水曜日, 10月 22, 2008

小沢の不誠実、麻生の構想力

面白がって全部引用しちゃう!!
「
2008年10月21日(火)21:10
福田政権を総括する

自民党総裁選は下馬評どおり、麻生太郎の勝利で決着した。候補者5人の全国ツアーは自民の一体感をアピールしたが、対立軸を乱して争点を喪失させた観もあ る。自民党の狙いは総裁選の余勢を駆って解散総選挙に打って出ることだった。目論見どおりになったかは別として、日本国民は、あらためて総理大臣を自民党 総裁の麻生太郎に委ねるのか、民主党代表の小沢一郎に任せるのか、という選択に迫られる。

選択の前にやるべきは、福田政権の総括である。閣僚の不祥事で足元をすくわれ、過去の年金未記録で叩かれ、どこからか浮上した格差問題で責任を問われ、参 院選で大敗北、KY扱いされた安倍総理の突然の辞任を受けて、福田政権は誕生した。自称「背水の陣」内閣の滑り出しは60%前後の支持率。支持理由の大半 は「安定感がある」だった。国民的人気を背景に颯爽と登場した橋本内閣の成立時とほぼ同じ数字を獲得したのは、逆風が吹き荒れるなかでは上出来だった。

「安定感」が小泉・安倍の改革路線にブレーキを踏むことだとすれば、福田政権は期待どおりの活躍をした。公務員制度改革、地方分権改革、独立行政法人改革 など引き継いだ改革は、角を削られたり、先送りされた。三位一体改革は中途半端でもともと高く評価できないが、「格差是正」が至上命題となり、「地方法人 特別譲与税」や「地方再生対策費」など政策的逆戻りもみられた。

小泉・安倍路線と大筋では同じ方向に走ってきた民主が、突然方向転換して「子ども手当」や「戸別所得補償制度」など「大きな政府」政策を掲げて参院選に勝利したのだから、自民がそれを追いかけるのは自然である。

だが、民意に従ったはずの福田政権を民意は評価しなかった。支持率は墜落寸前の低空飛行を続ける。国際的には福田総理のリーダーシップが高く評価された洞爺湖サミットも、福田色を出したといわれる内閣改造も支持率回復にはつながらず、解散総選挙の大合唱が湧き上がる。

ここで福田総理はキャパが一杯となり、少しでもましな状況で総選挙を闘うために、マウンドを国民的人気者に譲ることを最後の仕事と決める。参議院で少数派 である以上「ねじれ」は解消されぬし、「郵政選挙」で膨張した議席数も維持できぬが、自公合わせて過半数を取れば、地に落ちた正統性は回復できる。「私は ね、自分自身を客観的に見る事ができるんです。あなたとは違うんです」といって辞任した判断は、言葉どおり客観的であり、理性的といえる。

福田政権は民意に翻弄されたのである。「ねじれ」のなかでめざす方向を失い、動けなくなった。安定ではなく停滞、それが福田政権であった。

民意は政治の基盤である。民意に逆らった政治を行なってはならぬし、逆らっても長続きはしない。また、民意におもねっては政治は合成の誤謬に陥ってしま う。民意を無視する政治も、民意に従うだけの政治も機能不全を起こす。民意の「罠」にはまった福田政権ののちに求められるのは、日本が繁栄を続けるビジョ ンを示すとともに、国民合意の醸成に全力で取り組み、その実現に向けた政策を確実に実施することにほかならない。

企業で例えれば、経営者と従業員がビジョンを共有し、一丸となって事業に取り組む姿である。明治維新と戦後復興、日本はこれまで2回は経験したはずだ。ど ちらも日本は危機的状況にあり、指導者は日本の生存を懸けたビジョンを描かねばならなかったし、国民は生きるために必死で働いた。それがこの国を豊かにし た。対立がなかったわけではない。むしろ血を流すほどの激しい争いがあった。みな真剣だった証しである。

豊かになった日本はかつての姿を失った。ベンチャー企業が大企業になったようなものだ。安泰なら、それもよかろう。だが、現在の日本もまた内外ともに大転 換期を迎えている。皆気づいてはいるが、誰も本気にならない。危機に気づかず死を迎える茹で蛙になぞらえられた日本は、ジワジワだが確実に訪れる危機を知 りながら対応できないでいる。

「糖尿病」にかかっている日本

危機とは何か。日本は「糖尿病」にかかっているということだ。

日本の貿易収支は1990年代から一貫して黒字であった。2000年前後、安い労働力を武器にした中国の著しい経済発展とともに、日本の産業は空洞化する と思われたが、それは一時的な懸念に終わった。日本の高度技術によって製造される部品や素材を中国が必要としたからである。世界市場は中国製品で溢れてい るが、そのじつは「ジャパン・インサイド」であり、中国の輸出が増えれば日本の輸出も増える、という構造が形成された。

近年の貿易黒字はほぼ10兆円。多くは米国やアジア諸国などへの海外投資となっている。リスクを恐れる企業は投資にも個人所得としても分配せず、内部留保 を決め込んでいる。恩恵を受けるのは公債を連発する政府だけだ。国内企業への投資が進まず、家計も潤わず、もっともおカネの使い方が下手なところにおカネ が回る。だから経済成長は頭打ちとなる。せっかくの栄養を血肉に変えられぬ糖尿病と同じではないか。

生み出した利益を民間投資と個人消費に回るように制度的・慣習的障害を徹底的に排除すると同時に、非効率な国のあり方そのものをリストラする。「糖尿病」からの脱却こそが、わが国の根本的課題なのである。

この問題を一層深刻にしているのが、少子高齢化、すなわち、労働力人口の減少、貯蓄率の減少、社会保障負担の増加である。高齢者・女性に働いてもらうのは 言うに及ばず、移民も視野に入れねばなるまい。長期的には子供を増やせればいいのだが、大人になるまでその分負担は増える。「糖尿病」からの脱却は並大抵 の努力ではできない。

中国が儲かれば日本も儲かる構造を支えるのは、中国の主な輸出先となる米国だ。その米国は、9.11以降、テロと大量破壊兵器の結合を安全保障上の最大の 懸念と捉え、アフガン、イラクに対して軍事行動を展開するなど、攻撃的な側面をあらわしている。反米感情が国際的に広まる一方で、グローバル化によって中 国やインドが台頭し、資源国の中東諸国やロシアに富が集中するようになった。欧州もまた世界的規範づくりやユーロ高を通じて、存在感を高めている。米国の 相対的な優位性は軍事的にも経済的にも失われないにしても、米国以外の国が力を付け、多極化が一段と進んでいる。

日本は、米国の変化に合わせて「世界の中の日米同盟」という地平を開いたが、多極化の世界では複雑な力関係の均衡が求められる。「世界の中の日米同盟」を 維持すべきか、それとは異なった戦略をとるべきか、国内の体質改善を進める傍らで、国益を守る基本戦略の再確認に迫られている。ポスト福田には、そうした 認識をもって日本のあるべき姿を考え、具体的な政策を示し、国民ときっちり合意形成をしたうえで、確実に実行してもらいたいのである。

