水曜日, 12月 24, 2008

増税の道筋、法案でなく付則で 中期プログラム閣議決定


朝日新聞2008年12月24日(水)11:24
 政府は24日、消費増税など税制抜本改革の道筋を示す「中期プログラム」を持ち回り閣議で決定した。プログラムに基づく税制改正の運びについては、消費 増税などのスケジュールを定めるプログラム法案ではなく、来年の通常国会に提出する税制改正関連法案の付則に盛り込む方針を明記した。
 消費増税時期は、麻生首相がこだわった「(3年後の)2011年度」と明記。一方で公明党に配慮し、「3年以内の景気回復に向けた集中的な取り組みにより経済状況を好転させる」ことを増税の前提条件とし、景気回復に力点を置く姿勢を強調した。
 プログラムの立法化については「09年度の税制改正に関する法律の付則において、立法上明らかにする」とした。政府内ではプログラム法案の通常国 会提出も検討したが、総選挙を控え、消費増税を前面に掲げることに与党内の抵抗感が強く、税制改正関連法案の「付則」に盛り込むことにした。
 閣議に先立ち自民、公明両党は同日朝、幹事長、政調会長らが会談してプログラムを正式に了承。その後、自民党の政調審議会と総務会でも了承された。


3年後消費増税、きょう閣議決定 ブレぬ首相 新たな火種
産経新聞2008年12月24日(水)08:05
 政府は24日、与党が23日に合意した中期的な税制改革の道筋を示す「中期プログラム」を閣議決定する。与党合意は消費税率引き上げをめぐる文言について「経済状況好転を前提」という弾力条項を強調することで公明党に配慮する一方、「平成23年度より実施」は原案のまま残し、「政策のブレ」を批判されてきた麻生太郎首相は政治家としての体面を維持できた。だが、自民、公明両党のしこりは残ったままで、政権運営上の新たな火種を作る格好にもなった。
 与党協議が一気に動きだしたのは22日午後から。与党プロジェクトチーム(PT)の公明党代表だった坂口力元厚生労働相が「体調不良」になり、調整の舞台は両党幹事長とPT座長の額賀福志郎元財務相に移ったが、自民党細田博之幹事長が公明党の北側一雄幹事長に気おされる形で譲歩しそうになった。
 その間、与謝野馨経 済財政担当相は、「麻生-与謝野」ラインがごり押しするとの印象を避けるために表だった動きは避け、額賀氏に「景気がだめなままで消費税をやるとは首相も 言っていない」などと、「額賀氏を後押しする」(与謝野氏周辺)姿勢に徹した。首相も22日夜、東京都北区で開かれた自民党の会合で同区を地盤とする公明 党の太田昭宏代表の横で「孫に借金を残さないためにも消費税の話をしている。3年後、景気が確実にということになってきた段階でぜひ消費税を上げさせてく ださい」と改めてぶちあげた。
 首相は、「内閣の要」となっている与謝野氏を引きつけることや、「政策のブレ」を批判されて政権維持が困難にならないためにも「想像以上の決意」(与謝野氏)を見せたという。
 一方、PTメンバーから報告を受けた太田氏は「経済状況の好転が条件ならば受け入れられる。逆に言えば、景気回復できなければ当然、先送りになるという ことだからな」と胸をなで下ろした。とはいえ、今後は中期プログラムの具体化や法制化の過程があるため、公明党は次期衆院選を前に支持者から増税に同調し たとみられることへの反発を早くも懸念している。もっとも、公明党のPTメンバーの一人は「3年のうちに政権交代していたら文書も何も関係ないかもしれないな」と苦笑する。自民党内にも「約束は破られるためにあるものだ」(自民党ベテラン)と冷ややかな声がある。(今堀守通、加納宏幸)

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また政治の責任とかって言うんだろうけど、責任感じてるんなら、他にやることあんじゃないの?

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