火曜日, 8月 19, 2008

今の段階で赤字国債を出す出さないという話ではない=麻生幹事長


[東京 19日 ロイター] 麻生太郎自民党幹事長は19日、自民党役員会・役員連絡会終了後の会見で、総合経済対策に伴う財源に関して「最初に額が決まっているわけではない。何が必 要か積み上げた結果だ」とし、「今の段階で赤字国債を出す出さないという話ではない」と語った。

赤字国債の発行は回避する形で対策の検討を進めるかどうかについての明言を避けた。

具 体策に関しても麻生幹事長は明言を避けたが、「企業の設備投資が動く。個人の投資意欲が高まるようなことが、中長期的にみても、短期的にみてもよいのでは ないか」と指摘。税制関連のメニューについては「税制は間違いなく今回の対策で中長期的に考えるべき政策」としたが、具体的には自民党税調会長らと話しを していかなければならないと語った。

一方、麻生幹事長によると、午前の会合で福田康夫首相が経済対策に関し「政府としては、今週中に 各省庁からの考え方をまとめ、来週早々には党と詰めていきたい」と発言。幹部からは「緊急事態を念頭において思い切ったものをお願いしたい」(笹川堯総務 会長)、「若年層の雇用所得関連を考えてもらいたい」(古賀誠選挙対策委員長)などの意見が出た。

自民・公明党間で調整が難航してき た臨時国会召集日について、福田首相が昼の政府・与党連絡会議で基本的な考えを示すことを明らかにした。臨時国会で審議されるテーマは1)経済対策、2) 国際協力、3)消費者庁設置などに関する消費者行政、4)前国会の積み残し──など。会期幅は、これら審議すべき課題を踏まえて詰めることになるという。

(ロイター日本語ニュース 吉川 裕子記者)

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