麻生太郎の道州制論

こうした観点から、麻生太郎か、小沢一郎か、を問われれば、彼らのこれまでの著述や発言を追うかぎり、麻生のほうに軍配を上げざるをえない。

麻生にはユーラシア大陸に沿って自由の輪を広げ、豊かで安定した開かれたアジアを形成することをめざす「自由と繁栄の弧」という構想がある。明らかに米国 支持の表明であり、相対的に力を弱めかつ孤立感を高める米国にとって歓迎すべきものとなっているが、価値を共有する欧州を排除するものではない。また一方 では、中国に対する期待と牽制にもなっている。米国を国際秩序の中心に位置づけながら欧州をも排除せず、中国の安定的発展を促すという多極対応で、安全保 障と経済という国益を確保する基本戦略を麻生は示している。少なくともそこには国際的大局観がうかがえる。

国内について麻生は、霞が関を中心とする中央集権システムを解体し、道州制を導入しようと主張している。中央集権は、明治維新や敗戦後の復興には大きな効 果があった。だが、ナショナルミニマムがほぼ達成され、豊かになった現在の日本にとっては中央集権では無理がある。その結果が、地方の衰退である。

日本の発展のためには道州制を導入し、公共事業、産業振興、社会福祉などの権限やそのための税源を移すことによって地域の経済的自立を図るとともに、中央 政府を小規模にして外交、国防、司法などに特化する。これが彼の道州制論である。細部にわたる議論はないが、「糖尿病」からの脱却をめざす基本戦略と読み 取れる。

麻生のもっとも大きな特性の1つが、小泉総理に勝るとも劣らない国民とのコミュニケーション能力だ。「失言」も懸念されるが、飾らない言葉、明るい表情、 マンガやアニメを好む大衆性が若者やオタクをも惹きつけている。小泉総理は「郵政選挙」を圧倒的な支持で勝利した。ポピュリズムと非難もされたが、国民と の合意形成がうまかったともいえる。民意に翻弄されることなく、難しい国の体質改善を進めるには、こうした国民とのコミュニケーション能力は不可欠であ る。

立派なアイディアがあっても、国民との合意形成ができなければ、何もできない。アイディアは借りてくることもできるが、コミュニケーション能力はそうはいかない。麻生には国の指導者として欠かせない能力があるようにみえる。

一方の小沢の議論は説得力に欠ける。国際社会に対しては、国連中心主義である。国連が認めない活動は行なってはならない、国連が決めたことなら「平和維持 活動や国連平和維持軍はもとより、多国籍軍にも日本は積極的に参加すべき」「危険地域であっても血を流す覚悟をもって行くべき」という立場だ。

そもそも国連は国際的な「主体」ではなく、国益を背負った加盟国による競争の「場」という性格をもつ。その「場」の意思に従うだけでは、日本が国際社会の なかで何を重視し、何を守ろうとしているか、誰にも伝わらない。会議で何も発言しないが、決まったことにはひたすら汗を流すお人よしのようなものだ。小沢 の国連中心主義は、一見、多極化の時代にふさわしい戦略に見えるし、日本的美学の匂いもするが、これでは複雑な力関係を背景に各国の駆け引きが行なわれる 国際社会において、国益を維持していくことは困難だ。長年マキャベリズムの世界に生きてきたはずの小沢にしてはナイーブすぎる。

小沢には『日本改造計画』という日本のあり方を示す代表的著作がある。基本理念は「自己責任」、前書きはその象徴となっている。いわく、グランドキャニオ ンには転落防止用の柵がない。断崖絶壁の向こうに落ちるも落ちないも自己責任である。実際に年に何人も転落して死亡しているが、誰も柵を付けろとはいわな い。日本をこうした自己責任の社会に変えなくてはならない……。

つまり、何でもかんでも国に依存する日本社会の体質を「自分でできることは自分でする」という理念で作り変えろということであり、麻生の道州制の議論と考え方は変わらない。「糖尿病」対策の基本思想として理解できる。

だが、昨年の参院選で「国民の生活が第一。」というスローガンの下に「子ども手当」の支給や農業の「戸別所得補償制度」の創設など、自己責任とは逆方向の 政策を示して以来、それを持論としている。状況が変われば政策も変わってしかるべきだが、現在のほうが『日本改造計画』当時より、国には余裕はない。自己 責任の追求というなら、自民党がめざしてきた方向性も同じであり、批判するなら、それが中途半端になっていることだろう。

「なにしろ私の生涯の政治目標は政権を代えることだから。それさえできれば何でもします」といって、小泉・安倍と続いた改革に疲れた有権者をさらい取るの は、選挙戦術としては合理的であっても、自ら描いたビジョンに誠実ではない。政権獲得後にさらにもう1度方向転換すると期待する向きもあるが、それでは有 権者に対する裏切りとなる。

自民を変えるといって自民を出奔し15年、政権交代の鬼と化した小沢は破壊者ではあっても創造者には見えない。いま必要なのは破壊と創造である。小沢の本 心はよくわからない。説明もよくわからない。わからないことがカリスマ性と同時に信用が置けないという雰囲気を醸し出している。愛想はずいぶんよくなった し、メディア露出も増えたにせよ、そうした小沢に小泉総理がやったような国民的合意形成ができるとは考えにくい。

総選挙後こそが正念場だ

政策の実行力については2人とも未知数だが、何をするにも、チーム力が必要である。チーム麻生とチーム小沢のどちらが優秀かわからないが、いずれも二大政 党のトップに上り詰めた政治家なのだから、性質は異なってもリーダーシップがないはずがない。重要なのは、彼らのチームが一体感を維持しながら困難な仕事 に突き進むためには、しっかりとしたサポーターが必要だということ、すなわち世論に訴えかけ、国民から直接的な支持を得なければならない。その重要性は小 泉政権で実証されている。この点でもやはり、コミュニケーション能力に長けた麻生のほうが分が良さそうだ。

もっとも総選挙に突入すれば、麻生もこれまで説いてきたビジョンや政策の方向性とは反する耳ざわりのよいことを訴えてくるかもしれない。事実、彼の財政出動の議論には、小沢の「子ども手当」や農業の「戸別所得補償制度」のような選挙対策の影が見える。

一方、「バラマキ」と批判された小沢のほうは、財源確保のための具体策を示し、筋を通そうという努力が窺える。いずれ両党はマニフェストを発表するだろうが、それぞれの理念とビジョンに基づいた体系性のある政策を示してもらいたいものである。

有権者は理性だけでは動かない。だが、政党がきっちりとしたマニフェストを示すならば、それを理性的に判断して選択するのが日本の民主主義の発展には重要である。そうしないかぎり、マニフェストは意味のないものになってしまい、有権者は政権選択の重要な指針を喪失する。

選挙の結果は、麻生になるか小沢になるかはわからない。明らかなのは、いずれになっても総選挙後こそがわが国の正念場、ということだ。

麻生が勝てば、与党としての正統性をアップデートできるが、「ねじれ」がある以上、世論の「罠」で停滞した福田政権とは異なるにせよ、そのビジョンと政策 を推し進めるにはそうとうの抵抗が予想される。小沢が勝てば「ねじれ」はなくなるが、彼のビジョンと政策がそのまま実行されることにはまだ不安がある。

