金曜日, 11月 28, 2008

首相、社会保障費抑制の見直し示唆…小泉路線をまた修正?


読売新聞2008年11月28日(金)00:52
 麻生首相は27日夜、社会保障費の伸びを毎年2200億円抑制する政府方針について、「(抑制の)限度に来ているから(現場で)いろいろ不満が出 ている。(社会保障費が)毎年増えるのをどうにかしないといけないという話は確かにあったが、結構、限度に来ていないか」と述べ、見直しを示唆した。
 見直しの時期については、「来年に関してどういう案があるか検討する」と語り、2009年度予算編成で考慮する考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 社会保障費の自然増分を毎年度2200億円抑制する方針は、小泉内閣当時の2006年に策定された「経済財政運営と構造改革に関する基本方針(骨太の方針)」に盛り込まれた。見直しは小泉路線の明確な修正を意味し、与野党内で議論を呼びそうだ。
 麻生首相は小泉改革の象徴である郵政民営化に関しても、日本郵政グループの株式売却を当面凍結すべきだとの考えを示し、その後、修正した。

■関連ニュース

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たばこ税引き上げ検討=1本3円程度-政府・与党(時事通信) 11月28日 02:30
 ・ 「2200億円抑制」見直しも=首相が言及-社会保障(時事通信) 11月27日 20:30

 ・ 閣僚折衝前倒しを=たばこ税上げめぐり検討-厚労省(時事通信) 11月27日 04:30

 ・ 「郵政株凍結」パンドラの箱開けた? 民営化派、旧造反組 路線闘争再び(産経新聞) 11月21日 08:05
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社会保障 給付最多89兆1098億円 構造改革効果 伸び率1・5%に抑制(産経新聞) 11月19日 08:05

このニュースとタバコの値上げがリンクしなくてちょっと困った。 要は、増税しないと、ここで言う「抑制」ってのが「出来ない」って言ってるんだよね。 まぁ、たばこが360円になろうが、1,000円になろうが、吸ってる人間や売ってる側にとっちゃ大打撃にせよ、嫌煙がソコソコ進んだ昨今、大した話ではない。 ので、骨太方針の「見直し」って話への波乱を取り沙汰してる訳だ。
どっちにしても、抑制額の根拠がよく分からない。 そも社会保障を抑制する必要なんかあるのか? 挙句、増税が必要って理屈は、乱暴に過ぎない? これって、努力が足りないの? それとも方針自体に無理があるの? 

社会保障 給付最多89兆1098億円 構造改革効果 伸び率1・5%に抑制
産経新聞2008年11月19日(水)08:05
 平成18年度に国民に支払われた年金、医療、介護など社会保障給付費の総額が、過去最高の89兆1098億円に上ったことが18日、厚生労働省の社会保障・人口問題研究所のまとめで分かった。ただ対前年度比の伸び率は、昭和26年度の集計開始以来、過去3番目の低さとなる1・5%にとどまり、小泉構造改革における診療報酬マイナス改定など医療費抑制の効果が如実に表れた格好だ。
 年金給付や老人医療費など社会保障給付費全体の69・8%を占める高齢者関係は62兆2297億円。3年連続60兆円の大台を突破したが、対前年度比の伸び率は1・4%にとどまった。

 一方、保育など少子化関連支出を含む児童・家族関係は3兆5391億円。障害者自立支援法施行で知的障害者の施設訓練費など児童サービスの対象から外れ た費用があり、単純に比較できないが9年ぶりの減少(0・7%減)となった。給付費全体に占める割合は4・0%と低水準だった。

 国民1人あたりの給付費は69万7400円で、国民所得に占める社会保障給付費は前年度比0・07ポイント減の23・87%。部門別では(1)年 金=47兆3253億円(前年度比2・2%増、全体の53・1%)(2)医療=28兆1027億円(同微減、同31・5%)(3)介護など福祉その 他=13兆6818億円(同2・3%増、同15・4%)-だった。

2 件のコメント:

おっけぃ さんのコメント...

この記事分かり易いッス

2008年11月27日 21時14分 毎日jp
<社会保障費>抑制方針の見直しに取り組む意向…麻生首相
 麻生太郎首相は27日夜、09年度の社会保障費の伸びを2200億円削減する政府方針について「限界に来ているからいろんな不満が出てきている。来年に関して、どういう案があるか検討する」と述べ、抑制方針の見直しに取り組む考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。見直しが実現すれば、小泉政権以来の財政政策の大きな転換となる。

 これに先立ち、自民党厚生労働部会が政府方針を「断固行わないこと」とする決議を採択しており、首相はこうした党内意見にも考慮したとみられる。

 09年度の社会保障費は、財務、厚労両省がたばこ税の増税分などの「新たな安定財源」を得られた場合、抑制幅を再検討することで既に合意。今のところ、与党内ではたばこ1本当たり税率を1~3円引き上げる案などが浮上している。

 このため、抑制幅はたばこ税の増税がどれだけ実現するかに左右されるが、日本たばこ産業(JT)の木村宏社長は27日、自民党の保利耕輔政調会長に約250万人分の増税反対署名を提出。この後、記者団に「取りやすいところから取るのは税の公平性に反している」と述べ、強い不快感を示した。

 2200億円削減は財政健全化を優先させた小泉政権が打ち出した。06年7月の「骨太の方針06」で07~11年度の5年間、毎年2200億円、計1兆1000億円抑制する方針を決定。しかし、過度な抑制方針が地域医療の崩壊を招いたとして見直しを求める声が高まった。【塙和也】

おっけぃ さんのコメント...

やっぱ無理なんじゃん。

「見直しに努力」=社会保障費の抑制-舛添厚労相
時事通信 2008年11月28日(金)12:30
 舛添要一厚生労働相は28日の閣議後記者会見で、社会保障費の伸びを毎年度2200億円抑制してきた政府の取り組みに関し、麻生太郎首相が「結構限度にきていないか」などと述べ、2009年度予算編成で見直しを検討する考えを示したことについて、「私は前から限界だと申し上げている。見直せる方向に努力する」と述べた。 

数字やら、根拠やらは、追々調べるとしても、医者不足だ!公立病院閉鎖だ!は、この辺も原因なんでしょ?
だったら見直すべきだ。