指摘する。

―1990年代半ば以降、経済の低迷が長期化し、コスト削減圧力が高まる中で、企業は雇用形態の多様化を進め、パート、派遣、業務請負と非正規社員の雇用を拡大してきた。今、景気後退に直面し、非正規社員の雇用不安が非常に高まっている。

 経営者の本音は、こうした不況期のために非正規社員を増やしてきたということだろう。今も10年前も、非正規社員が雇用の調整弁に使われることに違いはない。

 だが、今と10年前とでは、仕事を失った人々が受けるダメージがまったく違う。今は、生活ができなくなってしまう人が増えている。

―この10年間に、何が変化したのか。

  非正規社員は、例えば、地元に帰れば親がいる、季節限定の出稼ぎで生活基盤は別にある、主婦のパートには十分な収入のある夫がいる、つまり、仕事を失って も、苦しくはなるだろうが生活はできる人々だ、と説明されてきた。その一方で、正社員は職場で重要な役割を果たし、家族を養う重責を担う、だから雇用は守 らなければならない――これが経営者の論理だった。
  だが、この10年間でわかったことは、いわゆるワーキングプアが非正規社員のなかに混じっていることだ。帰る親元などなく、住居を持たず、さまざまな理由から仕事を奪われたら即座に生活できなくなってしまう人々だ。彼等が増えてから、今回が初めての不況だ。

―だが、景気後退に対応するために、経営者は非正規社員の雇用に手をつけることに躊躇しないだろう。

 派遣切りの実態は、凄まじい。今日相談に来た派遣労働者は神奈川県の自動車部品工場で働いていたが、80人の派遣社員の9割が契約を打ち切られたそうだ。
 ここで重要なのは、正規社員がこの事態をどう考えるかだ。先ほど述べた非正規社員と正規社員に対する経営者の論理を、正規社員もこれまでは受け入れてきた。

―その経営者の論理は正規社員の雇用を守るためなのだから、受け入れるのは当然なのではないか。実際、 1990年代半ばからの10年間は、産業界は、正規社員の雇用を守るために新規採用を控え、ロストゼネレーション(ロスジェネ)と呼ばれる大量の若年層非 正規社員が生まれた。

 その結果、正規社員と公務員は既得権益にしがみつく悪のごとき存在とされ、社会的批判を浴びる
ようになった。とりわけ、ロスジェネたちの怨念は根深いものがある。世代間の対立は、社会に暗い影を投げかける。
 そして、雇用は守られたとしても、労働環境は劣化している。正規社員が減ったことで職場での責任が増し、労働量は増え、非正規社員のマネジメントの難しさに苦しんでいる。精神的不安定さが増す一方で、労働分配率は抑えられ、収入はいっこうに増えない。
 正社員が、政府と会社の雇用政策に守られていると信じてきたら、知らない間に労働条件が悪化していたのだ。

―正社員と非正規社員が対立し、墓穴を掘っているということか。

 そうだ。より重要な問題は、その正社員の労働条件の悪化が、非正規社員の労働条件のさらなる引き下げに利用されていることだ。
 「正社員もこれだけ厳しいのだから、非正規社員の雇用条件が下がるのは仕方がない」――こうした説明が繰り返され、あたかも切り下げ競争のようだ。 正社員が疑いもなく経営者に同調し、自分たちは勝ち組であり非正規社員を負け組として突き放すことは、結果的に自らの足元を切り崩すことになる。それが、 この10年間の教訓だ。そこを正社員に理解してほしい。

―連合はこの問題に気がつき、非正規社員の雇用問題にも取り組んでいる。

 そのはずだったが、連合の春闘方針(ミニマム運動課題)には正規社員のベースアップから始まって、パートの賃上げまでは入っているが、「派遣切 り」問題には触れていない。「派遣切り」が最も激しい自動車業界でも、自動車総連が記者会見を行ったというような話は聞かない。ここにきて、巨大労組が自 分たちの利益だけを考え、正社員クラブから一歩も出
ないとしたら、問題だと思う。

―彼らは、どんな声を上げるべきか。

 労組は春闘で、現在は景気が後退して業績が悪化していても、この5年間増収増益を続けた結果厚くなった内部留保からベースアップ原資を確保せよ、 という主張をするだろう。いったい何のために好況時に内部留保を厚くするのか、と迫るのだろう。その時、「派遣切り反対」と言うべきだ。
 一方、経営者は、非正規社員が失業することが社会不安につながることを認識すべきだ。いうまでもなく、企業も社会の一員であり、社会不安の高まりは自らに跳ね返る。

―だが、経営者はコストを抑え、国際競争力を維持しなければならない。経営者側に立って考えれば、正社員の 雇用、賃金体系を守らねばならないから、非正規社員にしわ寄せせざるを得ないのではないか。この問題を解決するために、労働法制度を改革して、正社員の労 働条件を変更できる権限を与える。例えば、正社員の賃金体系を下げ、非正規社員のそれを上げ、同一労働同一賃金という公平さを保つ。現実に、経済産業省や 連合が、経済学者、法学者を交え議論を進めている。