どちらになっても日本丸の進路は険しいわけだが、それに業を煮やした勢力が自民と民主のバランスを崩す行動に出るかもしれない。政界再編などやっている時間的余裕はないようにも思えるが、それが日本を危機的状況から救う近道のようにもみえる。(文中敬称略)

」

「

常務取締役・国家経営研究本部長

永久 寿夫 (ながひさ・としお)

専門分野 【 政治問題 】

日本の政治行政制度、政治プロセス、公共政策、国政・地方選挙などの分析・研究を通じ、問題提起や政策提言を行なっている。


常務取締役・国家経営研究本部長 永久寿夫

経歴

  1982年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。同年PHP総合研究所入社。88年、スタンフォード大学にてロシア・東欧学修士号(A.M.)取得。94 年、カリフォルニア大学(UCLA)にて政治学博士号(Ph.D.)取得。国家経営研究部長などを経て、現在に至る。杉並区行政評価検討委員会委員、神奈 川県「21世紀の県政を考える懇談会」委員、内閣府国際青年育成事業ハンガリー派遣団団長、東京外国語大学非常勤講師、熱海市行財政改革会議委員などを歴 任。NPO法人パンゲア理事、PHPマニフェスト検証委員会事務局長、「世界を考える京都座会」事務局長、「次代を考える東京座会」メンバーを務める。メ ルマガ『PHPリサーチニュース』でコラムを連載中。

【 主な著書 】

・ 『二十一世紀日本国憲法私案 新しい時代にあった国づくりのために』(江口克彦・永久寿夫編著 PHP研究所)

・ 『こんなのはじめて!スラスラ読める「日本政治原論」』(永久寿夫著 PHP研究所)

・ 『世界はこうして財政を立て直した-9カ国の成功事例を徹底研究-』(林宏昭・永久寿夫編著 PHP研究所)

・ 『いま「首相公選」を考える』(弘文堂編集部編)

・ 『地方分権への道標』(静岡県編)

・ 『日本の安全保障と憲法』(加藤秀治郎編 南窓社)

・ 『国際政治学の基礎知識』(加藤秀治郎・渡辺啓貴編 芦書房)

・ 『ゲーム理論の政治経済学――選挙制度と防衛政策』(PHP研究所)

【 近年の雑誌論文 】

・ 「もはや自民も民主も不要!」『Voice』(PHP研究所)2008年7月号

・ 「北海道道州制特区の悲惨」『Voice』(PHP研究所)2008年2月号

・ 「安倍政権へ『15の提言』」『Voice』(PHP研究所)2006年12月号

・ 「日本外交の新基軸は何か」 『改革者』(政策研究フォーラム)2005年3月号

・ 「二十一世紀日本国憲法私案」『Voice』(PHP研究所)2004年12月号

【 その他 】

・NEWS23、サンデー・モーニング、ブロードキャスター(TBS)、スーパーニュース(フジテレビ)、報道ステーション(テレビ朝日)、Channel News Asia(シンガポールTV)、夜エクスプレス(日経CNBC)など。

」

ちくちくやりながら、結論出さない辺りは、流石だおね。

「解散ないなら方針転換」民主・輿石氏、対決路線を示唆

手詰まり感ありあり
「
2008年10月22日(水)20:04

 民主党の輿石東参院議員会長は22日の参院議員総会で、政府が提出予定の金融機能強化法案などについて「何もかもどさくさに紛れて一気に民主党が 容認するだろうという姿勢は絶対に許せない。解散先送りという事態がくれば、基本方針を変えることは十分あり得る」と明言した。

 月内の補給支援特措法改正案の成立直後に首相が解散しなければ、対決路線に転換する考えを示したものだ。

関連ニュース

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やっぱり自民の方が一枚上手か?
つーか、与党が主導権握るのは自然な話だよね....。

火曜日, 10月 21, 2008

リーマン破綻への正当な評価:竹中平蔵(慶應義塾大学教授)

「
Voice2008年10月21日(火)20:59
政策当局のなかにいた当時、私は次のようなコメントをしたことがある。

「政策は本当に難しい。法律という強い枠組みがありつつも経済の福利厚生を最大化するという複雑な方程式を民主主義という政治プロセスの中で解かないとい けないからだ。民間のシンクタンクやエコノミストが簡単に批判するようなお手軽なものではない」(『日本経済新聞』2006年1月5日)

政策過程論の専門家である曽根泰教教授(慶應義塾大学)は、授業やセミナーでしばしばこの表現を引用してくださる。読んで字のごとく、政策問題はその中身 が一般の想像以上に複雑であることを意味している。したがって日常的な政策報道にはどうしても不十分な点が見られるが、それはある程度はやむをえない性格 をもっている。政策についての大まかな意味合いが伝われば、それで十分と考えねばならないのである。

しかし、リーマン・ブラザーズの経営破綻が問題となった今回のケースを見ていると、やはり正確な政策論議を関係者が行なわないと、風評被害など大きなマイ ナス効果が現れることが懸念されるように思う。困難な金融問題の発生という1つの極限的状況のなかで、いまこそ政策リテラシーを高める工夫が求められるの である。

今回のリーマンのケースを例に取り、具体的に2つの問題点を指摘したい。

第一に、「公的資金」という言葉を使う際に明らかに混乱が見られていることだ。周知のようにリーマン・ブラザーズは、政府が同社に特別の措置をとらなかっ たことを受けて破綻した。その意味で、公的資金の投入はなかった。ポールソン財務長官は、「公的資金を考えたことは一度もない」と述べたのである。その直 後、保険会社AIGのトラブルが問題になった際に、政府は資金を融資することを決め、結果的にAIGの混乱を抑える役割を果たした。これに対し、なぜその 前のベアー・スターンズや直後のAIGと違う措置をリーマンにとったのか、整合性がないといった批判がメディアでは聞かれた。こうした点は、ほとんどのテ レビコメントでも、また主要紙の社説においても見られた。しかし、そもそも公的資金という言葉には、いくつかの異なった意味合いが含まれていることを知ら なければならない。少なくとも今回の件では、2つの意味を識別する必要がある。

第一の意味は、中央銀行による流動性の供給だ。山一證券に対する1965年の日銀特融は、まさにこれに当たる。これに対し第二の意味は、資本注入である。 2003年5月、金融庁は、りそな銀行に対して約2兆円の公的資本を注入したが、これはまさに第二のケースだ。要するに、第一は資金繰りを助けるためのも のであるのに対し、第二はバランスシートが毀損したことに対して自己資本を充実するための措置である。

金融機関といっても銀行の場合は、不特定多数の人から預金を受け入れて決済システムを構成する特殊な機能を有している。したがって多くの国で、中央銀行に 対する流動性供給、政府による資本注入の仕組みが整備されている。アメリカも日本も同様である。しかし、証券会社や保険会社の場合、社会の決済システムを 担っているわけではないので、公的な部門がこのような措置をとることの正当化が難しい。日本の場合、流動性に関しては、金融秩序を維持するための非常手段 としての「特別融資」が日銀法に規定されてきた。だからこそ山一證券に対する救済が行なわれた。しかし資本注入は、あくまで銀行にのみ可能な措置である (預金保険法に規定)。

