金曜日, 1月 02, 2009

政権交代は、あるのか 年内に総選挙、激しい攻防


朝日新聞2009年1月1日(木)13:00
 自民、公明の現政権が続くのか、民主を中心にした野党が政権交代を果たすのか。年内に行われる次期総選挙は、与野党が過半数の241議席をめざす激しい 攻防になる。朝日新聞社の調べでは、自公、民主など野党とも、300小選挙区のうち、290を超える選挙区で立候補予定者が固まった。

■ 危機感深まる自公 選挙協力の成否カギ
 郵政民営化が争点になった前回05年総選挙で自民は圧勝し、与党で衆院の3分の2を超える議席を確保した。しかし、建設や農漁業、医師会など従来 型支持基盤は弱まり、07年参院選では惨敗。「選挙の顔」を期待された麻生首相も内閣支持率が20%台に落ちた。衆院議員の任期満了は9月10日。首相は 第2次補正予算と09年度予算を成立させ、景気回復につなげたうえで春以降に解散する構えだが、与党では「現状では与党の過半数確保は厳しい」との見方が 強く、危機感が募る。
 自民党選対によると、公明現職を支援する8選挙区を除き予定者が決まっていない選挙区は、国民新の綿貫代表が比例転出する富山3区と同党の亀井静 香代表代行の広島6区。ただ、実際には栃木2区や福岡11区のように現職同士が譲らない選挙区も残る。郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」の処遇をめ ぐり、北海道1区や山梨2区などは分裂選挙になりそうだ。
 公明は、太田代表の東京12区や冬柴鉄三前幹事長の兵庫8区など現職の8選挙区を守り、現有23議席の比例でも東北、北関東、近畿、九州4ブロックで上乗せするのが目標。九州では、参院議員を辞職した若手ホープの遠山清彦氏が立候補する。
 自民の「体力低下」が目立つ中、自公の選挙協力の成否が与党にとって大きなカギ。両党は00年以降、3回の総選挙を経て協力を深めたが、自民の古賀誠選対委員長が昨年末、比例区で公明への投票を呼びかける選挙協力の見直しに言及。双方にしこりを残すおそれがある。

■ 比較第1党ねらう民主、新顔の浸透が課題
 選挙区で150を超える議席を獲得し、比較第1党になれば、比例を含め野党で過半数を確保できる――。民主が描く政権交代のシナリオだ。連合の支援に加 え、農業政策や後期高齢者医療制度批判などで自民支持層を切り崩し、国民新との共闘で郵政票の取り込みも図る。選挙区で擁立を絞る共産の戦略も追い風にな りそうだ。
 昨年末現在、民主は239選挙区で公認を決め、23人の内定者を含め最終的に270人程度を擁立する方針。選挙協力で、社民11人、国民新8人、 新党日本1人、無所属2人を推薦している。岩手4区の小沢代表は東京12区への国替えもささやかれるが、明言はしていない。候補者の決まっていない空白区 のうち、江田憲司氏の神奈川8区や平沼赳夫元経産相の岡山3区などは擁立を見送り、実質支援する可能性が高い。
 ただ、前回惨敗した首都圏や関西圏の都市部は新顔に切り替えた選挙区が多い。小沢代表の「抜き打ち視察」などで引き締めを図るが、無党派層対策を含め、どこまで浸透できるか課題も残る。社民、国民新と競合する18選挙区の調整も難題だ。
 共産は選挙区148人、比例単独で17人を公認。京都1区を「必勝区」と位置づけ、比例650万票、計20議席前後をめざす。経団連やトヨタなどの大企業とも会談。雇用悪化が進む中、早くから非正規雇用問題に積極的に取り組んできたことをアピールする。
 社民は選挙区31人、比例単独2人を公認し、最終的に40~50人擁立する方向。候補者の3分の1程度を女性にする方針で、シングルマザー対策な ど女性政策に力を入れ、10議席以上が目標。郵政民営化見直しを掲げる国民新は選挙区候補12人を固め、現有5議席の上積みを狙う。
 改革クラブは現職1人を擁立予定。新党大地は鈴木宗男代表の比例区での議席確保を狙う。東京で新顔1人を公認する予定の新党日本は参院議員の田中康夫代表の衆院へのくら替えが焦点だ。

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次期衆院選の出馬予定は870人に、前回下回る見通し
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 次期衆院選の立候補予定者が31日現在、小選挙区選(定数300)800人、比例選(同180)70人(重複立候補は含まず)の計870人に上る ことが、読売新聞社の集計で分かった。共産党が候補者を絞り込んだため、候補者数は、現行の小選挙区比例代表並立制で最少だった前回衆院選の1131人を 下回る見通しだ。
 衆院議員の任期満了は今年9月10日。自民党と民主党が政権をめぐって争う「政権選択選挙」になる見込みだ。

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生活すんのもやっとって人間だらけの中、結局一番の話題は、解散総選挙はいつか!?だったりすんだろうね、今年は....。

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