 その議論を進めるには、ある条件が欠かせない。賃金体系を変えるなら、支出体系を先に変える必要があるということだ。
 ある一つの賃金体系にさやよせしていくのだとすれば、非正規社員にとっては賃上げになるが、正規社員にとっては賃下げになる。基本給的賃金カーブはいまだに年功型が多いから、賃下げはとりわけ40代にきつくなる。
 年功型賃金が維持されてきたのには、それなりの理由がある。30代、40代になるにしたがって生活支
出が拡大するからだ。そもそも年収が 400~800万円の大多数を占める正社員は、さまざまな家計支出に追われ余裕がない。社会保障費の負担は重く、今後も増え続ける。いくら非正社員の雇用 を維持し、賃金水準を近づけるためでも、この支出を切り下げないまま賃金体系を切り下げれば、生活はたちまち苦しくなる。政府はまず、財政・税制を総合的 に見直して、社会保障費などの負担を下げることが労働法制度改革の必須条件だ。

―厚労省は、来年3月まで3万人の非正規社員の失業者が出ると発表した。政府は、非正規社員への雇用(失業)保険の適用基準を緩和することを検討している。

 これまで政府は、雇用保険をどんどん受けにくくしてきた。適用審査が厳しく、今や、10人に2人しか給付されない。だから、失業するとすぐさま生活に詰まってしまうのだ。
 給付を絞り込む一方で、雇用保険財政は5兆円もの余剰になっていて、緊急経済対策の一環として、労使折半で総賃金の1.2%の雇用保険料率を最大 0.4%引き下げようとしている。にもかかわらず、社会保険費2200億円抑制の財源として、国庫負担金を全廃しようとしている。なんとも矛盾する、付け 焼刃の政策だ。
 非正規社員の雇用保険対象化や住宅困難者対策について、政府は確かに言及している。だが、言及するだけでなかなか具体策が出ないし、現状の検証もおざなりだ。そもそも、第二次補正予算も組めない政府が、頼りになるだろうか。 

 雇用不安を深刻化させないために、世論の後押しがほしい。

---------------------------------------------------

湯浅誠(ゆあさ まこと)
1969年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得後中退。在学中から養護施設ボランティア、 ホームレス支援、イラク復興支援などにかかわり、現代日本の貧困問題を現場から訴え続ける。現在、NPO自立生活サポートセンター・もやい事務局長ほか。 著書に『貧困襲来』、『反貧困』。
---------------------------------------------------

■関連記事

正社員のクビを切りやすくする改革は受け入れられるか
秋葉原事件で動く「労働者派遣法改正」に欠落する論点
子育て正社員の余裕のなさは、結婚できない貧困と裏腹の関係!
湯浅 誠 宗教家でも左翼活動家でもない新鮮
元ホームレス社長が若者に檄!「自分の人生は自分で変えろ」
派遣会社の「名ばかり正社員」 悪労働環境に苦しむ特定派遣が急増中


■関連ニュース
ポスト成果主義 スタンドプレーからチームプレーに 非正規社員の正社員化は、“まやかし” 平野光俊 神戸大学大学院経営学研究科教授に聞く(前編)(日経ビジネスオンライン) 11月09日 09:00
格差問題の第一人者が憂う“格差の拡大”「下流から一歩進んで下層へ!」~山田昌弘・中央大学教授インタビュー~(ダイヤモンド・オンライン) 11月08日 09:15
年長フリーター、就職支援 35歳超…高齢化深刻/派遣会社が「仕事学校」(産経新聞) 11月08日 08:05
賃金節約、雇用調整…進む格差 非正社員が4割(産経新聞) 11月08日 08:05

」
大問題だって認識あんのかね、政府は?
こっちはパフォーマンスとしても....
「
ネットカフェを視察=雇用対策で与野党協議も-民主・菅氏
時事通信2008年12月4日(木)20:30
 民主党の菅直人代表代行は4日、埼玉県蕨市内のインターネットカフェを訪れ、店内に寝泊まりする「ネットカフェ難民」の現状を視察した。雇用対策を重視する同党の姿勢をアピールするのが狙い。
 菅氏は約40分かけて店内を見て回り、個室の中で実際に横になったり、派遣会社に登録しているという40代の男性客に「ここはもう長いんですか」などと話し掛けたりしていた。
 この後の記者会見で、菅氏は雇用対策に関して「命にかかわる緊急対策は、政府・与党も変なメンツを捨てて、国民に対する責任として対応してほしい」と強調、政府・与党から呼び掛けがあれば政策協議にも応じる考えを示した。

■関連ニュース

民主・菅氏がネットカフェに 野党各党、雇用対策に懸命(朝日新聞) 12月04日 20:34
「財源」4つのハードル 歳出抑制を転換 来年度予算方針決定(産経新聞) 12月04日 08:05
雇用対策、3年で10兆円検討=シーリング別枠で対応へ-政府・与党(時事通信) 12月03日 12:30
」

自民議員よ決起を 民主・鳩山氏呼びかけ

「
朝日新聞2008年12月5日(金)20:56
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は5日の記者会見で、自民党内で広がる麻生首相への批判について「トップに対して本気で抵抗するのであれば、ちゃらちゃ らしたパフォーマンスで発言するのではなくて、一気に新しい政治勢力をつくるとか、もっと胆力をもった行動が求められるのではないか」と、決起を呼びかけ た。鳩山氏自身は、93年に自民党を離党している。
 鳩山氏はさらに「失言、暴言、軽薄な発言、朝令暮改。発言を誰も信用できない状況になってきた。(歴代の)58人の総理の顔に泥をぬり、118年の憲政をいま踏みにじっている」と批判した。