じつはアメリカでは、今回の一連のサブプライム問題を受けてFRB(連邦準備制度理事会)は銀行以外の証券会社などにも直接融資を行なう措置を準備した。 しかしリーマンの場合、おそらくバランスシート上に深刻な問題があり、こうした融資だけでは事態を改善できないと当局は判断したのではないか。少なくとも 外部からは、資本注入なくしては解決しないと判断したと推察されるのである。しかし銀行以外の金融機関に資本注入すれば、文字どおり深刻なモラルハザード を起こす可能性がある。だからこそポールソン財務長官は「公的資金を考えたことはない」と発言した。ついでにいえば、だからこそリーマン経営破綻の発表に 併せてメリルリンチに対する措置(バンク・オブ・アメリカの支援)を発表し、影響が広がるのを避ける措置をとったものと思われる。

このように公的資金の異なった意味を解釈すれば、アメリカ金融当局への評価は一般のものとはかなり異なったものとなる。

第二は、日本政府の対応に関して、である。日本国内ではほとんど問題にされなかったが、今回リーマンの日本法人は即座に業務停止の処分を受けた。おそらく トラブルの拡大を避けるための措置であったろうが、本当に業務停止の処分が適切であったかどうかについては議論があって然るべきだと思う。こういう事態に なった以上、資産の保全を行なうことは当然に必要だ。リーマンの別の国の法人が、本体に資産を吸い上げられたという話も一部に伝えられている。しかし資産 保全の問題と、業務を全面的に停止するべきかどうかは別問題である。資産保全をしながら業務の一部を続ける方法も、あったかもしれない。業務を停止するこ とによって生じた社会的なコストもあるはずだ。問題は、こうした点がまったくといっていいほど議論されなかったことである。政策当局の立場としては、国会 などで責任追及されることを想定してできるだけ堅い措置をとりたがる。この点は理解できる。しかし、役人の保身という点が前面に出すぎると経済全体にマイ ナスの影響を与える。いわゆるコンプライアンス不況は、こうして起きている。今回のケースがそれに当たるかどうかは軽々に判断できないが、少なくとも議論 はあって然るべきだった。

政策問題は本当に複雑である。これを評価するには、評価する側にそうとうの政策知識が求められる。通常の場合はそれほど問題にならなくとも、今回のように 極限状況での政策判断となると、評価する側の責任も大きくなる。筆者はかねてから、民間の政策能力を高める必要があること、そのためにポリシー・ウオッ チャーの育成が必要なことを述べてきた。今後とも、複雑な金融・財政問題が続くと予想される。そうしたなかで、真のポリシー・ウオッチャーを社会全体で育 て民間の側から正確な政策評価を行なわないと、対応を大きく誤るリスクが高まっている。

さくらシティ日立 (goo Wikipedia 記事検索)


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情報BOX:各国の金融危機対策(29日現在)(トムソンロイター) 10月30日 13:20
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分かったような、分からんような....

定額減税2兆円超で調整、課税最低限以下への支援も議論

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2008年10月21日(火)14:31

定額減税2兆円超で調整、課税最低限以下への支援も議論
(トムソンロイター)

 [東京 21日 ロイター] 追加経済対策の焦点となっている定額減税は2兆円超を軸に与党内調整が進められる見通しとなった。ただ、公明党は、定額減税の恩恵が及ばない課税最低限以下の所得層への支援とセットの議論を主張している。

 今後の与党調整ではなお紆余曲折が見込まれる。

 自民党の細田博之幹事長は21日午前の定例会見で「定額減税は2兆円規模になるのか」との質問に対して「目下、その方向で検討中だ」と述べ、与党内で2兆円程度を軸に調整が進む見通しを明らかにした。

  ただ公明党政調幹部は「与党調整はまだ始まっていない」とクギを刺したうえで、与党調整では従来から主張してきた2兆円超を求める考えを示した。さらに同 政調幹部は定額減税の恩恵が及ばない課税最低限以下の所得層への支援と「セットの議論が必要」と主張。追加経済対策はリーマンブラザーズ破たん後の景気後退に対応して「生活対策」を柱とすることが決まっており、「生活者対策」の観点からもセットの議論を主張していく方針を強調した。

  こうした定額減税の規模と手法については、政府部内でも早くから、(1)課税最低限以下の所得層には定額減税の恩恵が全く及ばないこと、(2)課税最低限 をやや上回る所得層で納税額が減税額を下回れば、定額減税の効果が全額及ばないこと──などの問題点が指摘されてきた。追加対策の政府案とりまとめ役であ る与謝野馨経済財政担当相は21日午前の記者会見でも「こうした全ての点を、定額減税を実施するときには考慮しなければならない」と述べており、年度内の 定額減税実施にあたっては課税最低限以下の所得層への支援にも配慮する方向性を示唆した。

 問題は追加対策に伴う財源問題で、政府・与党は対策の策定にあたっては「赤字国債に極力依存しない」方針で臨んでいる。しかし、財源ねん出は容易ではなく、対策をめぐる議論は、いまや「財政投融資特別会計の分捕り合戦」(自民党筋)の情勢。

  原則を覆すなら理屈が必要として特別会計の活用に慎重姿勢をとっていた与謝野担当相も、定額減税の財源論では「特別会計に存在するカネを一時転用させても らって後で何らかの形で返すことをひとつの便法として考えても、現在の経済状況ではやむ得ない」と述べ、特会の活用もやむ得ないとの立場に軟化した。

 政府は週内にもとりまとめられる与党案を踏まえ、27日の週の政府案とりまとめを急ぐが、対策の財源論もからみ月内ギリギリまで調整がもつれる可能性も出てきた。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子記者)

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公明党につける薬を処方したいもんだ。
けど、あんたも無責任

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定額減税、効果を疑問視=「個人消費に回らぬ」-民主・小沢氏
時事通信2008年10月21日(火)22:30
 民主党の小沢一郎代表は21日の記者会見で、政府の追加経済対策の柱となる定額減税について「単年度で減税しても個人消費には回らず、生活設計も十分にできない。2兆円という金額よりもはるかに低い効果しかもたらさないのではないか」と景気浮揚効果に疑問を呈した。

 政府・与党が検討している高速道路料金の引き下げに関しては、「政府・与党は、民主党が唱える高速道路無料化を『ばらまきだ』『財源はどこだ』と言ってきたが、選挙が近いということで急に(引き下げを)言い始めた」と皮肉った。 

[時事通信社]

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定額減税2兆円超で調整、課税最低限以下への支援も議論
10月21日(火) 14時31分 (トムソンロイター)
追加経済対策を指示=麻生首相
10月16日(木) 20時07分 (時事通信)
マケイン候補、株安の影響緩和に向けた減税策など提案へ
10月14日(火) 15時57分 (トムソンロイター)
マケイン候補、株安の影響緩和に向けた減税策など提案へ
10月14日(火) 15時50分 (トムソンロイター)

