土曜日, 12月 27, 2008

経済成長、11年度以降は「1%台半ば」…政府展望


読売新聞 2008年12月26日(金)14:36
 政府が来年1月に閣議決定する「経済財政の中長期方針と10年展望(仮称)」で示す経済成長率見通しの原案が26日、明らかになった。
 政府の経済政策運営の基礎となるもので、2011年度以降の実質成長率を「1%台半ば」、名目成長率を「2%台半ばから3%程度」と明記する方向で調整する。麻生内閣が来春をめどに策定する新成長戦略が効果を発揮し、世界経済も順調に回復することを前提にした目標値だ。
 世界経済の混乱が長引き、政策効果も十分に発揮されない場合は、「実質成長率は0%台後半、名目成長率は1%程度あるいはそれ以下」と見込んでいる。

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意味なく甘い見通し立てられるのも腹立つけど、世相の暗さに追い討ちかけられるのもどーかと思う。

2011年度基礎的財政収支の黒字化達成は困難=諮問会議民間議員
トムソンロイター2008年12月26日(金)17:51
 [東京 26日 ロイター] 政府の経済財政諮問会議の民間議員は26日の同会議において、財政健全化目標などについて提言を行った。民間議員ペーパーでは、政府が掲げている2011年度までの基礎的財政収支プライマリーバランス)の黒字化目標に関して「達成は急速に困難になっている」とし、「できる限り早い到達」との表現で見直し容認を示唆。
 一方で、黒字化後の「債務残高対GDP比の発散抑止・安定化」が重要と位置づけ、財政健全化への継続的な取り組みを訴えた。
 民間議員ペーパーは、内閣府が26日の諮問会議に素案を提示した「経済財政の中長期方針と10年展望」(仮称)に盛り込むため、財政健全化のあり方や目標について提言した。
  景気悪化に伴う相次ぐ景気対策や税収の大幅減などを背景に、国・地方を合わせたプライマリーバランスを2011年度までに黒字化する政府目標は達成が厳し い状況になっており、民間議員も「確実な達成が世界経済の急激な情勢変化などによる歳入環境悪化などを背景に急速に困難になりつつある」と指摘。
 さらに、債務残高対GDP比の発散抑止・安定化が「本質的に重要であり、この中長期の財政健全化目標については堅持すべき」とする一方、プライマリーバランスの黒字化に対しては「できる限り早く到達しなければいけない」と時期の明言を避けた。
 こうした民間議員の提言は、財政健全化目標を「債務残高対GDP比の発散抑止・安定化」にシフトさせつつ、その過程であるプライマリーバランス目標の黒字化自体の見直しを容認したといえそうだ。
 終了後会見した与謝野馨経済財政担当相によると、会議では、1)2011年度の目標達成が困難になっているとはいえ財政規律の象徴として残すべき、2)達成できそうにないものを努力目標として掲げるのは論理破たん──との両論に分かれ結論を見送った。
 「経済財政の中長期方針と10年展望」の素案では、「今後10年の日本経済」の展望として、2010年の世界経済が「順調に回復」、「急回復」、「底ばい」の3ケースの前提条件を提示。「順調に回復」する場合の日本経済の実質成長率は、平均で1%台半ば程度、「急回復」する場合は同2%程度かそれ以上、「底ばい」の場合は同0%台後半かそれ以下を見込んでいる。
 次回諮問会議は来年1月中旬の予定。財政健全化目標を含め、「経済財政の中長期方針と10年展望」の原案について議論する。

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