」
「
麻生内閣は事実上崩壊している 鳩山幹事長が会見で
2008/12/05
 鳩山由紀夫幹事長は5日午後の定例記者会見で、自民党の幹部が麻生内閣は崖っぷちと批判していることを紹介し、また、基礎年金の国庫負担分の引き上げの 実施時期、定額給付金、第2次補正予算、道路特定税源など重要政治課題での発言のブレを取り上げ、「支離滅裂ぶりは目を覆うばかり。政治家としての資質が 問われている。一刻も早く信を問うべき」と解散・総選挙を改めて要求した。
 また、自民党内の混乱ぶりを「統治崩壊、官邸も党の中もまとめ役が不在。完全に統治能力が失われている。麻生総理の失言・暴言・朝令暮改は御名御璽 (ぎょめいぎょじ)に泥を塗り、憲政を踏みにじっている。麻生内閣は事実上崩壊している。自壊している」と酷評、総辞職すべきだとした。
 石原自民党幹事長代理が、「麻生首相のままでは、総選挙で与党に踏みとどまれないと7、8割の自民党国会議員が思っている。まさに崖っぷち」と発言して いるとの記者の質問に、「幹事長代理というのは党のまとめ役。与党の重要な幹部がそのような発言をしているのは批判の高まりの証左。しかし、その7、8割 の方が総裁選で投票し、選挙の顔として選んだ」と述べ、「しかし、選挙の顔にならなかった。次は俺との思惑が透けて見える」とも分析した。
 また、「埋蔵金」に関する質問に、「特に定額給付金には安易に使うべきではない」との認識を示した。

」
所詮....

140万人雇用創出めざす 与党が追加対策、2兆円規模

「
朝日新聞2008年12月5日(金)23:22
 景気の悪化に伴い、非正社員の「雇い止め」や新卒者の内定取り消しなどが相次いでいるため、自民、公明両党は5日、新たな雇用対策をまとめた。3 年間で総額2兆円規模の予算を確保し、140万人の雇用を維持・創出することを目指す。雇用保険の失業給付金を拡充し、新たな雇用の創出に向けた基金を創 設する。一部は08年度第2次補正予算案に盛り込むが、提出は年明けの通常国会にずれ込むため、即効性には欠けそうだ。
 与党は今回の景気 後退で、10月に3・7%だった完全失業率(季節調整値)が、過去最悪を記録した03年4月の5・5%を上回り、6%程度になる「大失業時代」を想定。 10月の新総合経済対策で打ち出した60万人の雇用維持・創出に加え、新たに80万人を上積みし、140万人規模の対策へと大幅に拡充した。
 2兆円規模の予算は、雇用保険料などからなる労働保険特別会計から1兆円規模、一般財源から1兆円規模を確保する。年明けの通常国会に提出される予定の08年度2次補正予算案には、一般財源からの1500億円を加え、計4千億円の対策費を盛り込む。
 予算や法改正が必要な措置は、来年の通常国会で審議されるため、実際に対策が動き出すのは来春以降になりそうだ。年末にかけてさらに大量の派遣切りなどが予想されることから、対策が後手に回る恐れもある。
 雇用の創出では、4千億円規模の基金を新たに設け、地域ブランド商品の販路開拓など地域に見合った事業への支援や、地方公共団体による失業した非正社員 や高齢者らの就業機会の創出に充てる。いずれも具体策は地方に委ねる。どれだけ長期雇用に結びつく需要を生み出せるかは不透明だ。
 雇用の維持に向けた対策では、従業員の休業手当の一部を支給する「雇用調整助成金」の対象として、短期雇用の派遣労働者や期間工を加え、最大で賃金の8割を企業に支給する。また、契約期間の満了前に派遣労働者を雇い入れた派遣先の企業に、最大100万円を助成する。
 セーフティーネットの強化では、労働側が求めていた雇用保険の加入要件の緩和や受給日数の上乗せをするほか、失職に伴って社員寮からの退去を余儀なくされた離職者向けに、敷金や礼金などの融資制度を新設する。(林恒樹)
     ◇
■与党の新雇用対策の骨子
・契約満了前の派遣労働者を直接雇用した派遣先企業に、1人あたり100万円(有期雇用は50万円、大企業は半額)を支給(3年で10万人)
・雇用保険の非正社員の加入要件を緩和。失業手当の給付期間も拡充
・「ふるさと雇用再生特別交付金(仮称)」を拡充し、地域ごとに安定雇用を創出する(3年で10万人)
・「緊急雇用創出事業(仮称)」を創設し、地方自治体が失業者らを対象に一時的な雇用機会を創出する(1年で15万人)
・社員寮を退去させられた離職者らに、住宅の入居初期費用を貸与。雇用促進住宅(約7万戸)も活用
・福祉や介護分野で職業体験を行い、人材の参入を促す
・内定取り消しについて企業への指導を徹底し、悪質な場合は社名を公表
・内定を取り消された学生を雇用した企業に、中小企業は1人100万円、大企業は50万円を支給