」

何か、すごい貼り付け方が可能なのかも....。

ついでに、こいつはもっと無責任
「
定額減税の財源、特別会計の活用もやむ得ない=与謝野担当相
トムソンロイター2008年10月21日(火)12:56

 [東京 21日 ロイター] 与謝野馨経済財政担当相は21日、閣議後の会見で、地域金融機関への予防的な公的資金注入を可能とするため政府が今国会に提出する金融機能強化法改正案について、中小企業への融資水準を下げないことが法案の趣旨であると説明した。

 対象金融機関については「大手行から信用金庫に至るまで全ての金融機関が対象となるべきもの」と述べた。また、定額減税の財源論では、特別会計の活用もやむ得ないとの認識を示した。

 関係者によると、これまでに固まった同改正案骨子は、2012年3月末まで3年間の時限措置とし、公的資金注入による経営責任は追及しない仕組みとする。ただ、公的資金枠についてはまだ調整中。現行法での2兆円に対してセーフティーネットの観点から増額を求める声が一部に出ているという。

 <定額減税の財源、特別会計の活用もやむ得ない>

  追加経済対策の柱となる定額減税の財源で、特別会計を活用する考え方について与謝野担当相は「特会に存在するカネを一時転用させてもらって後で何らかの形 で返すことをひとつの便法として考えても、現在の経済状況ではやむ得ない」と述べ、特会の活用もやむ得ないとの認識を示した。

 一方、定額 減税の規模については与党間で2兆円超とする方針が固まったとの報道があるが、与謝野担当相は「課税最低限以下の所得層には定額減税の効果が及ばない。ま た、課税最低限の少し上の人には定額減税の効果が全額及ばない。こうした全ての点を、定額減税を実施するときには考慮しなければならない」と述べ、課税最 低限以下の所得層への支援も併せて検討しなければならないとの認識を示すにとどめた。

 2兆円程度の定額減税実施に伴う消費刺激効果については「マクロでみればそれなりの購買力を浮揚させることになる」としながらも、「かつての地域振興券のように直ちに消費に回る保証はない」と見通した。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子記者)

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新テロ法改正案、衆院特別委で可決

何ら論戦なしかよ。
去年は何だったんだろ?
「
2008年10月21日(火)01:53

新テロ法改正案、衆院特別委で可決
(読売新聞)

 インド洋での海上自衛隊の給油活動を延長する新テロ対策特別措置法改正案は20日夕の衆院テロ防止特別委員会で、自民、公明両党の賛成で可決された。

 21日に衆院を通過し、22日に参院で審議に入る。29日の参院本会議では否決されると見られるが、その後、衆院の3分の2の多数で再可決されて成立する見通しだ。

 同法は、テロ対策に従事する米英パキスタンなどの艦船に給油・給水活動を行う根拠法だ。改正により、来年1月15日に切れる期限を1年間延長する。民主党は衆院の早期解散につなげるため、同特別委でわずか2日間、質疑をしただけで採決に応じた。

 政府案と並行して審議された民主党の対案「アフガニスタン復興支援特別措置法案」は否決された。アフガニスタン政府と武装集団との抗争停止合意が 成立した場合に、自衛隊や警察官、医師などを現地に1年間派遣し、復興支援活動に従事させる内容だったが、与党と共産、社民両党が反対した。

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」

月曜日, 10月 20, 2008

12道府県、不正経理 架空発注や流用5・5億円、裏金にも 会計検査院指摘

「
2008年10月19日(日)08:05
 全国12道府県で国の補助事業から道府県の単独事業の出張旅費を捻出(ねんしゅつ)するなどの不正経理が行われていたことが18日、会計検査院の調べで 分かった。平成18年度までの5年間で総額5億5000万円にのぼる。このうち半数近くの自治体で、取引業者に物品を架空発注する手口で裏金づくりが行わ れていたことも明らかになった。
 不正経理が見つかったのは北海道、青森、岩手、福島、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、京都、和歌山、大分。
 検査院の調査や各自治体によると、不正額の最多は愛知で約1億3000万円、次いで岩手が約1億1500万円。ほかは数百万円から数千万円が確認された。
 愛知は県単独事業でも不正があり、不正経理は計3億円近くになるとしている。12道府県はいずれも私的流用は否定している。
 愛知と岩手では事務用品を購入したように領収書などを改竄(かいざん)し、業者に公金を渡して裏金としてプールする「預け」と呼ばれる手口が目立った。予算を年度内に使い切るためだったとみられる。
 全国知事会などの際、随行員の出張旅費を補助事業から回している例もあった。
 検査院は長崎や岐阜などで裏金問題が発覚したため、任意で選んだ12道府県に対し、国土交通省や農林水産省などから補助金が出ている事業で不正経理がないかを調査。その結果、すべての自治体で不正が見つかった。
 検査院は裏金の使途を特定できなかったが、過去の裏金問題では職員の飲食費などへの私的流用が判明した。このため、指摘された自治体は、使途を含めた内部調査を迫られそうだ。検査院は各自治体に不正分の返還を求め、他の都府県も順次調査する方針。
 愛知県など8府県は18日、不正経理を認め、額を公表した。愛知県では不正は農林水産部と建設部で発覚。「預け」で捻出した裏金の累計は約2000万円で、パソコンなどを購入していたという。

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北海道6000万、岐阜3200万円=検査院指摘の不正経理(時事通信) 10月19日 15:32
12道府県で裏金 国庫補助、架空発注しプール(産経新聞) 10月18日 15:35
12道府県で不正経理=架空発注含め数億円-会計検査院(時事通信) 10月18日 13:30
調査の12道府県すべて不正経理 架空発注し裏金プール(共同通信) 10月18日 10:39
独協医大など6大学 補助金9500万不正処理 研究者10人 業者などにプール(産経新聞) 10月11日 08:05
」

氷山の一角ってトコだろね。
だいたい、使い切らんと予算削られるからって考え方が、一般的な感覚からズレてるよ。

「愛知県で公金300万使途不明、「預け」装い着服の疑い
読売新聞2008年10月20日(月)02:09
 会計検査院の指摘で全国12道府県の不正経理や「預け」と呼ばれる裏金づくりが明らかになった問題に絡み、愛知県は19日、県新城設楽農林水産事務所で2001~03年度、公金約300万円の使途が不明になっていることを明らかにした。
 「預け」の慣習が悪用されて公金が着服された可能性があり、県は「犯罪性が高い」として、業務上横領容疑などでの告訴も視野に、県警と対応を協議している。

 一連の不正経理問題で、裏金の私的流用の疑いが浮上したのは初めて。

 県によると、今年5月の会計検査院の調査に続き、県が6月から7月にかけて独自に同事務所の取引業者を調査した結果、会計検査院の調査対象ではな かった事務用品業者1社との01年度以降の3年間の取引で、同事務所がこの業者に振り込んだ発注額よりも、業者からの納品額が、計約300万円少なかっ た。発注した物品と納入された物品が異なっているケースもあったという。この約300万円には、国からの補助金も含まれていたとしている。

