木曜日, 11月 27, 2008

「小沢民主」異例の一枚岩 解散・総選挙へ“ガラスの結束”


 30日に会期末を迎える今国会への対応をめぐり民主党が“異例”の結束をみせている。小沢一郎代表と距離を置く潜在 的な不満分子も沈黙を守り、衆院解散・総選挙に向け一枚岩の演出に腐心しているためだ。しかし、小沢氏の国会対応をめぐりいつまた批判が噴出しないとも限 らず、内実は普段着の民主党にいつでも戻る「ガラス細工の結束」といえそうだ。(小島優)
 17日の麻生太郎首相との党首会談を境に民主党は小沢氏の号令の下、年明けの通常国会まで事実上の政治休戦とする方向から急転直下、重要法案を「人質」にとって政府・与党と全面対決する戦略に転換した。
  民主党の輿石東参院議員会長は26日の参院議員総会で、「これからの(国会での)戦いを心をひとつにし麻生内閣を早期に退陣、解散させるという大方針を貫 いていく」と強調した。鳩山由紀夫幹事長も「次の内閣」の会合で「政権交代が間近に迫ってきた」として結束を呼びかけた。


 同党は小沢氏と 麻生太郎首相との党首会談を受け、前日までの新テロ対策特別措置法改正案の採決をめぐる与野党合意を破棄し、政府が平成20年度第2次補正予算案を今国会 に提出しなければ、同改正案と金融機能強化法改正案の参院での採決に応じないという強硬姿勢を貫いている。
 背景には、「政局よりも政策」 と叫びつつ景気対策を国民への「公約」にしてきた麻生内閣が2次補正を先送りすれば、首相の与党内での求心力や内閣支持率の低下を招き、早晩、総選挙に追 い込めるとの読みがある。景気対策での政府の不作為を浮かび上がらせれば、採決拒否のマイナス面も十分埋めることができるという計算も働いている。

 民主党ではかつて、小沢氏が新テロ特措法改正案の採決引き延ばしなど「テロとの戦い」に背を向けるような国会対応をとれば「小沢アレルギー」があ る議員から反発や不満が出た。だが、現在はそうした声は鳴りを潜めている。同党幹部が「選挙が近いのに、ごちゃごちゃ言っているときではない」と語るよう に、表向き結束を演出せざるを得ない事情があるからだ。
 政策や国会対応をめぐり折に触れ、小沢氏とのスタンスの違いを鮮明にしてきた前原誠司副代表も26日の都内での講演では、小沢批判を封印した。「反小沢」の急先鋒(せんぽう)とされる枝野幸男、仙谷由人両元政調会長も静観の構えをみせている。

  だが、小沢氏の戦略が奏功するかどうかは読み切れないのが実情だ。なかなか解散に追い込めない小沢氏に対し、党内からは「選挙がどんどん先延ばしされれ ば、体力的にも財政的にも持たない」(中堅)という悲鳴が聞こえてくる。小沢氏の思惑が空振りとなれば、急場しのぎの結束はもろくも崩れかねない。
 「自民党は黙っていても壊れる。ここで仕掛けてどんな意味があるのか。下手すると、民主党崩壊の始まりになる」。ある同党中堅議員はこう漏らした。


新進党から先、自民の対抗馬は、所詮「寄せ集め」だったんだから、小沢党首自体に無理があるんじゃないの? まぁお手並み拝見ってトコ?

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