■関連ニュース
雇用創出に1500億円基金 与党、首相に新対策提出(共同通信) 12月05日 23:07
雇用下支え140万人に拡大=3年間で予算2兆円確保-与党提言、失業率6%想定(時事通信) 12月
05日 16:30
3年で2兆円、雇用対策 与党案、140万人下支え(共同通信) 12月05日 11:17
オバマ次期政権景気対策 最大66兆円検討 米紙報道(産経新聞) 11月25日 08:05
金融支援策、経済成長と雇用創出を支援=米ホワイトハウス(トムソンロイター) 11月08日 05:06
」
「雇用下支え140万人に拡大=3年間で予算2兆円確保-与党提言、失業率6%想定
時事通信2008年12月5日(金)16:30
 自民・公明両党の新雇用対策プロジェクトチーム(座長・川崎二郎元厚生労働相)は5日、派遣など非正規労働者の就労支援などを盛り込んだ新たな雇 用対策をまとめ、麻生太郎首相に提言した。追加経済対策による60万人と合わせ、140万人の雇用下支えを図るのが目的。今後3年間に、事業主が保険料を 負担する雇用保険二事業の積立金と、一般会計からそれぞれ1兆円ずつ、計2兆円規模の予算を確保するとしている。
 10月の失業率は3.7%にとどまったが、川崎座長は同日の会合で「(過去最悪の5.5%を上回る)6.0%の失業率を想定すると、失業者は(165万人増の)420万人程度になる。それを前提に対策を進めないといけない」と強調した。
 提言によると、雇用創出に向け過去最大の4000億円の基金を設定する。このうち一般財源からの1500億円は、年明けの通常国会に提出する2008年度第2次補正予算案に追加計上され、失業した非正規労働者らのために地方公共団体が一時的な雇用機会をつくり出す緊急事業などを実施する。また、雇用保険二事業から支出される2500億円で、地方の雇用創出のための「ふるさと雇用再生特別交付金」(仮称)に充てる。

■関連ニュース

140万人雇用創出めざす 与党が追加対策、2兆円規模(朝日新聞) 12月05日 23:22
雇用創出に1500億円基金 与党、首相に新対策提出(共同通信) 12月05日 23:07
3年で2兆円、雇用対策 与党案、140万人下支え(共同通信) 12月05日 11:17
雇用保険 失業給付 60日延長 きょう改正案概要提示(産経新聞) 12月06日 12:28
3年で100万人雇用創出へ=事業規模1兆円超-与党原案(時事通信) 12月03日 14:30
」
本気で対策考えてるのか? コイツ等!

金曜日, 12月 05, 2008

首相と民主、定額給付金で攻防 衆院予算委集中審議

「
共同通信 2008年12月5日(金)22:51
 麻生太郎首相と民主党の菅直人代表代行らが5日午後の衆院予算委員会集中審議で、総額2兆円の定額給付金をめぐり激しい攻防を繰り広げた。民主党は「天下の愚策」として雇用、医療対策への組み替えを求めるなど、さまざまな角度から「ばらまき」を攻撃。首相は「消費を促進する経済効果もある」と景気浮揚の効果も強調して乗り切りを図ったが、基礎年金国庫負担引き上げ時期に関し発言がぶれるなど不安定感も否めなかった。

■関連ニュース

【政論探求】何とも厄介「60日規定」(産経新聞) 11月26日 08:05
2次補正予算案、通常国会冒頭へ先送り 政府・与党方針(朝日新聞) 11月20日 20:51
国会大幅延長へ 党首会談、首相2次補正明言せず 民主、テロ特採決拒否(産経新聞) 11月18日 08:05
“丸投げ”に市町村反発 給付金 与党合意 市長会長「無理」(産経新聞) 11月13日 08:05
「定額給付金」で自公合意 名称変えず年度内支給(産経新聞) 11月12日 16:25

」
漢字が読めないだの、空気が読めないだのって、実害あるにせよ、とりあえず些細な話は置いておいてもイイんだけど、この「無責任さ」だけは捨て置けない。 民主党が政権取るとか取らないとかって話も置いといて、とにかく、コイツだけは、テッペンに置いとくのは問題だ! 内紛でも何でも構わんから、早く下ろそうって気運高まらんもんかな?
それにしても、ちっとも攻めたように見えない民主党って一体....!?

この国はどこへ行こうとしているのか

「
毎日新聞2008年12月5日(金)18:00

 ◇「恕(ゆるす・思いやる)」の字書きたい--清水寺貫主・森清範さん(68)

 盛りは過ぎたとはいえ、まだまだ美しく色づいた紅 葉に迎えられ、京都は清水寺への参道を歩く。インタビューにうかがう貫主(かんす)の森清範さん(68)は1年前の暮れ、奥の院の舞台で、あの漢字一文字 を揮毫(きごう)した。「偽」。でも、あれから1年たって、よりふさわしい文字が浮かばない。
 「そうですねん」。貫主というから威厳ある おっかない坊さんかと思っていたら違った。「あの<偽>にはヒフンコウガイしました。漢字、大丈夫ですやろな、記者さん! ハハハ」。冗談大好き、おもろ いおっさんで安心した(漢字、どう書くんだったかなあ)。いまや師走の風物詩ともいえる「今年の漢字」、阪神大震災のあった95年から日本漢字能力検定協 会が主催し、この12日に発表される。
 「いやー、もはや日本だけのニュースやなくなってますよ。インターネットとかで世界に飛んでいる。 お寺に海外の要人が来られては、日本を表すのは<偽>ですか、となんべん言われたことか。ああ、恥ずかしい。恥ずかしい。そやけど、漢字が中国でできて以 来、なんと50いくつもの<いつわり>を意味する字があるそうです。お釈迦(しゃか)さまもこの偽りの心こそが人間そのものと言っておられます」
  穏やかに茶をすすっていた顔が険しくなった。「タガがなくなってしもうたんですわ」。タガ? 「人間が偽りの心をむき出しにしてどうするんです。戦後、ア メリカから民主主義がきた。それはよかった。でも、個のみを主張する個人主義の風潮がまん延してしもうてね。米国にはちゃんと信仰がある。神さんが見ては るんです。神さんと人間の契約なんですよ。そこに歯止めがある。日本は宗教心を消し去ろうとした。神さんも仏さんも見てない、そやから何をしてもいい、 と」
 「網」にたとえた。魚や虫をとる、あの網である。「仏教ではよく使います。網を見てください。必ず上下左右の糸を共有しているで しょ。そのつながりが網を構成しています。ひとつの糸だけでは網にならない。利己やなしに利他の心がないと、うまくいきませんわなあ」。そっと目をつむ り、そして利己といえば……と思い出したように語りだした。われらが首相、麻生太郎さんのことだった。
 「人間、自己愛はしようがありません。だからお互い仲ようするんです。助け合うんです。相互扶助。それを総理たる人がなんですか、たらたら食べて、飲んで何もしない人の分の金を何で私が払 うんだ、なんて。ようそんなアホなことが言えましたな。名古屋の演説でもそうでした。岡崎だったらいいけど、名古屋で同じことが起きたら洪水だよって。根 は一緒です」
 ほとほとあきれはてた声で、ある短歌をそらんじた。

 わが胸の
  燃ゆる思いに
   くらぶれば
    煙は薄し桜島山

 「幕末、筑前は福岡藩の勤皇の士、平野国臣が詠んだ歌ですよ。こんな境地になれる政治家に出て来てほしいですわ。国を憂え、人をいかに幸せにするか、その情熱がどれほど激しかったか。桜島の噴煙すら、あんなのたばこの煙だみたいな感じですから」
 ■
  先の見えぬトンネルの中であえぐ国民にカネをばらまけばいいなど、およそ政治ではない。永田町がいかに能天気か。なら、誰を頼ればいいのか? エピソード を紹介してくれた。ある日、米国の元副大統領、モンデールさんが訪ねてきたとき。「清水の舞台から飛び降りるとは、グランドキャニオンから飛び降りるって ことですね、とおっしゃったんです。誤解されてるんですな。あの言葉は観音さまに一切をおまかせする、観音さまと一緒に歩む気持ちになる、そうすれば見 守ってくださる、心の安らぎが得られる、という意味でしてね」
 平安の昔から庶民の信仰を集めた観音さま、インテリだった紫式部も清少納言 もお参りしている。どこかに安らぎがなければ、不条理なこの世を生き抜くのは難しい。ある意味で知恵である。「信仰心だけやない。日本には日本のやり方が ある。そろそろそれを掘り起こし、生活に取り戻していく。必要ですよ。もともと勤勉でしょ。近江商人の三方よしの精神もそう。売り手よし、買い手よし、世 間よし。それを忘れ、むちゃくちゃになった。偽物だらけ」
 もっと、もっと無駄を、とも繰り返した。ノーベル賞ラッシュの話題になったとき である。「やっぱり、ほんまもんの力をつけるには余分なことやらんと。小僧も寺に入ったらすぐお経教えてもらえるかというと、そうでない。朝は掃除、ご飯 炊き、そして後片付け、そんなのをずーっとやってきて、お前、そこへ座れ、それからお経です。子守やお使いもするなあ。それがプラスになるんですわ」。効 率ばかり追い求めるな、としきりに戒めるのだった。
 ■
 さて、大きく地球に目を転ずれば、戦火は絶えない。テロのニュース が続く。「ユネスコ(国連教育科学文化機関)憲章の前文、ご存じですか? こうあります。<戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和 のとりでを築かなければならない>。これ、まるでお経やないかと思いました。戦争は自然発火するんやない。誰かが火をつけるんです。平和も勝手に生まれな い。不断の努力がいる。日本、してますか?」
 またこんなエピソードを紹介してくれた。EU(欧州連合)の代表団が寺にやってきて、抹茶を たてた。使ったのは霊験あらたかな音羽の滝の水。「所願成就、もろもろの望みがかないます、とお出ししたら、ドイツの方が言うんです。ここにいるみんなの 思いは違う。通貨、経済、文化……。その妥協点を見いだそうとしている。なのにこの水を飲めば解決する、いったい、どういうわけか、と。参りましたね。考 えました。霊水を一口飲めば、みなさんの心は観音さまになる。そうすればヨーロッパはむろん世界が観音さまの浄土になります、と」
 ところで、今年の漢字、どんな字になると? 「あれはね、当日の朝、封筒にのり付けして渡されるんです。けいこする時間はありません。ぶっつけ本番。そうですな あ、2年連続で<偽>かなあ。いや、ひょっとすると」。そうつぶやき、指で字を書いた。それ「失」ですか? 「失言の失、信用を失うの失や。どうなるかわ からんけど。練習しとかなあかんかな」。いつか書きたい字はありますか?
 「ああ、よう聞いてくれはった。<恕(じょ)>。書いてみたいで すなあ。忠恕という言葉もありますが、心の底から思いやる、相手の気持ちになるという意味です。これ、人倫の基本だと孔子さんが言ってますよ。発心即到と いう言葉もあって、思いついたら、すでに到(いた)っている。できなくてもいい、そうしようと前向きの気持ちでいきましょうよ」
 麻生さん、たとえ漢字が苦手でも、貫主の揮毫を見て、この国のいまをしかと認識してほしい。とてつもない日本と楽観していられるかどうか。「顔に墨でペケでも書きますか、ハハハ」【鈴木琢磨】