 県は18日、「私的流用はない」と説明していた。19日夜に記者会見した同県の永田清農林水産部長らは「会計検査院の指摘分の事業とは別だったので『ない』と答えた。公金の管理をしっかりできず、県民におわびする」と謝罪した。


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<不正経理>JETROも「預け」 7年で2600万円--検査院指摘(毎日新聞) 10月22日 18:00
公金300万円が不明=「職員個人の犯罪か」-愛知県(時事通信) 10月19日 22:30
北海道6000万、岐阜3200万円=検査院指摘の不正経理(時事通信) 10月19日 15:32
12道府県、不正経理 架空発注や流用5・5億円、裏金にも 会計検査院指摘(産経新聞) 10月19日 08:05
独協医大など6大学 補助金9500万不正処理 研究者10人 業者などにプール(産経新聞) 10月11日 08:05
」

本省も本省なんだろうけどね....。
余剰出たって返すと、他の都道府県に付け替えられたりするらしいじゃん。俺の組んだ予算に誤りあるはずがないって、キャリア官僚がくびかけて使い切るんだとか....。

国民なめるのもたいがいにして欲しいもんだ。

墓前で何思う… 吉田茂元首相命日、麻生首相が墓参り

「
2008年10月20日(月)21:02

 麻生首相は20日、東京都港区の青山霊園で、この日が命日の祖父・吉田茂元首相の墓参りをした。自民党総裁に選出された9月22日には、当日が吉 田元首相の誕生日であることに触れ、「天命と申し上げるのは自民党として次なる総選挙で、断固、民主党と戦っていかなければならん」と決意を表明した。し かし、この日は記者団から「墓前で何を報告したか」と問われても「総理として行ったという話とは関係ありません。毎年行ってますんで」と答え、胸の内は見 せなかった。

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」

そう言えば、吉田茂って自由党党首だったんだよなぁ。
結局麻生も小沢も根っこは一緒だよなぁ。

低所得者へ給付金、財務相が検討指示 追加経済対策

「
2008年10月19日(日)22:08 asahi.com

 政府は追加的な経済対策として、低所得で所得税や住民税を納めていないため定額減税を実施しても恩恵がない人を対象に、何らかの「給付金」を支給 する検討を始めた。世界的な金融不安を背景に不況感が強まるなかで、近づく衆院解散を意識して生活者重視をアピールする狙いとみられるが、批判の強い経済 対策の「バラマキ色」がいっそう強まることになる。

 中川財務相は19日、経済対策で実施が決まっている定額減税に絡んで、所得が課税最低 限に達しない人について「対策が当然必要だと思う」と記者団に述べた。所得の高い人よりも、年収300万円以下のような低所得者の方が景気悪化で生活が苦 しくなっているとして、給付金のような仕組みの検討を指示した。

 定額減税はバラマキ政策として自民党内でも慎重論が強かったが、強く求める公明党への配慮もあって、8月末の総合経済対策に実施を盛り込んだ。定額減税 の恩恵を受けない年金受給者に対しては、臨時福祉特別給付金を支給する方針も決めていた。年金受給者だけでなく低所得者にも対象を拡大し、景気対策への支 持を高める狙いがある。

 98年に定額減税を実施した際、所得が課税最低限に達していない人たちを対象に臨時福祉特別給付金が出された。高齢者が中心で、65歳以上の低所得者や老齢福祉年金などの受給者、在宅寝たきり老人らに総額約1500億円を給付した。

 総務省や国税庁の資料によると、日本の労働力人口のうち完全失業者を含む非納税者は約2千万人(06年)。こうした高齢者以外の非納税者のなかで給付対象をどう絞り込むのかが、今後の政府・与党の協議の焦点となりそうだ。

」

老齢福祉年金 :

  1959年の国民年金制度発足時に高年齢のため適用除外された者に対する経過的老齢福祉年金と,国民年金の受給要件を充足できなかった者に対する補完的老齢福祉年金とがある。

出典:(株)日立システムアンドサービス
All Rights Reserved. Copyright(C)2008, Hitachi Systems & Services,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2008年6月に編集・制作したものです。調査のタイミングやその後の法制変更・情勢変化などによって,収録内容の一部が最新ではない場合があります。

労働力人口 :

  労働力は、一国における働く意思と能力を持つ人々が供給できる労働サービスの総量を人数表示したもの。統計調査上の概念として、「労働力調査」(総務省統計局)では、15歳以上の人口のうち就業者(休業者も含む)と失業者の合計を指す。具体的には、労働力調査期間である毎月末の1週間に就業、休業あるいは求職中であった15歳以上の人口。15歳以上で働く意思や能力のない者、病弱者、学生、専業主婦などは非労働力人口とされる。2006年の日本の労働力人口(年平均値)は、6657万人。
( 桑原靖夫 獨協大学名誉教授 )

課税最低限 :

  所得税、住民税などが課税される最低限度。所得税の場合は、基礎控除のほか配偶者控除、扶養控除などの諸控除の累積額で構成される。課税標準が課税最低限を超えても、課税最低限までの額は控除されるため課税の対象にならない。
( 浦野広明 立正大学教授・税理士 )

....

何だかなぁ....。


日曜日, 10月 19, 2008

庶民の暮らし視察、初恋話も披露…衆院選にらみアピール合戦

「
2008年10月20日(月)02:02

 麻生首相は19日、東京・西早稲田のスーパーを視察した。

 次期衆院選をにらみ、生活重視の姿勢をアピールするのが狙いだ。首相は約15分間視察。店側の説明を受けたり、買い物客と言葉を交わしたりした。 視察後、記者団に「給料が同じで物価が上がれば、可処分所得が減る」と物価高対策の必要性を強調した。その後はJR高田馬場駅前でタクシー運転手の声にも 耳を傾けた。

 一方、小沢民主党代表は19日、東京・原宿でインターネットの番組に出演し、米大統領選などを引き合いに「日本でも政治で生活が左右される。関心を持って投票してもらいたい」と訴えた。

 司会を務めるタレントの上原さくらさんの質問に「初恋は見事にふられた」と“秘話”も披露した。党選対幹部は「今後も積極的に露出していく」としている。

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」

「

首相がスーパー視察 生活者目線をアピール

共同通信2008年10月19日(日)20:06

首相がスーパー視察 視察する麻生首相
(共同通信)

 麻生太郎首相は19日、東京・西早稲田のスーパー「三徳西早稲田店」を視察し「生活者目線」の姿勢をアピールした。首相は一般の買い物客にまじっ て、店側の説明を受けながら乳製品、鮮魚、冷凍食品などの売り場を約15分間見て回った。パスタのコーナーでは「小麦が上がったからね」と値上げを実感。 好物のカステラを試食し、自ら財布を出して米粉を使ったカステラを購入する場面もあった。

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「

麻生首相「ホテルのバーは安い」 夜会合批判に反発

共同通信2008年10月22日(水)20:37

「ホテルのバーは安い」 質問に答える麻生首相
(共同通信)

 麻生太郎首相は22日、夜の会合で頻繁に高級ホテルを利用し飲食していることについて、記者団から「庶民感覚から懸け離れているのでは」と質問さ れ「ホテルのバーは安全で安いという意識がある」と反発、「これまでのスタイルだし変えるつもりはない」と“麻生流”を貫く方針を宣言した。麻生首相は就 任後、公務を終えると、都内の帝国ホテルやホテルオークラなどに出掛け、レストランやバーで飲食するケースが目立つ。

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」

色々並べてみて、つくづくコイツキライだって思ったね....。

「

麻生内閣の不支持率が上昇 共同通信社の電話世論調査

共同通信2008年10月19日(日)17:49

 共同通信社が18、19両日実施した電話世論調査によると、麻生内閣の支持率は42・5%と9月下旬の前回調査に比べ6・1ポイント落ち込んだ。逆に不支持率は39%と6・1ポイント上昇した。次期衆院選の比例代表の投票先は、民主党が35・9%と自民党の32・7%を上回った。麻生太郎首相は「衆院解散より景気対策」と訴えてきたが、不支持理由は「経済政策に期待が持てない」が最多。

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」

土曜日, 10月 18, 2008

民主党〝生活が第一〟の盲点

論文載っけるのは抵抗あるかな。
けど、全文引用したいな。

「
2008年10月18日(土)14:23
経済政策の効果のほどは


現在、政権交代をめざしている民主党の経済政策は、日本の置かれた経済環境のなかでどの程度、効果を発揮するだろうか。

本稿執筆時点で民主党の新しいマニフェストは発表されていないが、経済政策のベースとして今年9月8日、小沢一郎氏が代表選立候補時に出した基本政策と、今年4月14日、民主党が国民新党と共同で発表した「緊急経済・生活対策」を挙げることができる。

ここでは具体的な記述の多い後者をもとに、民主党の経済政策について論じてみたい。

冒頭の「日本経済の現状認識」を見てみよう。民主党は、現状認識として第1に「内需低迷」を挙げており、「原油価格高騰などにより、消費者物価が前年比 1.0%と上昇し始めているほか、企業物価は過去数年間続いている上昇傾向が加速しつつあり、内需低迷に一層拍車がかかる蓋然性が高い」と記している。

現在は消費者物価指数が2%を超え、エンゲル係数(家計の消費に占める飲食費)の高い消費者にとっては、スーパーの食料品の値上げなどで、この数字以上の物価上昇を実感していることだろう。

一方、労働者の平均給与の支払い額は伸びておらず、有効求人倍率も低下気味である。いま勤め先のある人はよいが、今後、就職や転職をしようとする人には苦しい環境である。

景気の減速は福田前政権も認めていたことであり、政府の景気認識も下方修正された。

次に、現状の問題として「外需減速」を挙げている。「サブプライムローン問題の影響が拡大、長期化する様相を呈しており、米国経済が腰折れするリスクが高まっている」とある。

この認識も正しい。アメリカのサブプライムローン問題は、9月時点で収束の兆しがまったく見えない。かつての日本の山一證券倒産を思わせるようなリーマン・ブラザーズの倒産やメリルリンチの救済合併、AIGの公的資金投入による救済のような事態は、今後も続くだろう。

今回の金融危機の根本は、アメリカの不動産価格の下落にある。今年9月のリーマン・ブラザーズ破綻の際、アメリカのポールソン財務長官は不動産価格について、長期的には底打ちするはずだというものの「2、3カ月で片づく問題ではない」と率直に述べた。

たとえ金融機関に公的資金を投じようと、不動産のオーナーであるアメリカ国民は、従来のように旺盛な消費をすることはない。外需依存の日本経済にとっては痛手である。

中小企業対策への疑問

こうした現状への対策として、民主党案は「緊急経済・生活対策の5本柱」を掲げている。その筆頭にあったのが「2・6兆円減税」である。

この減税は、道路特定財源の暫定税率を廃止し、そのぶんを減税しようというものであり、この時点のアイデアとしては悪くなかったと思う。

地方の暮らしを考えれば、食料価格やガソリン価格が上がる一方、生活に車を使うことが多く、ガソリン使用をすぐには減らせない。

さらに、原料の仕入れ価格上昇が末端価格を押し上げている現状において、ガソリン価格の低下は輸送コストを下げ、末端の物価に好影響を与える。

もちろん、長期的に見てガソリン価格を下げることは、環境などの面から問題が大きいことは否めない。環境のコスト、将来の資源確保のリスクを反映させたう えで、環境税として位置づけ直すべきだろう。ただ、こと今年に関しては、効果的な場所に効く経済対策だったのではないか。

また産業政策については、5本柱の「地域活性化」のなかで「中小企業いじめ防止」として「大企業による下請・協力企業(中小企業)への一方的なコスト引き下げ要求、不当な押しつけ販売、サービス強要などの不公正取引を抑止する」と記している。

さらに「中小企業負担軽減・育成対策」の柱のなかで「中小企業減税」を挙げている。

だが、これらの「中小企業対策」には率直にいって疑問を感じる。

たとえば中小企業減税を行なうとして、「なぜ中小企業なのか」という疑問は拭えない。企業規模が小さければ税率が優遇されるならば、規模が拡大しつつある会社は自社を2つに分割して「中小企業になる」だろう。

所得の再分配をしたいなら、たとえば定額減税のような手法であれば、均等に配分ができ、低所得者へのインパクトも大きい。

もちろん高所得者の側もひたすらお金を取られるのは納得できないので、どの程度の所得移転がフェアかという議論は残る。しかし特定の産業を優遇するより、はるかにましだ。

農業や漁業を優遇するという政策は、あるいは国土の保全や文化の保存を念頭に置いているのかもしれない。だが農業に就いている人が、必ずしも国土や文化を 守るとはかぎらない。農地は未耕作のまま放置し、減反政策で補助金を貰い、実際は都会へ出稼ぎに行っているという農家も少なくない。

一方、政治的に見れば「票を買う」手段として特定の産業に対する保護を行なうのは分かりやすい話である。これは従来の自民党政権がやってきたことでもある。だが、特定産業の保護は所得配分の歪みをさらに増し、産業間のフェアネスを毀損する結果にしかならない。

金融・投資政策がない

では、現在のように物価高騰が日本の交易条件を悪化させ、景気の足を引っ張るなかで、日本経済を活性化させる政策は何だろうか。最も速効性があるのは、外国人に投資してもらうことである。

外国から投資を呼び込むと、投資したお金を日本人が使うから、さらなる設備投資につながり、かつ需要の喚起になる。

民主党は「【参考】『経済政策』10のメニュー」の9番目で、証券の配当に対する軽減税率の維持を謳っている。日本人自身の意識を「貯蓄から投資へ」と変えることも必要だが、実現性を考えた場合、外国からお金を入れる政策のほうが、景気対策としては効果が高いはずだ。

その際に障害となるのは、投資に伴う税制や配当の問題、それに株式取得に伴う経営権の問題である。

税制については、現在の証券取引をめぐる税制は複雑化しており、証券業界の人間でも即答できないほどだ。そのため、高齢者の資産家の申告漏れや、複数の証券口座をもつ人への対応が懸念されている。これは投資にとって大いにマイナスだ。

