水曜日, 12月 17, 2008

社保費の抑制幅圧縮財源 道路交付金から600億円 政府・与党


産経新聞 2008年12月16日(火)16:05
 麻生太郎首相は16日午前、首相官邸に金子一義国土交通相、自民党保利耕輔政調会長らを呼び、社会保障費2200億円抑制幅を圧縮するための当面の財源として、平成21年度から道路特定財源を一般財源化して創出される1兆円の「地域活力基盤創造交付金」の一部を充てるよう指示した。保利氏はこれを受け、同交付金のうち600億円を充てる考えを表明。金子氏も「仕方がないだろう」と了承し、与党内で調整に入ることを確認した。
 焦点は2200億円のうち残りの1600億円に移るが、厚生労働省側 は、政府内で当初検討されていた雇用保険の国庫負担削減については「雇用情勢の悪化で認められない」との立場を崩していない。厚労省は後発医薬品(ジェネ リック医薬品)の利用拡大などで数百億円の社会保障費削減を検討しているが、不足分をすべて補うためには1000億円程度足りず、調整はなお難航が予想さ れる。
 保利氏は首相との会談後、「600億円程度を社会保障に回していただくことは一般財源化の趣旨にのっとることだ。党内の調整は苦労するかもしれないが、 ご納得いただけるのではないか」と記者団に語った。ただ、道路特定財源からの捻出(ねんしゆつ)が、21年度予算だけの暫定的な措置なのか恒久的措置とな るのかは不明。暫定措置であれば、政府は22年度以降については改めて財源確保を検討しなければならない。
 また、保利氏は2200億円の残り分については「他の財源をこれから苦心して探しながら、この問題を処理したい。苦心惨憺(さんたん)しているが、必ずやらなければいけない」と語った。
 政府は21年度予算編成に当たり、12月3日に閣議決定した予算編成の基本方針で、安定的財源が確保されれば2200億円の抑制幅を圧縮できるとした。
 首相は当初、たばこ税の増税で財源を確保しようとしたが、衆院選への影響を懸念する与党内の反発により増税を断念。保利氏に対し、財源の確保を指示していた。
 首相は16日昼、記者団に「ぎりぎり詰めて600億円という話だ。一般財源化をいろいろと言い出すときりがないが、党の中で詰めていただいた中での600億円だ」と語った。

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道路財源から600億円拠出 社会保障費の伸び抑制財源(朝日新聞) 12月16日 17:00
社会保障費に道路財源充当へ=抑制幅の圧縮で600億円-麻生首相指示(時事通信) 12月16日 14:30
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たばこ増税見送り…首相正念場 新財源探し難航か(産経新聞) 12月12日 08:05


道路より社会保障じゃないの?
他に削れるトコあんじゃないの?
利権絡みの政治いつまで続けるの?

道路財源から600億円拠出 社会保障費の伸び抑制財源
朝日新聞2008年12月16日(火)17:00
 政府・与党は16日、毎年度2200億円伸びを抑制するとしてきた社会保障費について、09年度は一般財源化する道路特定財源のうち600億円を財源に充てることで、抑制幅を圧縮する方針を決めた。残る1600億円は抑制する方向で、政府・与党で調整を続ける。
 麻生首相が16日午前、首相官邸で金子国土交通相、自民党の保利耕輔政調会長、道路特定財源の一般財源化プロジェクトチームの谷垣禎一座長らと協議して 決めた。当初はたばこ増税で抑制幅を圧縮する検討を進めていたが、与党が反対して断念。道路特定財源を一般財源化し、主に道路など公共事業に使途を限定し た地方向けの1兆円規模の地域活力基盤創造交付金(新交付金)から600億円を回すことで、圧縮を図ることとした。これにより、新交付金は9400億円に なる。
 自民党道路族らが道路整備予算の削減に難色を示していることから、600億円にとどめた。首相は16日昼、記者団に「ギリギリ詰めて600億円という話だった」と強調した。
 残る1600億円分は、厚生労働省を中心に、抑制方法を探る方向で調整を進めている。ただ、雇用保険への国庫負担分を廃止して社会保障費を抑制す る案については、雇用情勢悪化に伴って慎重論が強い。厚労省が検討している後発医薬品の使用促進は「200億~300億円」(幹部)にとどまる。保利氏は 「残る1600億円は苦心惨憺(さんたん)しているが、必ずやらなければいけないと思っている」と語った。

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年金特会から1300億円 健保支援の「埋蔵金」充当(共同通信) 12月17日 02:05

社保費の抑制幅圧縮財源 道路交付金から600億円 政府・与党(産経新聞) 12月16日 16:05

1兆円交付金創設へ 首相了承、道路や都市整備支援(産経新聞) 12月03日 08:05


2 件のコメント:

おっけぃ さんのコメント...

年金特会「埋蔵金」1400億円充当=社会保障費抑制達成へ-政府・与党
時事通信 2008年12月17日(水)04:30

 政府・与党は16日、2009年度予算編成で焦点となっている社会保障費の抑制目標を達成するため、厚生労働省所管の年金特別会計に関連する「埋蔵金」から1400億円程度を充当する方針を固めた。道路特定財源の一般財源化に伴う1兆円規模の地方活力基盤創造交付金から回す600億円と、安価な後発医薬品の普及促進により捻出(ねんしゅつ)する200億円と合わせ、社会保障費を毎年度2200億円抑制する目標を達成できる見込み。

やっぱり理解し切れてない....。

おっけぃ さんのコメント...

基金廃止、1400億円圧縮 社会保障費抑制
朝日新聞 2008年12月17日(水)03:01

 政府は16日、社会保障費の伸び2200億円抑制について、健康保険組合を財政支援する基金から約1400億円を財源に回し、抑制幅を圧縮する検討に入った。一般財源化する道路特定財源から約600億円を財源に回すことを決めており、圧縮幅は2千億円となる。抑制は薬の後発品使用促進による約200億円にとどまり、09年度予算での2200億円の抑制は事実上決着する。

 政府が検討しているのは、財政難の健保支援などに使っている基金「特別保健福祉事業資金」1.5兆円を廃止し、その中の約1400億円を一般会計に回す案だ。
 基金は、もともとは年金特別会計の資金。1.5兆円のうち、1400億円は基金の積み増し分として、一般会計から投入されたもので、いずれ一般会計に戻す予定だった。2200億円の積み上げを迫られた厚労省は基金を廃止し、1400億円を一般会計に戻すことで、圧縮財源に充ててもらう方針だ。残り1兆3600億円は年金特会に戻す。

 ただ、道路財源も健保支援資金も計上できるのは1年限り。社会保障費の伸びを継続的に抑えるという「骨太の方針06」の理念に反するもので、「数字のつじつま合わせ」という面が強い。

 特別保健福祉事業は90年度から始まり、財源は、1.5兆円の運用収入を充てている。今年度は予算ベースで192億円。高齢者医療への拠出金増加で負担が重くなった健保組合や共済組合を財政面から支えるのが目的だ。廃止された場合、健保財政がさらに悪化する恐れがあり、厚労省は激変緩和措置も取る方針だ。(友野賀世、五郎丸健一)

もっと簡単な話にできないのかな?