金曜日, 12月 12, 2008

【参院財金委】解散か直ちに2次補正予算案の提出を要求


 円より子副代表は11日午後、参院財政金融委員会で、金融機能強化法の改正案等の締めくくり総括質疑に立ち、麻生首相に改めて年内の衆院解散か、さもなければ直ちに大胆な第2次補正予算案を国会に提出するよう要求した。

 まず、円議員は、今回の世界的金融危機で生じた不良債権の総額を質した。中川財務相は、「危機は治療中か悪化しているのか分からない。従って把握できない」と答えた。

 次に、アメリカから米国債の購入など支援要請があった場合にどう応ずるのかを質した。首相は、「仮定の話には答えられない」とした。

 また、円議員は日銀に対して現状認識を質した。日銀の山口副総裁は、「下振れリスクの危険性が高い」と答えるとともに、金融危機から実体経済の悪化、不況に陥っているとの認識を示した。

 また、こうした経済状況下で、ワーキングプア、特に母子家庭の人たちが、パート・派遣切りに遭っているとして、こうした人たちや高齢者・障害者が安心して働けるよう、在宅職業訓練、在宅勤務を増やすべきではないか提案した。

 さらに、社会福祉、環境重視型の内需拡大に取り組むべきだとの認識を示し、見解を質した。首相は、「ハードでなくソフトをいろいろ考えるのは同じ」と基本姿勢として賛意を示した。

 新銀行東京の問題も取り上げ、金融機能強化改正法案での資本注入の対象から新銀行東京を除外する修正案を用意していることを明らかにし、石原東京都知事も、新銀行東京の大塚会長も資本注入の申請はしないとしていることも挙げ、修正案に賛成するよう求めた。

 首相は、法案を見てからとしたうえで、「制度上外すのは適当でない」と答えた。

制度の建前は死守ってことね....。

【参院財金委】金融機能強化法修正議決
2008/12/11
 麻生首相が出席のもと開かれた11日午後の参議院財政金融委員会で、円より子議員に続いて大塚耕平議員が質問に立ち、金融機能強化法改正案について議論 した。質疑終了後、討論・採決に移り、円議員が同法案の修正動議を提出。同法案は修正議決され、保険業法改正案も賛成多数で可決された。

 大塚議員は、金融機能強化法改正案の修正案について「今の法体系と矛盾がなく、個別の銀行を特定するわけではない」と説明。それにもかかわらず整合的な 修正案に賛成せずに、3分の2の再議決という憲法上の重要な権能を行使することが本当に適切かと疑問を投げかけた。麻生首相は「そういう見解をお持ちとい うことだけは理解する」と答えるのみだった。大塚議員は「結果は議事録と日本の憲政史に残る。そのことを重く受け止め、その後の対応をしたい」と語った。

 大塚議員はまた、金融機能強化法のあとに次の一手として何を考えるのか、建設的に議会の議論の中でアウトプットを出したいと主張。中小企業向け緊急保証 制度における業種規制の撤廃、セーフティーネット保証制度の利用者も適切な審査に通れば1次補正で導入された緊急保証制度を使えるようにすることを提案 し、麻生首相、中川財務大臣の見解を質した。

 さらに大塚議員は、各金融機関がこの保証制度を使って既存融資を借り替えさせることを厳に禁止するか、そのように指導するかが必要であると指摘、中川財 務相は「趣旨に反する。改めてそういうことのないよう周知する」とした。大塚議員はしっかりとした対応を求めたうえ、メガバンクが増資を決めた際、取引先 企業に増資引き受けを要請するのが常だが、優越的地位の乱用にあたるように見えるかたちの要請も慎むよう指導すべきだとした。首相は、優越性を利用して一 方的に何とかしろということをやってはいけないのは当然だと答えた。

 このほか農林中金への出資やエマージェンシー・プランの策定について議論し、景気対策のミッションを果たすよう首相に要請した。

 各党による質疑の後、討論・採決に移った。円議員が金融機能強化法改正案の修正案を提案し、採決したところ可否同数につき、峰崎直樹委員長が可と決定した修正部分を除いた原案全部については賛成多数で可決となったため、金融機能強化法改正案は参議院で修正議決された。保険業法改正案は賛成多数で原案通り可決された。

やることやってるってアピールになってる?

0 件のコメント: