木曜日, 10月 23, 2008

日経平均、600円超下げ 一時8000円割れ寸前

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一時600円以上値を下げた日経平均株価=23日、東京・丸の内


 金融市場が再び不安定な様相を呈し始めた。23日午前の東京株式市場では日経平均株価が大幅続落。下げ幅は一時600円を上回り8016円まで下 落。取引時間中では2003年5月22日(7998円)以来、約5年5カ月ぶりの安値水準まで下げた。前日の米国株安と円高の進行を嫌気。欧米を中心に実 体経済の先行き不安は根強く、日米企業の足元の業績不振が鮮明なのも株安要因だ。原油相場が下げ基調を強めるなど、投資マネーのリスク資産回避の傾向も続 いている。

 午後1時10分の日経平均は前日比566円37銭(6.53%)安の8108円32銭。朝方の株式市場では主力株を中心に売り一色と なった。円高が対ドルとユーロで進んだことで輸出関連企業の業績圧迫懸念が台頭。前日の米国株式市場でダウ工業株30種平均が急落したことも投資心理を冷 やした。代表的な輸出企業であるトヨタ自動車株は下げて始まり、下落率は一時6%を超えた。欧州売上高比率が高いオリンパスは下落率が連日で10%を上 回った。 (13:26)

日本経済新聞

ここまで下がってなお底値感がないのが怖い。
もはやUSがどーのユーロ圏がどーのと言ってる場合じゃないでしょ?

道路財源から地方へ1兆円 首相、追加経済対策で指示

 麻生太郎首相は23日、自民、公明両党幹部や与謝野馨経済財政担当相と追加経済対策(生活対策)をめぐり協議、道路特定財源から1兆円を地方への臨時交付金に回すよう指示した。今年末で期限が切れる住宅ローン減税について、過去最大規模にして延長することも求めた。

 与党側は中小企業の法人税の軽減税率(所得800万円まで22%)を時限的に引き下げることを提案、首相も賛同した。

 米国発の金融危機が深刻化し、世界的な景気後退懸念が広がる中、首相は地域経済の活性化などを通じ、国内需要をてこ入れする姿勢を鮮明にした。週明けから政府、与党で詰めの作業を急ぎ、月末に正式決定する。

 臨時交付金は、自治体が独自の判断で道路整備や商店街活性化、環境対策などの事業を行えるようにするのが狙い。ガソリンにかかる揮発油税など道路財源は年約5兆4000億円に上り、来年度から使途を道路に限らない一般財源とするのを機に、地方に配慮を示すことにした。

 住宅減税は合計500万円を超える時期もあったが、08年入居者は最大で計160万円に縮小していた。新規住宅着工が低迷しているため、思い切った拡充に踏み切る。

 首相はまた、省エネルギーの設備投資全額を直ちに減価償却できるようにし、体質強化を進める企業の税負担を軽減する考えも示した。

2008/10/23 21:45 【共同通信】

 記者の質問に答える麻生首相=23日夜、首相官邸




いまさら....ってことにならなきゃイイけどね。

与党、首相発言に危機感 「化けの皮はがれる」


 高級ホテルでの夜の会 合をめぐって22日、「ホテルのバーは安い」などと発言した麻生太郎首相に対し、与党は「庶民派を気取っていても化けの皮がはがれる」(公明党幹部)と危 機感を強めた。野党は「庶民感覚から懸け離れている」と批判、与野党で「セレブ首相」の言動を疑問視する声が広がった。

 「毎晩、高いところで食事して、秘書官ともバーで打ち合わせ、お金と体がよく持つなあ」

 社民党の福島瑞穂党首は22日の記者会見で、麻生首相を皮肉まじりに批判した。

 民主党の簗瀬進参院国対委員長も会見で、首相のスーパー視察を取り上げ「単なるパフォーマンス以上のものではない」と切り捨てた。

 一方、与党からも、次期衆院選への悪影響を懸念し「不景気なだけに、派手な飲食は慎んだ方がいい」(自民党中堅議員)との不満が漏れる。

 公明党幹部の1人は、首相がスーパーを視察した19日夜、帝国ホテルで食事したことに触れ「はしゃいでいる。悪ガキが調子に乗っている感じだ」と激しい言葉で非難。

2008/10/22 21:33 【共同通信】



担いだ割には、担ぎ手の不満が比較的多い内閣だよね。
そも、坊ちゃんはどこにあっても坊ちゃんな訳で、今のところ、景気対策が先!って大義名分が、彼にとって最大の「正義感」に通じてるんじゃなかろうか?

事の顛末は....!?

郵政選挙の圧勝余波…新人候補わずか23人 有望株流出 苦しい自民

産経新聞  2008年10月23日(木)08:05

 次期衆院選を控え、自民党は22日、新人候補者を党本部に招き、懇談会を開いた。小泉純一郎元首相の引退表明を受け、神奈川11区から出馬する次男、進次郎氏(27)も出席したが、平成17年の郵政選挙で自民党が圧勝し、空白区が少なかったこともあり、新人候補は23人と近年にない少なさ。有望株の民主党への流出は後を絶たず、自民党の台所事情の苦しさをうかがわせた。

 「自民党再建の先頭に立ってほしい。みなさん全員が当選すれば自民党はよみがえる。ひたすら前進あるのみ、と自らに言い聞かせて頑張ってほしい」

 懇談会で古賀誠選対委員長はこうげきを飛ばした。ハッパをかけたが、出席した22人は一様に厳しい表情。解散の時期をめぐり質問が集中したが、古賀氏は「これから外交日程も含め月末まで見ていればその先が見えてくるのではないか」と歯切れが悪かった。

 これまでを振り返ると、自民党は平成12年6月の衆院選に73人、15年11月には82人、前回の17年9月では郵政造反組に対抗馬を立てる「刺客作戦」を取ったこともあり、124人の新人候補を擁立した。

 しかし、前回圧勝したため300選挙区のほとんどは現職候補で埋まり、今回新人がチャレンジできる「空き」はわずか。いまも候補者が決まっていない空白区は、亀井静香国民新党代表代行が立候補予定の広島6区や、引退表明した中山成彬前国交相の後任が決まっていない宮崎1区など3選挙区のみで新人候補は今後もほとんど増えそうにないという。

 23人中女性は、早稲田大客員講師の牧島かれん氏(神奈川17区)▽五輪マラソン代表の宮原美佐子(愛知2区)▽岩手県議の高橋比奈子(岩手1区)の3氏だけ。父親の地盤を受け継ぐ世襲候補は小泉氏ら3人となった。

 一方、小泉氏は懇談会終了後、記者団の取材に応じ、「解散がいつになるかあまり関係ない。一生懸命突っ走るだけだ。政治家としての強い使命感をもってい きたい」と強調。世襲批判に対しては「批判はしっかり受け止め、はねのけたい。小泉進次郎という人間を分かってもらうために自分の力でやるべきだと思って いる」と決意表明したが、「改革に終わりはない」と父親のフレーズを付け加えることもちゃっかり忘れなかった。

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