………………………………………………………………………………………………………
 ■人物略歴
 ◇もり・せいはん
  1940年、京都市生まれ。55年、清水寺貫主、大西良慶和上のもとで得度。花園大文学部卒業後、円福寺専門道場で雲水修行。泰産寺住職などを経て、88 年、清水寺貫主・北法相宗管長に就任。全国清水寺ネットワーク会議代表。著書に「一文字説法 観音のこころ」「心を活かす」「心に花を咲かそう」など。
………………………………………………………………………………………………………

」
今のご時勢、「恕」の字は出てこないよなぁ。
つくりが少し違う字なら、毎日顔出すけど....。
「
「ぶら下がり」答えない方がいい…首相イライラ?
読売新聞2008年12月5日(金)22:30
 「これから、ああいうのはなるべく答えないようにした方がいい」
 麻生首相は5日の衆院予算委員会で、記者団の質問に立ったままで答える「ぶら下がり取材」に対し、強い不満を示した。
 民主党の原口一博氏が、日本郵政グループの株式売却凍結に言及した11月19日の首相発言の真意をただしたのに対し、首相は「株価が安い時に売る やつがいるかと(記者に)言っただけなのに、永久に売らないみたいな話に(なった)」と強調。「とにかく、よう(話が)作り替えられる」「ゼロからずーっ と説明するのは、正直、ぶら下がりなんかの時はとても出来ない」とも語った。
 首相は委員会終了後、首相官邸でのぶら下がり取材にはいつも通り応じた。国会でのメディア批判は、相次ぐ発言のぶれが報道され、内閣支持率が低迷していることへのいら立ちの表れと見られる。
」
「
「マンガばっか読んでる訳じゃない」首相、故事うんちく
朝日新聞2008年12月5日(金)21:49
 「おまえ、マンガばっか読んでんじゃねえか、なんて言われても困りますんで」。麻生首相は5日の衆院予算委員会で、小泉元首相が所信表明演説で引 用した長岡藩の「米百俵」の故事が話題にのぼると、「佐久間象山の弟子に『二虎』と言われた一人が吉田寅(とら)次郎、後の松陰。もう一人が(長岡藩の) 小林虎三郎。その話ですね」とうんちくを傾けた。
 ただ、別の場面では、事実関係に誤りも。首相は日経平均株価の史上最高値を「89年12月28日の3万9980円」と述べたが、実際は12月29日の3万8915円。首相はしばしば経済や金融にまつわる数字をそらんじてみせるが、うろ覚えもあるようだ。
」
そもそも「軽い」発言繰り返す総理がしょーもな過ぎるんだろうね。
コイツの言うこと、ぶら下がってまで取材する価値なんざないって、バッサリ切り捨ててやりゃイイのに、マスコミってのは、仕事と割り切りが過ぎるんでないかい?
KYの定義について、こんな話を何かのTVで見た。
麻生ってのはKYの塊だって話
 - 空気    読めない
 - 漢字    読めない
 - 国民感情 読めない
 - 経済    読めない
 - 解散    やれない

衆院予算委】「消えた年金」「消された年金」の被害者救済問題を追及

「
 山井和則衆院議員は金融・経済、年金・医療に関する集中審議が行われた衆院予算委員会で5日午後、質問に立ち、麻生首相および舛添厚生労働大臣にその認識を質した。

 山井議員は、「消えた年金」、「消された年金」の被害者救済について、記録訂正から年金支払いまでに時間がかかること問題視。舛添厚労相は、「年金支払 いまでの全体的な平均として、7カ月程度要する、複雑な事例については10カ月~1年以上のケースもある」として、迅速に対応できるよう努めると答えた。

 山井議員は、今年9月の時点で年金の再裁定に関する累積未処理数が62万件にも及んでおり、1カ月の平均処理数の2万5千件で処理しきれない実態を指摘、「平均寿命まであと3年、生きているうちに年金を払ってほしい」という76歳の男性の痛切な訴えも併せて紹介した。

 これに対し、麻生首相は「当然の感情であり当たり前の話」として、基本的には年金記録が判明したならすぐ支払うのが常識との見解を示した。舛添厚労相は、今後さらにスタッフを増員すると述べ、未払い年金の迅速化に向けて努力する姿勢を重ねて強調した。

 山井議員は次に、今年5月に記録訂正により年金受給権を得ることが判明したにもかからず社会保険庁が放置、未払い年金総額(60歳からの概算)が 1300万円以上でありながら、支払ったのが11月中旬、亡くなったのが11月の初旬であった93歳の女性の例を取り上げ、「今の政府は年金、老後の生活 どう考えているのか」と、国民を軽視する姿勢を厳しく非難した。

