土曜日, 12月 20, 2008

日本経済の悪化は想像絶する速さ、あらゆる手段を=財務・金融相


トムソンロイター2008年12月20日(土)13:16
 [東京 20日 ロイター] 中川昭一財務相兼金融担当相は20日の臨時閣議後の記者会見で、日本経済は想像を絶する速さで悪化しているとの認識を示し、「やるべきことには、あらゆる手段をとる」と語った。
 一般会計総額や歳出規模が過去最大となった2009年度予算の財務省原案について、効果が発揮されれば日本経済が反転上昇に向かう「歴史的な予算になる」と強調した。
 20日に内示した09年度予算の財務省原案は、一般会計総額88兆5480億円、一般歳出51兆7310億円とともに過去最大規模となる一方、大幅な税収の落ち込みで新規国債発行額は33兆2940億円と4年ぶりに30兆円を突破する。
  中川財務・金融相は最近の日本経済について「(年末にかけて)これほど急激に景気が悪くなるのは想像を絶する状況」との認識を示し、財務省原案はこうした 厳しい経済情勢に対応したものと説明。「この予算が経済悪化を食い止め、世界に先駆けて上向きになるとの願いを込めた。効果が出れば、(経済が)反転する という意味で歴史的な予算になる」と期待感を表明した。
 その上で「やるべきことには、あらゆる手段をとる」と述べ、今後の経済情勢などをにらみながら柔軟に対応していく姿勢を示した。
  予算では、景気対策にあてる財源に財政投融資特別会計の金利変動準備金などを活用する。厳しい財政事情の中で、いわゆる「霞が関埋蔵金」を使って財源をね ん出するが、中川財務・金融相はこうした対応について「(日本経済の)非常事態という状況の下で臨時・異例の措置」と指摘。
 政府が掲げる2011年度の基礎的財政財政収支(プライマリーバランス)の黒字化については「そうした原則は維持している」と語った。


一般会計は過去最大、新規国債33兆円台に=09年度予算原案
トムソンロイター2008年12月20日(土)09:43
 [東京 20日 ロイター] 中川昭一財務相兼金融担当相が20日の臨時閣議に提出した2009年度予算財務省原案では、一般会計の総額が88兆5480億円と08年度当初予算から5兆4867億円拡大し、過去最大に膨らんだ。
 厳しい経済情勢のなか税収の大幅減に加え、景気対策に伴う一般歳出が膨らみ、新規国債発行額は33兆2940億円と4年ぶりに30兆円の大台を突破。公債依存度も37.6%に悪化し、着実に進展してきた財政健全化路線に急ブレーキがかかった格好となった。
 歳出面では、政策的経費の一般歳出が、社会保障費の増加などに加え、「生活防衛のための緊急対策」に盛り込まれた1兆円の「経済緊急対応予備費」の新設や、基礎年金の国庫負担割合の2分の1への引き上げなどで、08年度当初比4兆4465億円増加し、過去最大の51兆7310億円に膨らむ。
 その他の歳出項目では、国から地方に配分する地方交付税等は16兆5733億円で、麻生太郎首相が地域の雇用創出を理由に「1兆円増額」を決めたことから、3年連続の増加となった。
 国の借金返済に充てる国債費は、微増の20兆2437億円。想定金利は2.0%で横ばい。
 一方、歳入面では、景気が後退局面入りするなかで、税収は08年度当初比13.9%減、額にして7兆4510億円と過去2番目の大幅な落ち込みを見込み、46兆1030億円にとどまる見通し。
  景気対策に充てる財源には財政投融資特別会計の金利変動準備金などを活用するが、税収の大幅な落ち込みはカバー出来ず、新規国債発行額は08年度当初比 31.3%増、額にして7兆9460億円大幅増の33兆2940億円となり、デフレ経済下の05年度(34.4兆円)並みの水準まで逆戻りした。
 この結果、09年度予算における国の基礎的財政収支プライマリーバランス)は13兆円程度の赤字となり、08年度当初の5兆円程度から大幅に赤字幅が拡大する。
 財務省原案は各省に内示された後、24日に政府案を閣議決定する見通し。原案内示後に行われていた「復活折衝」を廃止し、各省が力点を置く施策に充てる「重要課題推進枠(3330億円)」について麻生太郎首相が配分を決定する。



09年度一般会計は過去最大の88.5兆円=中川財務・金融相
トムソンロイター2008年12月19日(金)22:37
 [東京 19日 ロイター] 中川昭一財務相兼金融担当相は19日夕の予算省議後の記者会見で、2009年度予算について、一般会計総額が過去最大の88兆5500億円程度になるとの見通しを示した。08年度に比べて5.5兆円程度拡大する。
 基礎年金の国庫負担割合引き上げや景気対策などで一般歳出が膨らむ一方、厳しい経済情勢のなか税収が46兆1000億円程度と同7.5兆円の大幅減になる見込みで、新規国債発行額は33兆2900億円程度と4年ぶりの30兆円台に拡大する。
 中川財務・金融相は09年度予算を「世界の経済・金融情勢が危機的状況にある中で、日本国民の生活と日本経済を守るために極めて重要な予算」と位置づけた。
 こうした状況に対応するため、政府が19日に決定した「生活防衛のための緊急対策」に盛り込まれた1兆円の「経済緊急対応予備費」の新設や、基礎年金の国庫負担割合の2分の1への引き上げ、道路特定財源の一般財源化などで一般歳出は前年度比4兆4500億円程度増加し、過去最大の51兆7300億円に膨らむ。
 その他の歳出項目では地方交付税が16兆5700億円程度で、同9600億円程度の増加。国債費も20兆2400億円程度と微増となる。
  一方、歳入面では、景気が後退局面入りする中で、税収は同7.5兆円程度の大幅減となる見通し。景気対策の財源には財政投融資特別会計の金利変動準備金な どを活用するが、税収の大幅な落ち込みはカバーできず、新規国債発行額は33.3兆円程度と4年ぶりの30兆円台に増加する。
 この結果、09年度予算における基礎的財政収支プライマリーバランス) は13兆円程度の赤字となり、08年度当初の5兆円程度から大幅に赤字幅が拡大。政府が目標に掲げる2011年度の黒字化は一段と厳しさを増すが、中川財 務・金融相は「2011年度の黒字化という原則は変更していない」と強調。その上で、「世界的な危機の影響が日本にも及んでいる。臨時・異例的な対応で、 日本経済がますます悪化することを防止したいとの観点で予算を組んだ」と説明した。
(ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫記者)
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