木曜日, 8月 21, 2008

ばらまき型の景気対策必要との考え方、今政府にはない=官房長官


[東京 21日 ロイター] 町村信孝官房長官は21日午前の会見で、政府が検討している総合経済対策について「需要不足で景気が下振れしているわけではないので、大規模な需要を公的支出で求められているのかどうか、考えなければならない問題」と指摘した。

その上で「ばらまき型の景気対策が必要だという考え方は、今政府にはない」として、大規模な対策には否定的な考え方を示した。

町 村長官は必要となる対策について「たとえば低炭素社会に移行する、あるいは高いエネルギー・食料価格にいかに対応していくのか、それに資する対策というよ うな構造的な視点、そうはいっても急激な価格上昇にうまく対応できない人々への手当ては、今回の総合対策で考えていくということはある」との方向性を示し た。

所得税減税については「税制の抜本改革は党でも議論を始めているところだし、自民党税調も来週再開されると聞いている。そうした 場で、どういう趣旨の、何を目的にした減税をするのかというところからしっかりした議論をしてほしい」とした上で、大きな税制改正については年末に向けて の抜本的な税制改革の中で議論されるとの認識を示した。

(ロイター日本語ニュース 中川泉記者)

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