 また、本人が亡くなったため死亡届を出しに事務所を訪れた際に400万円以上の年金の未払いが発覚した例も紹介。「400万円あれば老後の暮らしはかな り違ったはず」と述べ、ねんきん特別便の送付のみならず、民主党が主張する紙台帳とコンピューターの照合を早急に行うよう強く要求した。

 続いて、山井議員は後期高齢者医療制度を取り上げ、75歳以上の高齢者に対して資格証明書の発行するその制度の見直しを主張。75歳以上の高齢者に対し ては、病気にかかる率も高いことから全額負担で、医者にかかることを抑制せざるを得なくなって亡くなる方も出てくる危険性を指摘、さまざまな事情により保 険料を滞納した場合にも自己負担にならないようするべきだとした。麻生首相は、年齢の線引き、年金からの天引き等に関しては納得が得られるよう制度の見直 しを検討している段階だと説明した。

 最後に、山井議員は戦後の日本社会を築いてきた高齢者の方々に対し、「生きている間に年金全額を支払い、保険証は取り上げず国民皆保険として医療にかかってもらえる原則をつくっていくべきである」と求め質問を終えた。
」

衆院予算委】経済、年金、郵政で首相の見解質す

「
 原口一博議員は5日午後、衆議院予算委員会で経済、年金、郵政事業などについて質問した。

 冒頭、90年代の金融危機と言われた時期に学んだことが、本当に正しかったのかの反省があるとして債権譲渡の問題に言及。日本の屋台骨を支える中小企業 が、自らの合意や同意無しに金融機関から債権を譲渡された業者から、債権を取り立てると言われて「生きたまま裸に」されている状況があることを問題視し た。

 その上で、金融不安の質が変わっている時にやるべきことは、単なる公的資金の注入ではないと指摘。日銀の山口副総裁に2日の政策決定会合の決定内容につ いて質問し、景況感の悪化を示す日銀短観DIも引いて、天下りした人がトップをつとめる金融機関に資本注入をして責任は問わないままにして、中小企業にお 金が回るかを議論する必要があると強調。

 「元本確定する」「経営陣を入れる」などと言われれば、日本の中小企業は本業どころではないと主張、債務者を単なる取り立て対象とするような金融行政を やめるよう強く訴えた。優越的な地位で債権が売り渡されている現実を変えるには法改正が必要だとして、サービサー法の改正も含めて『次の内閣』で議論して いる民主党の状況を報告。首相は、金融機関が債権譲渡を行うにあたり債務者の納得と理解を得るための説明に努めることは重要な指摘だとした。

 郵政関係については、郵政グループの株式の売却をめぐる首相の発言や郵政グループの業績、JR貨物梅田駅で郵便物が2カ月放置された問題などを取り上げ た。原口議員は、民主党や国民新党が株式の凍結や事業の一体的な提供を求める理由について「分社化ありきの民営化では、ビジネスモデルとして成り立たな い。持続可能性があるとは思えない」と説明、中期計画を示すよう求めた。

 日本郵政の西川社長は「こういう事故が発生したことは誠に遺憾」として、事故原因を分析し早急に再発防止策を検討する旨答弁した。中期計画については、 本来は中間期の決算発表時の発表を予定していたが金融情勢の急変に伴う実体経済の急激な悪化で見直しを要する点がたくさん出てきたため、もうしばらく検討 を進めたいと語った。原口議員は「国民に対する説明責任も、民営化で後ろに下がった」と指摘、分社化ありきの民営化は見直しの時期にあるとした。

 原口議員はこのほか、年金問題に関してサンプル調査の実施による全体像の把握を求め、鉄道・運輸機構が発表した「株式会社麻生」が販売した九州新幹線などの橋げた部品の施工箇所の点検調査について質問した。
」

衆院予算委】定額給付金は歴史に残る愚策 国民の声を紹介

「
 笹木隆三議員は5日の衆議院予算委員会で、定額給付金について麻生首相はじめ関係大臣と議論した。

 笹木議員は、定額給付金が不人気である状況について、責任者の発言が二転三転し、司令塔が存在していないことが一因だという認識を示し、定額減税でなく 定額給付金とした説明を求めた。麻生首相は「ずっと同じことを申し上げている」として発言のぶれはないという見解を述べ、所得制限を設けないことについて 鳩山総務大臣は「シンプルな形が最も望ましい」とした。

 笹木議員は、所得基準による制限を希望する市町村は住民に対し受給の辞退を呼びかけることができるという制度設計について、面倒なことは地方に押し付け る結果になっていると批判。また、給付金は総理大臣のポケットマネーではなく税金であるとして「消費税と抱き合わせの給付金はいらない。どうせ税金だろ う、むだづかいだろうというのが国民の反応だ」と主張。

 さらに、地方の経営者からは、第2次補正予算案も出さずにバラマキだけをやるのでは殺すつもりかという声、自治体の首長からは、自治体の自由に使えるお 金にしてほしい、それぞれの人口に応じて自治体に配り、任せてくれという声が出ていると指摘。定額給付金は「歴史に残る愚策、天下の愚策」であるとして、 細かい詰めを考えないで表明したのであれば、地方が将来に向けて夢のあることを行えるようなやり方に改めるべきだとした。

 これに対し麻生首相は、定額給付金は今年度限りの緊急の対策であり、地方に対しては別に色々な対策をする考えを示した上、「基本として、大混乱が起きる、天下の愚策、ということにならないよう努力する」と答弁した。