また、配当税率の軽減や撤廃、法人税の引き下げは、株式の価値を高めることにつながる。

さらに日本の課題として、株式取得による経営権の取得の制限に関して、外資による買収のアレルギーを取り除かなければならない。

日本にはライブドアショックに対する「過剰反応」の後遺症が残っている。今年1月にも、英国系投資ファンドによるJパワー(電源開発株式会社)の株式保有増が問題となった。

Jパワーの問題は、国防や国の資源政策に関わる部分を適切に規制監督すればよいだけのことだった。企業のオーナーシップを外国人が握ること自体は、何ら問 題ではない。日本人の株主だからといって安心できるという根拠もない。「外国人による日本企業の乗っ取り」という批判や「日本株を買っても、内実は経営を コントロールできない」という現実は、明らかに合理性を欠いている。

「日本を代表する企業がハゲタカの餌食になってもいいのか」という非難があるが、彼らが日本企業を買い取ろうとするのは、多少なりとも企業に魅力があるからだ。ハゲタカ呼ばわりされる彼らにしても、「腐った肉」は食べたがらない。買ってくれるうちが花ではないだろうか。

外国の投資を呼び込む政策は、いわば発展途上国型のビジネスモデルであり、日本としては格好のよいものではない。だが、かつては高度成長を遂げた国が、こ れほど長く停滞している現実を考えれば、再び発展途上国的な意気込みをもって、ドラスティックに挑戦する好機と捉えることもできる。

日本の将来を考えるうえで、外国の投資を呼び込む明確な投資政策と金融政策は不可欠である。その観点で民主党の経済政策を見ると、株式市場を中心とした資 金循環への認識、「資本市場をどうすべきか」という視点が見えない。現状認識でサブプライムローン問題を重大視しているにもかかわらず、明確な金融政策を 示していないのは致命的だ。

金融に関して「中小企業金融円滑化」の施策があるが、いくら中小企業への融資枠を拡充せよといっても、銀行の立場からすれば、返せない相手にお金は貸せない。審査能力を超えた融資の末路は、たとえば「石原銀行」を見ると明らかだ。

一方、金融政策の実行は主として日銀に委ねられており、その独立性は保たれるべきだ。だが、金融政策のあるべき姿については、民主党も明確に語るべきだ。

たとえば、日銀が総裁人事で武藤敏郎副総裁を就任させようとした際、民主党の仙谷由人議員は「日銀が低金利を続けたことで、国民の預金利子という所得を奪いつづけた責任をどう考えているのか」といって武藤氏就任に反発した。

だが、デフレの時代に政策金利を引き上げていたとしたら、日本経済はもっとひどいことになっていただろう。民主党が不景気の際に金利を上げる政策を望んでいるのだとしたら、これは危ない。

民主党に政権を渡すにあたっては、金融政策に関する素人同然の国会質問や、与党と喧嘩をするだけの議論では心もとない。民主党に金融に対する正しい認識と問題意識があることを形で示さないかぎり、政権への不安は消えない。

前述のように、現在の日本に必要なのは、外国から投資しやすい環境が経済成長にとってプラスという認識である。経済的ナショナリズムを排した経済を運営する覚悟が問われている。

しかし、その点でも民主党の政策には疑問符が付くものがある。たとえば「【参考】『経済政策』10のメニュー」の8番目に「農林漁業・農産漁村の再生」を掲げ、食料自給率を向上させるという。

だが、単純な国内保護で食料自給率を上げようとすれば、安価な輸入品が途絶えることになり、経済理論的には国民が貧しくなる。“国民の生活が第一”という のであれば、まずグローバル経済のなかで日本経済を位置づけ、国民が将来にわたり豊かに暮らすための方策を考えてほしい。

財源の心配は要らない

また、民主党の政策についてよく聞かれるのは「内容は良いが、財源をどうするのか」という点である。

小沢代表は9月8日の記者会見で「財源がないという議論は官僚の言い分そのまま。政治・行政を精査すれば財源は十分ある」と述べた。これは半ば正論でもあるし、現時点では「結果オーライ」をもたらす可能性が大きいのではないかと思う。

私は、必ずしも当面の財源に固執する必要はないと考えている。

そもそも財政とは、個々の支出に対して個々の財源を逐一結びつけなければならない類のものではない。最終的に問われるのは「お金が有効に使われているか」「国民から富を移転するに際してフェアかどうか」であり、3番目には財政収支を含めた資金繰りの問題だ。

われわれは未来永劫、財政を黒字化させなければいけないと思いがちだが、国家を大きな事業会社と見なせば、現在のファイナンス(資金調達)を考えればよい。その意味で民主党の掲げる、減税や補助金で地方の景気を良くするという「目先の」需要対策は間違っていない。

近年、自民党内で論じられてきたのは「2011年度にプライマリーバランスの黒字化をめざす」という話である。しかし端的にいって、この目標は先送りして 構わないと思う。プライマリーバランスの黒字化は2006年の「骨太の方針」に記されたものだが、当時は景気拡大局面だったし、現在のようにサブプライム 問題もなければ、資源価格の高騰も表面化していなかった。まったく異なる環境で立てた財政目標に固執するのは、賢明でない。

そもそも、現在の日本は財政再建を急がなければならない状況だろうか。私はそこに「常識の嘘」があると思う。

たとえば、現在の消費者物価指数は2.3%(今年7月、総合)の上昇だが、国債の利回りは1.4%台という低さである。金融機関も投資家も低利回りなのに 喜んで国債を求めている。つまり、日本の経済主体のポートフォリオ選択行動として、国債あるいは政府の債務は大いに選好されているということだ。素直に考 えると、政府の債務供給は過大ではなく、むしろ過小かもしれない、ということだ。

一方、生産者にとっての物価環境は「仕入れがインフレ、販売がデフレ」である。すなわち、日本は巷間いわれるようなインフレ経済ではなく、むしろデフレ的な環境にある。

経済がデフレということは、通貨(円)のモノに対する価値が高まっているということである。換言すれば、これは政府の債務に対する信認過剰の状態といえる。政府への信認が高いならば、日本の債務縮小を無理やり進める政策は、優先度が低いことになる。

むろん日本がインフレになり、金利が大きく上がった場合は、国の債務縮小が最優先課題になる。だが、いまの日本はインフレというより「デフレを抜けそこなった」状態である。

この現状認識から見て、増税による財政再建は喫緊の課題ではない。そして、財政再建を掲げた増税によって霞が関のファイナンス基盤を大きくして、既得権の拡大を望む官僚を変えるには、自民党政権を維持したままでは難しかろう。

いま多くの国民は「民主党を支持している」というより「政権交代を支持している」のだと思う。自民党政権は終わってほしいが、民主党の支持を決めたわけではない。

今回見たように、民主党の経済政策にはセンスに欠けるものも多いが、減税重視で官僚機構を縮小しようとする点は悪くない。民主党が政権を取った場合、当面 の財政赤字が拡大するかもしれないという点も含めて、自民党政権の経済政策よりもかなり良いのではないかと思われる。総合的に見て、経済政策の面からも、 筆者は1度民主党に政権を任せてもいいと考えている。

」


んでもって、敬意を表して...
山崎元の「ホンネの投資教室」