 笹木議員は続いて、所得階級別世帯数の推移や国民健康保険加入者における所得階級別世帯数分布の図を示し、格差について首相らと議論した。民主党が社民 党、国民新党と共同提出した国保無保険児童救済法案への対応を問われた舛添厚生労働大臣は、法案の中身を精査して与野党の議論を見た上で判断すると答え た。

 笹木議員は年金問題に関し、厚生年金標準報酬月額の改ざんをした疑いのある記録を政府が優先調査対象としていることを取り上げた。この調査を決めたとき に認められていた改ざんは1例だったが、今は140件以上の関与が明らかになったと説明。「調査方法を変えるべき」と主張した。また、ハローワークに失業 給付の時期を出してもらい、社会保険事務所の全喪年月日とのずれを調べるには実務的な困難はないと指摘して質したが、舛添厚労相は様々な提案を真摯に検討 すると述べるのみだった。
」

衆院予算委】物から人へ、内需拡大の政策転換を

「
 仙谷由人議員は、5日午後衆院予算委員会で菅代表代行に続いて質問に立ち、自民党では20年前から言われた内需拡大型への経済構造転換、物から人、家計を重視する方向への政策転換はできないとして、政権交代を求めた。

 仙谷議員は冒頭、麻生首相の「全治3年」との日本経済の病状について、どう考えるのかを質した。首相は病状については答えず、「3年で脱皮せねばならないという決意」と答えだけだった。

 さらに、アメリカの病気についても仙谷議員は質したが、これにも首相は、「金融技術の進歩に比して管理できなかったこと」と対処療法的答弁しかできなかった。

 仙谷議員は、アメリカは過剰消費、財政赤字、貿易赤字であり、日本は、外需依存、財政赤字であるとの診断を示したうえで、「20年前の前川レポート以 来、内需拡大に改まらなかったのは政治の問題ではないか」と質問。さらに、内需拡大の方向が間違っていたこと、「自民党が政策転換できないのなら政権交代 しかない」として、経済のソフト化、サービス化、知識経済化に予算を使うべきで、道路、ダム、橋に使うべきではないとした。

 首相は、「公共工事に偏り過ぎたのは反省」と答えた。

 さらに、仙谷議員は、この10年間に世帯所得の中央値が100万円減っていること、中間層に楔(くさび)を打ち込み、低所得者層をつくったこと、家計から利子所得を奪ったことを挙げ、自民党政治を糾弾した。

 定額給付金ついて、長岡藩の米100俵の話を引き、政治と政策の放棄であると糾弾、白紙撤回を要求した。首相は「即効性がある」として拒否した。

 また、緊急を要する政策として医療、特に周産期医療を挙げ、定額給付金の2兆円あれば5年間賄えるとも提案し、税の有効活用を改めて提案した。また、医療を金食い虫ではなく、きちんとサービス産業として位置づけるべきと主張した。

 さらに、地方自治体の首長に人口分の定額給付金をまとめて渡し、それぞれが独自に使うのが良いのではないか、本音では各首長もそう思っている指摘した。そのうえで、定額給付金は「財政規律からも行政規律からも止めるべき」と主張した。
」

衆院予算委】麻生内閣は政策実現の妨害になっている

「
 菅直人代表代行は、5日午後衆院予算委員会の集中審議で質問に立ち、麻生内閣は雇用確保など緊急を要する政策実現の妨害となっているとして、退陣を要求した。

 菅代表代行は、解散して国民の信を問うこともなく、第2次補正予算案の提出も先送りする麻生内閣への支持率が急落していることをまず指摘。そのうえで、 トヨタ、キヤノンのなど大企業で期間労働者、派遣労働者切りが進んでいる現況を深刻に捉えるならば、直ちに、生活対策として10月30日に発表したものの うち、雇用に関するものだ
けでも第2次補正予算案として提出すべきだと主張した。

 これに対して麻生首相は、「1次補正予算で順調に推移している。2次、本予算と上げていくのが景気対策」として、第2次補正予算案を今国会に提出しない方針を改めて述べ、年末は乗り越えられるとの甘い認識を示した。

 菅代表代行は、「大量解雇、大量失業が始まっているではないか。雇用対策関連の法案を1本も出さない。これは、政治空白ではなく、妨害、サボタージュだ。政策実現の妨害している」と詰問した。

 首相は、「何もしていないことはない」としただけで、具体的な政策には触れなかった。

 菅代表代行は、民主党がまとめた派遣労働者の途中解約は許さない、雇用と住宅の両面から支援などの政策を説明。そのうえで、かつて景気が悪くなったとき に高齢者に割増しの退職金を払い人件費抑制したこともあり、また、失業対策事業もあったことを指摘し、「介護、リサイクル、産業廃棄物の処理など、ある意 味での新しい失業対策事業、仕事そのものを提供してはどうか」と提案した。

 舛添厚生労働大臣は、「大筋、賛成」と答えた。

 さらに、菅代表代行は、3分の1から2分の1への基礎年金の国庫負担率の引き上げに関して、首相の発言がぶれていることを取り上げ、来年4月1日から実施するのかを質した。

 首相は、同じことを言っている、ぶれはないとして、マスコミ報道が問題だとして責任を転嫁し、明言を避けた。中川財務大臣も「年末までに方向を決めたい」とするに留まった。
」